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宇宙

SpaceX、Falcon 9による衛星打ち上げに成功、打ち上げ後のロケット着水にも成功 11

ストーリー by hylom
着実に進む 部門より
taraiok 曰く、

日本時間2月12日朝、民間宇宙会社のSpaceXがFalcon 9ロケットによる地球・宇宙天気観測衛星DSCOVRの打ち上げを行い、無事成功した。また、注目されていた打ち上げ後のロケットの地上への着陸については荒天や機材トラブルのため実施されなかったものの、代わりに海の上に着水させる試験が行われた。こちらでは、垂直に安定して着水させることができたという(sorae.jp)。

打ち上げられたDSCOVR衛星は、電力網、電気通信、航空、GPSなどに影響を与える太陽風バーストの観測を行うもの。コロナ質量放出が発生した場合、地球に影響の出る約15〜60分間前に警報などを出せるとしている。

1月10日に行われた前回の打ち上げでは、打ち上げ自体には成功したものの、注目されていたロケットの着陸は失敗に終わっていた。今回の打ち上げは当初は日本時間2月9日8時10分の予定だったが、レーダー施設や天候不良によって延期されていた(NASAロケットまつり事務局Slashdot)。なお、前回の失敗は着陸時の燃料が不足していたことが原因だったようだ。SpaceX側は今回は十分な燃料を積んで対応した模様。

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  • 確か、操舵用の油圧作動油(ワンウェイ)が最後の最後に無くなっちゃったって話だったと思ったけど。 とソースを探したが見つかんなかった。
    • by Anonymous Coward

      そう。ちゃんと確認してないけど、作動油は燃料の加圧ケロシン(RP-1)だそうな。加圧と非加圧のタンクがあって、使用後は非加圧タンクへ捨てられ、エンジンに供給されるらしい。作動液を増やしたってのは加圧タンクをでかくしたのか圧力を上げたのかっていうことなんだろうな。

      • by SanPierre (37035) on 2015年02月12日 21時25分 (#2760078) 日記
        http://www.spaceflight101.com/falcon-9-v11.html [spaceflight101.com]

        High-pressure RP-1 from the fuel turbopump is used in the hydraulic actuators that gimbal the nine main engines for thrust vector control.

        のように、Merlinのジンバル駆動には作動流体にRP-1 [wikipedia.org]を使っているので、グリッドフィンの駆動も窒素加圧されたタンクのRP-1に違いないよ……みたいな推測は検索でひっかかりますね。
        公式には情報出てない気がします。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2015年02月12日 21時35分 (#2760079)

          Wikipediaのマーリンエンジン [wikipedia.org]見ると、ターボポンプで加圧された高圧ケロシン(つまり燃料そのもの)をそのまんま使ってるように読めますねぇ…。

          でもそれなら、出所が燃料と一緒だから、作動油増やせば大丈夫、って話はなんか違うきがするし…。

          何が正しいんでしょ。
          でも、別途高圧窒素のタンクなんぞ持つより、ターボポンプ使った方がシンプルで合理的に見えますね。

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年02月12日 17時05分 (#2759967)

    発射場付近は若干の天候問題が解決し打ち上げられたものの、着水地点は"三階建てビル相当の高波"とエンジン故障により回収用の艀が待機できなかったとのこと。
    回収試験は副次目標なので打ち上げを優先し、DSCOVR衛星はL1点に向けて飛行中。第一段は予定通り降下したものの艀が離れてしまっており、着艦には失敗した、との由。
    SpaceX創業者Elon Muskは「(第一段主機の)Merlinを艀に搭載した方が良いかもしれない」となどとジョークを交えTwitterで状況を広報している。

    • by Anonymous Coward

      次の1段回収実験は4月にやるみたいだけど
      今月予定の静止軌道への打ち上げではなんでやらないんだろう
      燃料が足りないのかな?

      • by Anonymous Coward

        2月と3月の打ち上げ(早!)は、搭載する衛星や軌道が性能ぎりぎりらしく、再着陸をすると15%ほど性能が落ちるということなので、見合わせのようです。
        しかしまあ、延期になる前の打ち上げ予定日は天気よかったとも聞きますし、なかなかスムーズには行かないもんですな。

        # っていうか、毎月一機以上打ち上げとか何それ羨ましすぎる。

        • by Anonymous Coward

          ロケットを大量に打ち上げなければどうせ用途は見つからない、なんて言ってるくらいだからなあ。自動車でざっと浚った方法論なのかなあ。

          一般人が気軽に宇宙へ行くようになった時、それでもまだ化学ロケットを使いますか、なんて意見もあるけど、石油を使わない未来のエンジンは待っていても突然やっては来ない、みたいな。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月12日 20時30分 (#2760041)

    一応製作後燃焼試験などもやってるんでしょうが
    再利用となるとSSMEの泥沼を思い浮かべます。

    ゼロより再利用の方が確かに安いんでしょうけど、SSMEみたいに
    ポンプから燃焼室から全交換だとコスト的にどうなんでしょう。
    しかも9発クラスターですから。

    • by Anonymous Coward

      完全再使用じゃなく、程度の良いのだけ使う、ってスタンスならそんなに悪くないんじゃない?
      SSMEよりも遙かに簡素なエンジンだし。

      なにより、9発クラスターですから、1,2発止まったところで影響は軽微。
      初めのうちは中古エンジン1個だけ、とかで徐々に経験積めばいいのじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2015年02月13日 12時10分 (#2760308)

    戦艦だけじゃなくてロケットも擬人化して水着きせたのかと思いました。

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