
外国語を習得したいなら母国を思い出させるモノは避けたほうがよい 34
ストーリー by hylom
環境で切り替わるのか 部門より
環境で切り替わるのか 部門より
danceman 曰く、
ニューヨーク市にあるコロンビア大学ビジネススクールが行った実験によれば、母国を象徴する文化的アイコンや、同じ民族の顔を見るだけでも、外国語を話すときの流暢さが損なわれてしまうそうだ(本家/.、Science Mag記事)。
Shue Zhang氏の研究チームは、米国在住歴が1年未満の中国人学生ボランティアを集め、PCスクリーン上に中国人または白人の顔で映し出された人間とキャンパスライフについて英語で会話させた。スクリーンに映し出された人は米国英語で話すが、白人の顔が映し出された場合と比べ、中国人の顔が映し出された場合の会話では白人の顔の時と比べて流暢さに欠け、平均して1分当たり11%も発せられる言葉の数が少なかったとのこと。
また被験者らに、男の子が海で泳いでいるといった作り話をさせながら、同時に中国とアメリカを象徴するアイコンも表示する実験を行った。万里の長城を見せられると、学生らの発する言葉の数が16%も減ってしまい、また直訳英語を話してしまう傾向が85%も強くなってしまったのだそうだ。外国語を流暢に話そうとしても、母国を象徴する文化的アイコンを見るだけで、無意識のうちにマイナスの影響を受けてしまうようだ。
外国語の習得速度を上げたい人は、人間関係も含め、母国を彷彿とさせるものを生活から排除した方が良いかもしれない。
習得の目的 (スコア:2)
これは習得の目的によるんじゃないかな…。むしろ、母語を連想させるものを見ても不自由なく外国語を使えるように練習しておくのもありのような気がする。
この研究と関係あるかどうかわからないけれど、僕自身、日本語で話した直後に英語で話そうとすると、続けて英語で話しているときより苦労する。日本語と英語で頭のモード切り替えが必要な感じ。通訳とかの技術がある人は、このモード切り替えが存在しないか、存在してももっと楽なんだろうなと思う。
Re:習得の目的 (スコア:1)
実際、免疫があまりなかった所に急に出身地に関するステレオタイプ的なアイコンを見せられたので動揺しただけで、すぐ慣れる類のものかも知れませんしね。
そもそも本番のパフォーマンスに負荷がかかることと、学習時にその負荷を排除すべきかどうかは違うような。。。