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地球

護岸の進んだ河川や湖沼ではニホンウナギの漁獲量が減少しているとの調査結果 67

ストーリー by headless
故郷 部門より
usagito 曰く、

この数十年で絶滅危惧種とされるまで激減して問題になっているニホンウナギに関して、東京大学大気海洋研究所などのグループが「岸辺をコンクリートで固める護岸などをした割合が高い河川や湖沼ほど、ニホンウナギの漁獲量の減少が激しい」との解析結果をまとめた(日本経済新聞の記事)。

グループでは環境省のデータなどを使用して主要なウナギ漁場だった9湖沼・18河川を調査。その結果、護岸率が高いほど漁獲量の減少が激しく、護岸率が100%近い湖沼ではウナギがほとんど取れなくなるなど、護岸とウナギ減少の関係が明確に示されたという。グループで東大大学院の板倉光さんは「ウナギの隠れ場所や餌が減り、生息環境が悪化したのだろう」「水辺の自然環境を再生すれば、ウナギの生息を回復させることができるかもしれない」としている。

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  • 鰻に限らない (スコア:5, すばらしい洞察)

    by wolf03 (39616) on 2014年04月20日 16時09分 (#2585628) 日記
    水中の土面に巣を作る生物全てに言える事でしょうに。
    • by Anonymous Coward

      うん。あまりにも意外性がなくてびっくり。
      「護岸の進んだ河川や湖沼ほど増加」ならともかく。

      • by Anonymous Coward on 2014年04月20日 16時56分 (#2585650)

        護岸工事で減るってのは確かに当たり前なんですが、この提言のやや新しい点は「やめれば増える」って言っている点だと思うんですよね。普通の環境破壊だと一回壊された生態系は長いサイクルを経ないと元に戻らないので。

        ダムを壊せば漁獲量が戻る事例は知られているので、「護岸工事を壊す公共事業」もやってみる価値があるんじゃないかと。
        http://kumagawa-yatusirokai.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-9ed3.html [cocolog-nifty.com]

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        • by Anonymous Coward on 2014年04月21日 2時51分 (#2585870)

          「原因を取り除いたら戻るかも」というのはただの推測だよね? ごく普通の。
          やめたら戻るってデータは取ってあるの? リンク先読むとなさそうなんだけど。

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        • by Anonymous Coward

          ウナギの稚魚は海からやってくるし、餌となりそうな小魚は数の回復も早いと思うので、住処があれば回復しそうですね。

        • by Anonymous Coward

          「やめれば増える」ってのも昔から言われてますよ。
          ただ、きちんとした説明が出来ないお花畑な連中ばかりが喚いている、といったものでしたが。
          コンクリート護岸に問題があるとしても、水害を無視しないで進めてくれ、って感じです。試しに壊してみようなんて無責任は止めて欲しい。
          とはいえ、コンクリート護岸に拘ることもないでしょうがね。

    • by Anonymous Coward

      >水中の土面に巣を作る生物全てに言える事でしょうに。

      護岸ですし、川底の大半はコンクリで固めないのでは。

      岸周辺の水中の土面に…が正しいような。

  • イッポンウナギ (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2014年04月20日 16時44分 (#2585645)

    なんで見出しの「二ホンウナギ」が漢数字の二になってるの?

  • 平野の成り立ちを考えると、河川の底に土砂がたまって、そのうちほかの場所に河川の流れが移動するわけで、コンクリート護岸をするのは人間の都合のためだけにあるように思います。
    河川の浚渫をするにしても土砂がたまりそのうち天井川になったりして河川の流れを固定化するのって、自然の摂理に反しているような気がしています。

    とはいえ、スーパー堤防の上に家が建っていたり、川から見て土手の外側の低いところに家があったりするので、財産の問題が絡みますけどね。
    • by Anonymous Coward on 2014年04月20日 17時17分 (#2585654)

      コンクリート護岸は、元は神戸市街が六甲山と海に挟まれて洪水が頻繁に起こったので、そこで実施して大成功した技術ですね。新神戸駅の前なんかすごいですよね。
      神戸なんかだと、メリットはかなり大きかったのだと思います。それを、異なる条件の場所へむやみに広げてしまったのが間違いの始まりだと思います。
      とは言え、都市部なんかだとそのメリットを考えると護岸せざるを得ないでしょうが、田舎の方だと護岸工事費より災害時に補償金を支払ったほうが安いという場所もあります。しかし、命はお金で換えられないという名目の元、どんどん護岸工事を推進してきたというのが現状だと思います。

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      • さらに国土強靭化でコンクリを増やそうとしてるしな

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      • by Anonymous Coward on 2014年04月21日 0時42分 (#2585850)

        神戸はいわゆる三面バリをやめる方向で再開発してますよ。
        側面は仕方がないけど、川底を土にして草うえたりしてます。
        降水時にはかなりの流速になるのでいろいろ工夫しています。
        下水処理場の処理水を土と木の杭で作った小川に流したりいろいろ工夫してます。
        地域によっては今も水が出るところがあるのでまだまだ工事が続いてます。

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      • by Anonymous Coward

        うちの地方20年前まで小川でウナギが見れた。
        工業団地を目論んで埋め立てたものの
        魚はいなくなったし企業は来ないしで
        一番繁栄した種はセイタカアワダチソウ

    • by Anonymous Coward on 2014年04月20日 16時40分 (#2585643)

      たとえばの話です。

        help (36022) さんが大卒で就職して、運よく縁のある異性に恵まれて結婚して、就職先から給料を得て30年ローンでご自宅を作りました。
      子供ができ、子供たちは自宅の庭先で砂遊びをしたり、飼っていたペットの墓を庭の隅に作っていたりしました。
        help (36022) さんはそれをほほえましく見ながら、くたびれた家を適宜リフォームして快適な生活を送っていました。
      ローンの返済もあと数年で完済です。

      しかしそんなある日、 help (36022) さんが住む町に大雨が降りました。
      そのとき、街の公務員が来て、

      「市長が『コンクリート護岸をするのは人間の都合のためだけにあるように思います。』って言っていたので無防備です。
       河川が氾濫するのでここは洪水になります。洪水後はここは新たな河川になりますので、もてるだけもって逃げてください。
       保障はしません」

      って言う状況でも納得なんですね

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      • まぁ、納得するかといわれりゃ、納得はしなくて無力感に襲われるのだろうなぁと想像しますね。

        話がずれちゃってアレですけど、思い出されるのは災害なんですわ。 巨費を投じて防潮堤を作って、いくらかでも津波の到達を遅らせることができて、助かった人命が多かったことを望んでいます。 しかし、岩手県宮古市の明治時代の津波の鎮魂碑の「ここより下に家を建てるな」という警句が、日本の土木技術よりも圧倒的に効果を発揮しただろうことを思うと、護岸も自然災害の力の前にはテクノロジーはまだまだ圧倒的に弱いのだろうなと悲観的になっています。 普段でも通勤などで風が強くなって電車が止まり、数キロメートルを歩いて帰宅することがありましたが、駅から出るときに駅員に「いつ動くのか」と詰め寄る人を見て、その人に対し残念に思います。

        高床式の水上ハウスの都市版みたいなので水害を防げるような技術とか、空中都市!とか夢のようなテクノロジーはないかなぁと中二病チックに願ってます。 今はまだコンクリート護岸が経済的なところと水利の妥協点なのだろうと思ってます。

        仮に水害を避けて、高台に住んでも地すべりで住処を失うこともあれば、人の活動由来ですが台地に住んでも突如地面に大穴 [catv-yokohama.ne.jp]があくかもしれません。 あるいは、広大な畑を造成して住宅地を作ったとしてもそこが山になっちゃう [wikipedia.org]かもしれませんしね。 テクノロジーで固定化しようとしても諸行無常を感じてしまいまして、なんかうまい方法ないかとグチるしだいです。

        ウナギはくいたし、家は惜ししというところでしょうか。
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        • by Anonymous Coward on 2014年04月21日 4時10分 (#2585881)

          普代村の事例を考えると、そこまでテクノロジーに悲観的な印象派持たないですね。
          むしろ費用の問題なんじゃないかという気がします。

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        • まぁ、他コメでも言われてるけど、護岸対策は必要だと思うんですよ。
          日本って狭い国だし、人口増えれば家とか建物も増えるし、移動とか再開発とかし難くなるし。

          でも自然破壊も良くないし、できれば河川で遊べるスペースや釣りが楽しめる風情は大事にしたいし。
          あんまり露出が無いけど、河川での漁業権もある事だから、そことも調和を保って欲しいし。

          んで、言われてる災害対策の方って、費用を投じてるにも関わらず効果が薄いんじゃない?ってのは一理あると思うんですけど、果たしてそれだけか?っとも思えます。

          人間って完璧じゃないから、国とかお役所の施策とか、作ってる現場の技術とか、まだまだ未熟だったり間違っていたりすることもあるんでしょうけど、やらないよりやった方がいい。

          それを拒絶するんなら、その人がその現場に住むべきだと思うし。

          個人的にはコンクリ護岸はもうちょっと上手いやり方あると思うんだけどねぇ。
          いかんせん、手間とメンテ運用を省こうとするからこうなっちゃうわけで。

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      • by Anonymous Coward

        まぁまぁ。

        Helpさんの理想(?)の世界であれば、30年ローンで自宅を作ろうとして川岸の土地を探そうとした時、
        「あ、そーゆー場所は洪水とかあるかもしれないんで、人間の都合じゃ売買出来ない土地ってことになったんで、
        他所の場所に建てて下さい」ってなるんだろう、きっと。

        そんなシステムにしたら、関東平野とか濃美平野とか人の住めるところが残るのかどうか疑問だが、
        所詮雑談の肴なんだからあんまり頭ごなしに否定しなくてもいいじゃん。

        • by Anonymous Coward

          確かに雑談サイトなんだけどさ…
          護岸は災害の被害を少なくするために造ってるのだから
          その点はさておいたかのように第3者的に摂理に反するなどと言っているから
          関係ないと思っていても突然当事者となることもありうるし
          当事者となってもあんたおんなじこと言えんのって反発いや確認されたんでしょう

        • by Anonymous Coward

          まあ、実際流域確保のために居住できなかったり建築ができない土地なんていくらでもあるけどね。
          しきい値の問題なだけで。

    • 滋賀県は、自然の摂理を現実的に認識する方向に舵を切りました。
      3月24日の記事。
      「大雨で浸水区域に建築規制」流域治水条例が成立 [mainichi.jp]

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    • 人間の都合のためですから。いけませんか?
      問題は、ウナギが大幅に減るのもまた、人間にとって都合が悪いという事。

      治水をもうちょっと大きく考えませんか。

      最近でも大雨で川があふれた事例はそこそこありますが、
      最下流の地域で溢れた事例は少ないと感じませんか?

      大体の場合、治水というのは人口の多い下流から上流に向かって
      進んでいきます。これは上流よりも先に、下流で流せる流量が決まってしまう
      という事を意味します。そうすると、上流の護岸工事を進めていくと水流が速くなり
      短時間に下流に水が集中しやすくなってしまうのでまずいのです。
      そういった下流地域では、コンクリート護岸を剥がすは難しい。
      では上流地域での洪水を緩和するためにどんな手段があるかというと、
      そのうちの1つがダムですね。調整池などもあります。
      流域全体からコンクリート護岸を剥がしたかったら、やはり川幅を広げるのが最も良い方法です。

      ちなみに天井川はコンクリート護岸化よりも昔からあります。

      --
      [Q][W][E][R][T][Y]
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    • by Anonymous Coward

      川の中までコンクリートで固める必要は無いと思えるようなところは沢山あるね。

      • by Anonymous Coward

        コンクリート護岸止めたら、ミヤイリガイ(日本住血吸虫の中間宿主)が増えたりして。

    • by Anonymous Coward

      人間の都合という理解で合ってると思うけど、人間の都合だということ自体を問題にされても、問題視するのもまた結局人間の都合じゃね?ってなるじゃない。
      メリットよりデメリットが大きいとか、メリットが疑わしいという問題提起ならアリだろうけど。

    • by Anonymous Coward
      どのみち、都市は自然の摂理より人間の都合を優先した設備なので、人間様の都合最優先で最適化すれば良い。

      農村部はどうかと言うと、田畑も実は、本来あるべき豊かな自然を全部取っ払って作られた、
      数種類の作物しか生えていない、人間様の都合最優先の不自然な状態だったりする。
      だから、うっかりそれを「自然の景色」だと勘違いして、自然の営みでたまに川の流れが
      変わったりするのを受け入れよう、というのはちょっと違うように思う。

      人間都合の自然破壊を減らしたいのであれば、不自然きわまりない田畑なんかの面積も減らされるべきで、
      そうなると土地利用の効率をなるべく高めるべきで、やっぱりこれも洪水などからある程度は守る仕組みにした方が良い。
      • by Anonymous Coward

        人間も自然の一部です

        • by Anonymous Coward

          とか言い出すと、コンクリート護岸も自然の一部です。
          実際ビーバーのダムと一緒だからねぇ。

          で、「自然の摂理に反する」って何が? となる。

    • by Anonymous Coward

      日本人は淡水魚を余り食べないので、保全する経済的メリットがない。

    • by Anonymous Coward

      そして水害が起きると堤防が無いせいというのが人間

  • 地方病 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2014年04月21日 0時49分 (#2585854)

    日本住血吸虫はコンクリ三面張りで絶滅することが出来たんで、一概に悪いものでもないんですよ。
    必要のないところはやらなくていいけど、必要なところはまだ必要なんです。
    まだ、宮入貝は笛吹川沿岸にいますので。

    あと、ウナギは生命力が強くて、上流では沢から沢へ陸伝いで移動したりします。

  • 要はチチカカ湖のトトラで作った浮島 [wikipedia.org]みたいなのが、コンクリの護岸に数珠つなぎになってぷかぷか浮いていればいいわけですよね?
    土も入れないとダメかもしれないけど。

  • by Anonymous Coward on 2014年04月20日 16時18分 (#2585632)

    乱獲しやすいからだろう、「人間から」隠れる場所がない。

  • by Anonymous Coward on 2014年04月20日 20時25分 (#2585751)

    護岸だけが原因なように書いてあるけど、
    元記事の例に挙げてある茨城千葉の河川て、水質汚染が特に酷かった所じゃないですか
    水質改善関連やってる企業の株を上げたかったり、新しい公共事業を受注したいんですかね

  • 子供の環境保護の教育絵本なら、うなぎがいて、かえるがいて、ほたるがいる、ふるさとが理想なのかもしれない。
    でも、現実に公共工事に意見するのは、最大の効率で儲けようとする農家だったり、
    会社勤めに精一杯で、面倒なことにかかわりたくないサラリーマンや主婦たちだ。
    彼らにとっては、川は単なる水の通り道であり、無菌で無虫で、無雑草で、
    決して氾濫したり、子供が溺れたり、貧乏な人間の溜まり場にならないことがすべてだ。
    うなぎが云々とかいう人間は、ごく一部の異常者だ。
    我々は自然の害虫に1円でも自らの健康や便利さが脅かされるのに我慢できない。
    蚊が一刺しでもしようものなら、怒り狂って、100回自然を根絶やしにしても怒りは収まらない。

  • by Anonymous Coward on 2014年04月21日 9時05分 (#2585909)

    「動物は、人間のためではなく、それ自体のために保護すべき」ってのは
     ナチスの動物保護の考え方、人間中心で考えないと、ああいうことがおこる。

      http://matome.naver.jp/odai/2139658539971455601 [naver.jp]

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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