
楽観的な未来を示すSF作品を作る動き 130
ストーリー by hylom
日本だとそれでもハッピーエンドは多いような 部門より
日本だとそれでもハッピーエンドは多いような 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
以前にSF作家のニール・スティーヴンスンが、人類が発明したものが事故を起こしたり、敵対的な宇宙人が攻撃してくるというような、いわゆるディストピア的な内容のSF作品が増えたとし、SFは人々を奮い立たせる方法を忘れ、悲観的な内容になっていると憂慮するコメントを出した(過去記事)。そして今、科学者や技術者、そしてニール・スティーヴンスン本人を含むSF作家たちがそれを変えようと動き出しているという(BBC、Slashdot)。
アリゾナ州立大学が構築したProject Hieroglyphは、SFが人類に対してより楽観的かつ正確なアイデアハブになることを目指している。例えば、スティーヴンスンは物語を書くために、20kmの巨大なタワーが建造可能かを知りたがっていた。これに対し構造安定性とコンピュータ力学の専門家は建設するのに必要な課題や対応手段について回答しているという。他の著者も同様にさまざまな質問を出している。ロボット研究家のSrikanth Saripalliは「政府が資金供給を決定する場合、技術論文よりもサイエンスフィクションからコンセプトと決断を得ることになるだろうとしている。
わりとしょうがない気がする (スコア:3, 興味深い)
物語の舞台として『よい』状態よりも『悪い』状態の方が使いやすい気がするんだよね。
『悪い』状態なら、それに立ち向かって変化させる、という方向で物語が作れるけど、
『よい』状態は、変化させるべきじゃないから、アクションが起こしにくい。
・巨大なプロジェクトが困難もなく、事故もなく、予定通り無事完成しました。
・地球に友好的なエイリアンがやってきて何の問題もなく交流できました。
って状態で、面白い話を作るのって、なかなか難しそうじゃね?
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:3, 興味深い)
別に悪い状況に一度たりとも落ち込んではいけない、ということではないんじゃないですかね。
あくまで「このまま技術を発展させるとディストピアになっちゃうよ」という、「今の努力は無駄になるという徒労感」「科学技術はすなわちディストピアを招くというイメージ」が良くないだけで。
例えば古典的なパターンなら、「地球にはバラ色の未来が訪れました。でも、そこに外部から敵が現れたのです」というスタイルなら
・現在の延長上のバラ色の未来
・敵による被害から地球を回復させるカタルシス
というイメージを両立できるかと。
ま、それとは別の話として、友好的なエイリアンとの異文化交流でもそれなりの物語作れるとは思いますけどね。
多分に「人類の文化を見直す物語」になるでしょうけども。
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:1)
ケロロ軍曹とか?
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:3)
「すでにある軌道エレベータが崩壊する」というような話が多い、ということであって
べつに問題や落ち込みが小説として存在してはいけないなんてことは全く言ってないわけで。
いわば現代の知識とSF作家の技量でクラークが示してきたような「ポジティブな未来技術を小説として見せてやろうぜ」という計画であって
「徹頭徹尾ポジティブな小説をつくろうぜ」ではないはずです。
#ファーストコンタクトものアニメで言うなら『「イデオン」じゃなくて「マクロス」をつくろう』かな?
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:1)
別に事故や困難があってもいいんじゃないかな。
サンダーバードなんて事故や災害ばっかりだけど、そこから救助して悲観的じゃない結末が待ってる。
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:1)
Re: (スコア:0)
日本のラノベとかコミックとかなら、日常系エピソードを織り交ぜれば何とかなりそうな気がする
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:3, 参考になる)
というか、日本のSFの得意技だよね。
笹本祐一氏のARIEL [wikipedia.org]や星のパイロットシリーズ、野尻抱介氏のロケットガール [wikipedia.org]や、ふわふわの泉、南極点のピアピア動画、小川一水氏の第六大陸 [wikipedia.org]とか、
大石まさる氏による水惑星年代記 [wikipedia.org]とか。
いくらでも名前が挙がる。むしろ日本の場合は危機に直面して死ぬ気で頑張るが滅ぶと言うストーリーのSFってあまり好まれない気がする。
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:1)
Sugoku Fukou かな
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:2)
その逆にただ一人が仏滅を引き受ければ, 他の多くの人が幸せになるという話が火浦功の「みのりちゃん」シリーズにあったり.
Re:わりとしょうがない気がする (スコア:1)
「東京物語」とか「桐島、部活やめるってよ」とか「時をかける少女」とか「究極超人あーる」とか、なんとなく過ぎていく日常でも、小説のネタにはなると思うが。
もちろん、ハリウッド的SFスペクタクルはしんどいが。
Re: (スコア:0)
同意。
SFじゃなかろうと物語なんて発生した事態がどのような結末を迎えたかに終始するんだから、
それがSFであれば未来的ファクターを要因として置くのは基本的なことじゃんと思う。
(そもそも現代でも起こり得る事態なら未来を舞台にする意味もなくなる)
SFってそもそもディストピア文学を骨格として持つのでは? (スコア:2)
これは16世紀のトマス・モアの『ユートピア』以降にヨーロッパで培われた理想郷或いはその逆を描くユートピア小説と言うジャンルが存在し‐‐マルキ・ド・サドの小説なんかもモロにそうなんですが‐‐19世紀末から20世紀初頭に書かれた仮想の社会を作品内で構築する手法として科学的外挿が用いられたものが後にSFとして分類された訳で。
つまりディストピア文学が在ってこそSFが生まれた訳で、作品の中にディストピアが出てくるってお前生みの親を居なかった事にするつもりかみたいなね。
# なんかよくわからない文章だけどいいやこれで。
Re:SFってそもそもディストピア文学を骨格として持つのでは? (スコア:2)
スティーブンスンだってそういう話書いてるし。
私もそこまで海外SFを多読してるわけじゃないので実際がどうなのかは知りませんが、スティーブンスンの主張は
「ディストピア的SFばかりになっているのは良くない」であって「ディストピア的SFが良くない」ではないはずです。
細かい話を抜きにすれば
「A.Cクラークやホーガンの描いたような未来や技術をポジティブにとらえた作品が減っている」という話だと解釈してます。
卑近な話をすれば日本で90年代後半に起こった「もうエヴァみたいな作品ばっかり見たくないよ」的な苦言に近いかもしれません。
Re:SFってそもそもディストピア文学を骨格として持つのでは? (スコア:1)
どこへ付けようか迷いましたが、ここへ。
ニール・スティーヴンスンの望むのは、『タイムマシン』や『海底二万里』といった作品じゃないかと思います。皆にタイムマシンとか、いつまでも潜っていられる潜水艦とか、あるいは月旅行みたいなもの、そういう未来の夢を見せてくれるもの。
ニール・スティーヴンスン自身の作品『ダイヤモンドエイジ』だと強力なナノテクノロジー。世界は楽園じゃなくて愚かな人間も沢山いるけれど、最後は科学技術の支援を受けた人達が努力してよりましな世界を目指す。
逆に嫌うのは、科学技術は、社会体制を変革するから、人間支配の道具に使われるから、ゾンビを生み出すから、地球を人の住めない惑星にするから etc. だから、進歩や未来など無用と考えたくなる作品。
舞台とか登場人物自体の身の上とかは重要ではなく、作中の未来技術を「欲しい」と思わせることが重要なんだと思います。
すごく楽観的な世界観のSF (スコア:2)
はじめ人間ギャートルズみたいな世界でひたすら日常系ギャグを繰り返すストーリー。
戦争で現代文明が滅んだ1万年後の世界だと最終話でわかる。
Re:すごく楽観的な世界観のSF (スコア:1)
恐竜家族を思い出した。
最後は滅んで終わりだけど。
要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
楽観的な未来で、楽しい日常を描いて夢を提供する。
まさに日常系ですねわかります。
アメコミのスーパーヒーローが、自分たちが作った平和な世界に満足して、
庭でバーベキューしながら子どもが遊ぶのを眺めている そんなのもいいじゃないか。
未来の超科学で生まれたロボットが時を超えて現れるが、特に誰かを抹殺しようとするわけでもなく
やるのは生暖かいまなざしで何気ない日常を見守るだけ そんなのもいい [dora-world.com]じゃないか
新たな理論でエネルギー問題が解決した平和な未来で
少女達が事件に巻き込まれながらも友情パワーでそれを乗り越える そんなのもいい [vividred.net]じゃないか
女性だけが操縦できる、従来の兵器では歯が立たない特殊兵器が作られたけれど、それは問題ではなくって、
何故か育成管理の為の学園が作られて、その中で何故か唯一男で操縦できる朴念仁が転向してきて、美少女たちといちゃいちゃしながら管理された災いに立ち向かう、 そんなのもいいじゃないか。 [tbs.co.jp]
つまりアメリカSFの巨匠達は、ようやく日本に追いついたってことだよ!!!1!
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
確かにターミネーターはアメリカ版ドラえもんだよな。
そう考えるとビビッドレッドオペレーションのネタをアメリカ人が作ると、初回か最終回かに次現エンジンは大爆発して世界に壊滅的な被害を与えるだろうし、ISは特殊な装置を背景とした武力で選ばれた者が支配する世界を、本来は操縦できるはずのない主人公が世界を変えていく話になりそうだ。
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
やばい、ちょっと読みたくなったそれ
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
なにそのカートゥーンネットワークでやってそうなスピンオフTVシリーズ
ってか既にありそう
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
1/12のスケールで空を飛びレーザーやミサイルを発射できる人間的なAIを搭載した精巧なガイノイドたちが市販されている未来で、
ただマスターと彼女らがキャッキャウフフするだけ、そんなのもいい [tbs.co.jp]。
#別メディアだと色々あるんスけどね…。
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
それ、小説版(陸凡鳥)はハードボイルドミステリ仕立てなので、日常系には程遠い……
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
とつぜん、エレベスト というのを思い出したが、だれの作品だったかな。マジ度忘れ
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
あろしろしさんの「とっても少年探検隊」ですね。
らじゃったのだ
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
おお、それです。 どうも電子書籍化はされてないみたいですが、ふたば君も電子で出たくらいだし、待てばウサギが転げるかも。 優&魅衣は絶版マンガ図書館 [zeppan.com]で見つけましたが.
Re:要するに SFで日常系を作ろうってわけですねわかります (スコア:1)
あう、あろひろしさんですね。
#別に江戸っ子ではない
らじゃったのだ
望むことはただひとつ (スコア:1)
つむぎちゃんが幸せになってくれれば嬉しいです.
# 一週間後が怖い
Re:(-1) (スコア:2)
むしろ恥部そのもの [google.com]でぐぐった方がヒットするのが何とも…
ヨコハマ買い出し紀行 (スコア:1)
その未来は悲観的?楽観的?
らじゃったのだ
Re:ヨコハマ買い出し紀行 (スコア:2)
Re:ヨコハマ買い出し紀行 (スコア:1)
どちらも、「劇的な不幸を招いて現在に至る」って話が全く出てこないところが、タレコミでネタにされている方向性とは大きく違いますね。
そして生きている人々も衰退という不幸を背負わず、日々を一生懸命生きている。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
悲観楽観飛び越えて (スコア:1)
コードウェイナー・スミスでもその傾向があるけど、オラフ・ステープルドンの「最初で最後の人間」とか「スターメイカー」なんかだと
そこら辺をポーンと飛び越えちゃってるように思える。
らじゃったのだ
Re:悲観楽観飛び越えて(ネタバレ注意) (スコア:1)
あと、「幼年期の終わり」はどうなんだろう?
以下ネタバレ注意。
現生地球人は(地球のほかの動物も含めて)滅亡、地球人から進化した存在が宇宙へ。
らじゃったのだ
楽観的なSF (スコア:1)
親が海外に行くなどしてて大きな家に一人暮らしで(六畳間というのもあったが)、
金銭にも家事にも不自由せず、
あげく女の子がよりどりみどりで押しかけてくる。
別に科学技術を主題に据えなくてもいい (スコア:1)
最近だと (スコア:1)
一色健次郎博士による発明機関「示現エンジン」がそびえ立つ、ブルーアイランド。
世界のエネルギー問題を解決へ導いたそれによる恩徳の下、世界の人々は平穏な日々を送っていた。
というビビッドレッドオペレーションを思い出した。
やはり。 (スコア:1)
日本人ってホーガン贔屓なんだなぁ。
Re:やはり。 (スコア:1)
ミスターアメリカは姿をくらませちゃいましたからねー
そりゃあ (スコア:0)
お国柄でしょうねぇ(ハリウッド映画とかSFドラマを思い出しつつ)。
いつか来た道、また征く道 (スコア:0)
そしてなぜか有名な新興宗教へ
ニューソートとか光明思想とかいうらしいですよ
Re: (スコア:0)
なにその新しいソートアルゴリズムみたいなの
Re:何をもって楽観的とするのか (スコア:1)
「悲観的か」と「ディストピア」は違うし、「敵対的宇宙人が攻めてくる」のは悲観的SFか、ディストピアSFか、と言われると違和感バリバリ。(バリバリってなんだろう)
敵対的な宇宙人が攻めてくることで「それまでの人類の努力が無に帰し、主人公も徒労の果てに倒れてしまう」のであれば「悲観的」でしょうし、
敵対的な宇宙人が地球を征服して人類が奴隷化された未来を描いたのであれば「ディストピア」でしょうけれども。
充分発展した人類が、その技術をもって敵対的な宇宙人を撃退(殲滅とは限らない)できた、のであれば悲観的でもディストピアでもないでしょう。
戦争する社会自体がディストピアだ、という意見は理解できますが、それは上の「撃退」が必ずしも戦争のような悲惨な方法をとらない可能性を考慮していただきたい。
……例えば、コミュニケーションに苦慮する場面からスタートし、最終的に踊りと料理で骨抜きにして、戦闘一つ起こさず和解するSFがあったっていいわけで(短編SFならありそうでしょ?)。
Re:何をもって楽観的とするのか (スコア:1)
たとえば、星界シリーズの舞台は宇宙戦争まっただ中ですが、あれはディストピアSFでしょうか?
#むしろあれは濃厚バカップルラブコメSFという意見も
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:何をもって楽観的とするのか (スコア:1)
あのシリーズにおける人類帝国とは「アーヴによる人類帝国」
敵対しているのは「4ヵ国連合」です。
遺伝子操作で生み出されたアーヴも基本的には人類でしかないですし、
たとえば「4ヵ国連合」のなかでも旧態依然として硬直化しているように描写されている人類統合体などよりも、
むしろ多様な価値観を包括し文明の発展華々しいのはアーヴの世界ともいえるのではないでしょうか。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:何をもって楽観的とするのか (スコア:2)
けっこう「ストーリーが悲観的だから楽観的にしよう」という話だと受け取ってる人が多いんですよね。
物語的な用語で言えば「世界観が悲観的」なことを問題にしてるんだと思うんですけどね。
どんな明るいエピソードにしようがAKIRAや北斗の拳的な世界観の話では未来技術に夢を持てるような話にはならんでしょうし
どんな暗いエピソードであってもスタートレックやノウンスペースシリーズの世界観では科学自体に悲観的になるようなこともないと思う。
Re:何をもって楽観的とするのか (スコア:2)
Re:ホーガン (スコア:1)
あぁ、「創世記機械」。天才科学者サイコー!
Re:ホーガン (スコア:1)
他者による二次作品でな好きなのは『ほとをつくもの』という下ネタタイトルのfj.jokesそっち系。
Re:友好的な宇宙人が来たら (スコア:1)
いさかいがあった際に白旗を振ったら本格的な戦闘になるのがバッフクラン。
らじゃったのだ