2歳児、最年少の冷凍保存患者となる 60
ストーリー by headless
保存 部門より
保存 部門より
1月に2歳で亡くなったタイの女児が、米国のアルコー延命財団により冷凍保存(極低温保存)されたそうだ(Motherboardの記事、
本家/.)。
この女児は2014年4月、若年者のみがまれにかかる悪性の脳腫瘍、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)と診断される。12回の脳手術と20回の化学療法、20回の放射線治療を受け、左脳の80%を摘出したが、2014年11月には腫瘍が脳に広がっていたという。インターネットでアルコー延命財団を知ったという両親は11回目の手術の後、同財団に連絡をとる。受け入れを決めた同財団では米国での処置を計画していたが、女児の病状が急激に悪化したためスタッフを派遣してタイ・バンコクで処置を行うことを決定したとのこと。
処置の大まかな流れとしては医療グレードの不凍液で血液を置き換え、徐々に冷却するというもの。女児の場合は脳のみを保存する「neuropreservation」と呼ばれるものだが、脳の摘出された部分が脳脊髄液で満たされていたため、通常の処置が困難と判断して全身に対する処置が行われたという。最終的には頭部を胴体から切り離すことになるが、家族の反応や税関で発生する問題などを考慮して、通常の遺体と同様に米国・アリゾナに送られた。最終的な保存処理はアリゾナで行われたようだ。
女児は同財団が冷凍保存処理を行った初の未成年者で、最年少の患者というだけでなく、アジアで処置が行われた最初の例になるとのことだ。
この女児は2014年4月、若年者のみがまれにかかる悪性の脳腫瘍、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)と診断される。12回の脳手術と20回の化学療法、20回の放射線治療を受け、左脳の80%を摘出したが、2014年11月には腫瘍が脳に広がっていたという。インターネットでアルコー延命財団を知ったという両親は11回目の手術の後、同財団に連絡をとる。受け入れを決めた同財団では米国での処置を計画していたが、女児の病状が急激に悪化したためスタッフを派遣してタイ・バンコクで処置を行うことを決定したとのこと。
処置の大まかな流れとしては医療グレードの不凍液で血液を置き換え、徐々に冷却するというもの。女児の場合は脳のみを保存する「neuropreservation」と呼ばれるものだが、脳の摘出された部分が脳脊髄液で満たされていたため、通常の処置が困難と判断して全身に対する処置が行われたという。最終的には頭部を胴体から切り離すことになるが、家族の反応や税関で発生する問題などを考慮して、通常の遺体と同様に米国・アリゾナに送られた。最終的な保存処理はアリゾナで行われたようだ。
女児は同財団が冷凍保存処理を行った初の未成年者で、最年少の患者というだけでなく、アジアで処置が行われた最初の例になるとのことだ。
参考図書 (スコア:5, 参考になる)
「人体冷凍 不死販売財団の恐怖」(講談社 2010/11/19)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062162024/ [amazon.co.jp]
アルコー財団へ転職したものの、やってることが怪しいんじゃないかと思い始め、終には内部告発に至った救急救命士の手記。
Re:参考図書 (スコア:1)
既に幾つかのコメントで話題になってたの多分この本じゃないかなと。
マッドサイエンティストもののB級ホラーかよ!(だが実話だ)という内容。
保存の手術も保存状況も中々アレ。
Re: (スコア:0)
写真がトラウマになった
「希望」つきの「お墓」と思えばそんなに変でもない (スコア:1)
…かも,とちょっと思った.
将来この人達が無事に生き返る可能性がそんなに高いとは周りも実は思ってないだろう.
ただ,そのまま普通に死者として葬ることに精神的に耐えがたい,といったところではないだろうか.いましてあげられることは全部した,と思えるかたち,ということで.
# そう思うと,ある程度枯れた宗教のバックアップがあったほうがスムーズな気がするけど,まあ,まだそこまで社会的に認知されてないということかね.
Re: (スコア:0)
親の素性は気になるわな。金持ちすぎて異常な判断に陥ったのか。
タイと言えば、代理母問題の金持ち日本人もいたっけ
患者 (スコア:1)
死んでるのに患者とか。
ん? (スコア:0)
女児の場合は脳のみを保存する「neuropreservation」と呼ばれるものだが、
こういう人体の冷凍保存って、「今は治せないがいつか治せる日が来るまで冷凍保存」が主だと思っていたが、違うのか?
Re:ん? (スコア:3, 参考になる)
Re:ん? (スコア:3, おもしろおかしい)
というコメントを headless 氏がしていることにちょっとクスッときたw
Re:ん? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ありがてえ
見ときます
Re:ん? (スコア:2, 興味深い)
全身分のお金が払えない人向けに脳だけオプションがあるのよ。
脳だけあれば、脳移植やサイボーグが可能になった時点で再生してもらうのよ。
Re: (スコア:0)
> 全身分のお金が払えない人向けに脳だけオプションがあるのよ。
出典きぼん、およびに目的きぼん。
Re:ん? (スコア:2, 参考になる)
>出典きぼん
Alcorのページ見ると書いてある。
「これまでの実施例」とかも、whole bodyとbrainとNeuroの3つに分けて書いてある。
#後ろの二つの違いはよくわからんけど。
昔(二十年ぐらい前?)特集番組でやってたときは、オプションとして全身保存か首から上だけ保存かの2つが提示されてた。
>およびに目的きぼん。
首から上だけの方がAlcorが請け負う際の値段が安い。場所とらないので同じスペースに大勢詰め込めるから。
ただまあ、「保存しておくと、未来の技術が高くて親切な人が(無償で)良い感じにボディも作って蘇生してくれるよね!冷凍の際の細胞の損傷とかも治せるでしょその頃には」なんていう(根拠の無い)期待に基づいた手法なんで、蘇生できる見込みは推して知るべし。
#その辺は全身保存でも変わらんけど。
Re: (スコア:0)
こういうのが将来ミイラの様に発掘されて当時の地球人は未来における自身の復活を信じていたとか歴史書に書かれちゃうのかな。
Re:ん? (スコア:2)
そう考えるとエジプト人もムリゲーと承知の上でやってたのかもね。
とりあえず宇宙人がそんな感じのことやってたから見よう見まねとか。
Re: (スコア:0)
なるほど・・・
まあ冷凍保存使うぐらいだからそういう藁にもすがる事考えるよなあ
脳移植はともかく、サイボーグはわりと近いうちに出来そうだし
Re: (スコア:0)
義手や義足ならそのうち神経接続するタイプのが出てくるかもしれませんが、内蔵に相当する物は当分出てこないと思いますよ。
それが一部の臓器ででも実現できてればそこに関しては臓器提供とか必要なくなりますからね。
全臓器が人工化出来たとしてもそれらを人体サイズで製造する必要がありますし大変でしょう。
内蔵なしで脳のみ生体を維持するなら全臓器再現ほどの技術は必要ありませんけど、全身の神経を脳/脊椎と接続する技術は必要になりますし、リスクも不明。
1世紀待っても難しい気がしてしまう。
Re:ん? (スコア:1)
オマケの補足
生きてるウチに冷凍しないとダメじゃん!
と思う人が居ても、普通にそれをやったら殺人になってしまうのですね。
なので、死後速やかに血液を入れ替えて云々となる。
その「死」の判定次第でナマっぼまさが全然異なってしまうのが悩ましいですね。
魂の存在を信じてる人からしたら、死亡判定と魂の乖離とのタイムラグ中に冷凍してもらえるかがまさに生死を分ける、と。
無理 (スコア:0)
冷凍処理をぞんざいにやってるって告発した記者が居たなあ。
そして未来の技術で生き返るって脳があってのものなのに脳腫瘍じゃ意味ないじゃん。
手術と放射線で不可逆のダメージを受けてるしな。
脳を入れ替えて生き返る感じか。サイボーグだなもう。
Re:無理 (スコア:2, 興味深い)
仏教だと子供はまだ現世の良いことは知らなくてなんの執着もないから、
親の子供への執着を捨てて成仏させてやれって教えてますけど、
親の執着の成れの果てという感じですね。
Re: (スコア:0)
「とっととあきらめて新しいの作れよ」とそのまま言うと角が立つから何百年も掛けて言いくるめ方を発達させてきたわけですな。
Re: (スコア:0)
希望を売ってるってことかね。
技術的にはクローンの方が先に実現しそうだ。
Re: (スコア:0)
ご両親の心の救済のためです。
Re: (スコア:0)
元記事にある写真をみると、なんとも愛らしい女の子だ。何としても助けたいという両親の気持ちも分かる。
幼い子がこのような絶望的な病気に罹り、幾度もの辛い治療に絶えながら短い一生を終えなければならなかったのは痛ましい。
それにしても、この両親
>12回の脳手術と20回の化学療法、20回の放射線治療
の治療費を払い、プラス、アルコー延命財団へのお布施とは、かなりの資産家なのか。
通常の医療処置の方は、保険が利いたり公費負担などでそんなに掛からない場合もあるかもしれないが、
アルコー財団の方はそうは行くまい。
Re: (スコア:0)
60%は残ってるから、その60%のうち腫瘍化した細胞を神経構造を維持したまま正常細胞と置換して、
40%には構造を発達させてないまっさらな脳細胞を詰め込めばまぁなんとか?
2歳ってことだし40%分のまっさら領域も活用してくれるんじゃないでしょうか。
そんな技術、何世紀先になるんだよって感じですけどね。
Re: (スコア:0)
これって生きてる人を凍らすんじゃなくて、
死んだ直後の人を「今ならまだ未来の技術でなんとかなるレベルかもしれないから保存しといてみよう」
じゃないの?
以前にも話題になった団体? (スコア:0)
たしか液体窒素で極低温保存して、科学が発達した際に復活出来る可能性をウリにしているサービスで
以前から細胞破壊や温度差で脳は粉々に罅割れているとか、
温度管理が不適切で解凍と冷凍を繰り返して腐敗しているとか、色々な内部告発もあったような気がするけど…
「殺していないので安楽死ではない」 (スコア:0)
未来の蘇生の可能性を示唆しているけど、実態は「安楽死」なのかもしれない。
安楽死が合法の国は少ないので、そういう需要はありそうだ。
アメリカの話だけど、ペットを獣医に診せたら末期ガンで、いきなり安楽死を提案されて
動揺したという話を読んだ。後はもう苦しむだけだと言われて著者も結局同意していた。
宗教や法律で縛りが無い場合、安楽死を決断する人は多いようだ。
2歳児が最年少? (スコア:0)
受精前なら事例がたくさん・・・(ダメ?)
受精卵も・・・(ノーカウント?)
これって現代のミイラですよね (スコア:0)
あと3000年ぐらいたったら、昔の人の奇妙な風習として博物館で展示されるかも。
Re:これって現代のミイラですよね (スコア:1)
納得。人間の発想は数千年前からまったく同じだわ。
しかしそうなると未来の考古学のために、ますますきっちり保管しとかないとですね。
Re: (スコア:0)
ミイラが「脳は腐るから除去しても良く、体が残ってれば再生できる」って発想によるものであるならば、
これは「脳の神経構造に人格が宿るから脳さえ保存しておけば再生できる」って発想によるものなわけですね。
冷凍で壊れる領域や魂的な存在が必要であると証明されるとか、冷凍した脳はどんな技術でもっても再生できないと証明されると完全にミイラと同じになりますが、どうなるんでしょうねぇ…?
Re:これって現代のミイラですよね (スコア:3)
意外と科学的に重要な行為かも (スコア:0)
生き返れるかどうかはともかく、これって人体まるごと、もしくは頭部のみとしても、かなりの数の人体臓器をなるべく損傷なしで保存するってことだから、これらの遺体は
将来、過去の人類について科学的な調査をする際の大変貴重な標本になる
のではないだろうか.
人体に付随している大量の菌やウィルスもかなり一緒に保存されている可能性があるし.
ホルマリン漬けで失われてしまう情報がこの方法だと保存されている可能性も高いだろうことを考えると、実はこの財団のやっていることは科学的に大変貴重な行為なのではないかという気がする.
# と考えると、人体だけじゃなくて、犬猫、いろんな動物の冷凍保存もしておいてくれるといいな.
Re: (スコア:0)
ずーと継続してればね
Re:意外と科学的に重要な行為かも (スコア:1)
数万年後に発掘され
「当時の人類はすべて冷凍保存で復活の日を待つ習慣があり……」
と教科書の歴史ページを飾る悪寒がしてちょっとアレ。
Re: (スコア:0)
>一旦「自我」が離れてしまった以上、もう何も憶えてない
どこ情報やねんそれ。
Re: (スコア:0)
そーゆー宗教なんだろ。
個人が個人の金でやっているなら、外野がとやかく言う権利はないだろうにね。
Re: (スコア:0)
元コメの言う「自我」とかが離れたと勝手に決めつけてる点が不愉快だな
Re:無駄だろうに (スコア:1)
まずあなたの自我が存在することを示して頂きたいですな
「俺がそう言ってるんだから俺には自我があるのだ」は無しね
そのあと人工知能が自我を持ちうるか考えましょう
Re:無駄だろうに (スコア:1)
チューリングテストとチューリングマシンの区別もついていないぽい人相手に話ししても無駄。
Re:無駄だろうに (スコア:1)
(あかんて、そっとしとかなあかんて!!……www)
というのはおいといて、2歳児だといろいろ覚えてないだろうし、なんというか、
これを言ったらオシマイとはおもうけど親の自己満足かな、という気がする。
いや、気持ちはすごくわかるけどね。
だから、自我云々の話も含めて(笑)それで良しと思ってる人はそっとしておくのが
ベストかなー
Re:無駄だろうに (スコア:1)
物心二元論的な話ですか。要するに身体とは別に魂が存在するという主張かな。
魂などというものは幻想にすぎないという立場もあります。
その場合、人工知能が高度に発展すれば、いずれ人間と同じように思考する機械も実現しうるでしょう。
いずれにしても「絶対にない」と主張するためには、それなりの根拠が必要では?
21グラム (スコア:0)
魂の存在は証明されてますよ
Re:21グラム (スコア:1)
その瞬間質量(体重)が減少したのは確認できたらしいけど、「その」減少した質量の対象物がいわゆる「魂」かどうかは証明できたんだっけ?
#yah boh.
Re: (スコア:0)
どうしてこう思い込んだのかはともかく、
どうして量子コンピュータが実用化されれば話は違ってくるんだ?
Re: (スコア:0)
ペンローズの脳量子論かな……?
Re: (スコア:0)
それでも再起動はダメと考えるのが意味不明だな。
再起動云々は量子コンピューターでも同じだろう。
ただの電波受信だな。
Re: (スコア:0)
>それは結局ただの有機コンピュータでしかない。
仮死状態や心停止を経験した人はただの有機コンピュータですか?
睡眠状態は気絶状態は麻酔は臓器移植は?
科学というが、何を持って連続性を判断するのか基準はないのかな?
そして連続性が失われた時に何が失われるのかも根拠が特に無い感じですね。
記憶の欠如や気の抜けた返事になるかどうかは失われるもの次第でしょう。
クオリアについては異なっていてもわかりゃしない奴なんでなんとも言えませんけど。
ただの有機コンピュータがどこまで再現できるかわからないのにそれら