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テクノロジー

キヤノン、新光学素子「BR」を用いたレンズを販売へ 31

ストーリー by hylom
高級品 部門より

キヤノンが色収差補正効果が高い「BRレンズ」を開発、これを採用したレンズ交換式カメラ用レンズを発売する(ITmedia)。

BRは「Blue Spectrum Refractive」の略だそうで、波長が短い青色の光を大きく屈折させるという特徴があるそうだ。このBR光学素子をガラスレンズではさみ合わせることで優れた色収差補正効果を実現するという。

BRレンズを採用した製品の第1弾としては、「EF35mm F1.4L II USM」が発売される。価格は税別28万5000円。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • というものが望遠鏡にありまして、小学校のころは、見えるものが白黒になるのかと思っていました。

    • by Anonymous Coward

      「アポクロマート」は、ガラスを三枚使う屈折望遠鏡とばかり思ってましたです。
      (正しくは三色以上の色消しにして、その二色以上で球面、コマ収差補正のこと)

  • by Anonymous Coward on 2015年08月31日 17時57分 (#2873796)

    キヤノン、新レンズで色ズレを抑えた「EF35mm F1.4L II」(実写作例あり)- 日経トレンディネット
    http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20150826/1066131/ [nikkeibp.co.jp]

    • by Anonymous Coward

      こういうの、同じ被写体を旧来のレンズで撮った比較対象がないと、どれほどの効果があるのかわからない。

      • by Anonymous Coward

        オーディオ業界にならったのでしょう。

        • by Anonymous Coward

          キヤノンの作例はぶっちゃけなんの参考にもなりません。(今回だけではなく、過去の他の製品についてもそう。)
          発売されたらすぐに第三者のレビューがわらわらと湧いてきますので、それまで待てばいいかと。

          キヤノンの出しているMTF表を見る限り、解像度や色にじみについては化け物のような性能で、これまでオートフォーカスつき35mm単焦点の最高峰だったシグマ社35mm ARTを軽く上回っています。
          とはいえ、MTF表では判断のつかない特性もありますので、旧製品と比べてどこまで良くなってるのかはまだ分かりません。
          (歪曲、フレア耐性、周辺のコマなどの光学性能に加え、オートフォーカスの速度・精度、堅牢性、品質のばらつきなども要素になります。)

      • by Anonymous Coward

        レンズの業界にはMTFチャートというものがあって、それによって
        ある程度は客観的に性能を測ることが出来るようになっています。
        http://cweb.canon.jp/ef/lineup/wide/ef35-f14lii/spec.html [canon.jp]
        もちろん、素人がこれだけを見ても何のことだかわからないでしょうけれど
        わかる人だと「なるほどなー」と思うわけです。

  • by Anonymous Coward on 2015年08月31日 19時19分 (#2873850)

    説明おかしいでしょ。
    普通のガラスも青を大きく屈折させてる。
    今回のBRってのも同じ説明なの?

    何か違うところに特徴があるんだと思うんだが。それは書いてないの?

    でキャノンのサイトを見ると
    http://cweb.canon.jp/ef/info/ef35/index.html [canon.jp]
    普通のガラスより屈折率が高くて、分散が普通のガラスより蛍石のようである。
    と言うことだね。

    • ソースはWikipedaしますが、分散 (光学)-光学ガラス [wikipedia.org]より

      基準となる2つの波長(たとえばフラウンホーファー線のF'線(青)とC'線(赤))での屈折率の差を平均分散あるいは主分散と言い、他の2つの波長の屈折率の差は部分分散と呼ぶ。部分分散を主分散で割った値は部分分散比という。通常の光学ガラスはアッベ数を横軸に、部分分散比を縦軸にとったグラフで、ある直線上に乗る性質があり、正常部分分散という。これに対して直線上に乗らないものを異常部分分散という(異常分散性あるいは異常分散とも言う)。

      EDレンズ-異常部分分散性とは [wikipedia.org]

      ある波長範囲における屈折率差を部分分散と呼ぶ。通常のガラスでは部分分散は可視光線近傍領域では波長にあまり依存しない。波長によって部分分散が特異に変化するものを異常部分分散・特殊分散と呼ぶ。青(500 nm程度)の領域の分散性が特異に低いものを低分散・高いものを高分散と呼ぶ。

      今回のBRは、通常のガラスレンズに比べて「青付近でより屈折率が高くなる」という「異常分散性」があるということですね。
      (挙げられたリンク先 [canon.jp]の説明で見ると、通常のガラスレンズはG-RとG-Bで屈折率のずれが同じぐらいなのに対し、BRレンズはG-Rに比べてG-Bの屈折率のずれが大きくなってます)

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        通常のガラスは、同じぐらいだけどG-Rの方が大きいですね。
        なので通常のガラスで大部分の経路を作り蛍石レンズで補正…
        …だと屈折率が低かったり使いにくいので、BRレンズで補正しますよ、と。

        綺麗に打ち消し合うわけでもないから、使える異常分散性の数は多い
        (ないしはより対照的)であればあるほどよい結果が得られる。

    • by Anonymous Coward on 2015年08月31日 19時25分 (#2873857)

      もう少し書くと、
      普通のガラスばかりでレンズを作ると、色収差を完全に取り除くことはできない。
      で、蛍石みたいに、分散(色による屈折率)が普通のガラスと違う性質を持ったガラスを入れて、色収差を取り除いていた。
      しかし、蛍石は高い。更に屈折率が低い。と言う問題があった。

      今回のBR光学素子というのは、屈折率がかなり高いようだ。それに、分散も蛍石のような性質を持ってるね。と言うことでかなり良さそう。

      ただ、図を見る限り、分散は蛍石ほどは良くなさそう。それと想像だけど、ガラスに挟んで使わないといけないのかな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        分散が大きいことは別に問題ではないのでは?屈折率に対する分散の比だけが問題なのだから、分散以上に屈折が大きいならレンズを薄くできてむしろ嬉しいでしょう。
        • by Anonymous Coward

          そうですね。蛍石は変な分散だったのが重要でした。
          今回のもそうなのでしょう。

          ただ、よく見るとキャノンの図はおかしいような。普通のガラスでRGBが等間隔になってる。
          普通のガラスでも青は少し離れているはず。

      • by Anonymous Coward

        そのサイトの屈折の図で言いたいことは、BRは赤や緑の光に対しては、ガラスと同じ程度の屈折率、
        しかし青の光だけガラスよりさらに曲がるという言事ではないの?

        今までのレンズの設計では、赤と緑の光の焦点を一致せさせることができたが、青は少しずれていた。
        それをガラスに張り付けると青だけ曲げる(赤と緑はガラスと屈折率が同じなのでそのまま)媒体をつかうことで、
        青の焦点も同じ位置に持ってくることに成功した、という話。

    • by Anonymous Coward

      このリンクいいね。
      別のコメントであった同一被写体の新旧レンズでの比較もある。

    • 新開発したものに新しい名称をつけたということなのか。

  • by qpwoeiru (47171) on 2015年08月31日 21時45分 (#2873966) 日記

    EF35mm F1.4L USM 205,000円(ケース・フード付き、税別)
    IIで税別28万5000円。8万円増しか。

    ってあれっ!?単なるII!?IS付けないの?
    広角ISは28F2.8ISまでついてるし、ましてや35F2はISついてるぜ。
    と、よく見直すと、200mm未満のL単ってISついてるのってないのね。知らなかった。

    改めて、やっぱ使う人を選ぶレンズだなぁ。
    経費で落とせる人か馬鹿かのどっちかでないと、買える代物じゃないぜ ε-(´・`) フー

    #俺はレンタルという味を知ってる小利口さん

    • by fukapon (4131) on 2015年08月31日 22時14分 (#2873984)

      んだねー。でも結構売れるんじゃないかなー。

      開放から勝負できる34/1.4は意外にもSamyangが出したのをシグマが追いかけ、一躍流行となった感がありますが。
      私は普通の35/2の方が好みかな。Samyangとシグマは防湿庫の肥やしになってる。幸いEFマウントじゃないので今回は何ら悩むこともありません。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      大口径レンズにIS入れるとやたらと大型化する上に、余計な光学系を入れるから画質が落ちる事が多い
      そこまでして大口径広角レンズにIS入れる需要なんてあるのか?って問題がある
      #そもそもL単なんて「普通の人」が買うレンズじゃないし

    • by Anonymous Coward

      えっとね、35ISは手持ちでシャッタースピードを1/10秒くらいまで落としても歩留まりがそこそこ出るという優秀なレンズだけど、そんなに遅くすると肝心の被写体がブレることが結構あるの。たとえば、人間を撮る時は普通1/125くらいまでは上げないといけない。そうなるとISは無意味になるので、明るいレンズと高感度に強いボディを使わざるを得ない。そこでこういうf/1.4でも画質のいいレンズが求められるわけ。

      他の200mm以下のL単についても以下同文。明るくしてSSを稼ぐのが本来の趣旨だから、ISなんかつけても蛇足になる。例外の100Lは、マクロレンズというのは絞って使うのが普通な上に、マクロ域の実質絞りはf/2.8よりだいぶ暗くなるという事情があるから。

      とはいえ、昨今の一眼レフの高感度性能を考えるとこの35L2より35ISの方が使い勝手がいいと思うけどね。これを出してきたのは実用もさることながら、キヤノンの意地というのもかなりあると思う。

      # 35ISを愛用しているのでAC

  • by Anonymous Coward on 2015年08月31日 17時54分 (#2873792)

    従来よりぼやけないでくっきりとした写真がとれますってことでしょうか?

  • by Anonymous Coward on 2015年08月31日 19時11分 (#2873846)

    なんでBSRじゃないん?

  • by Anonymous Coward on 2015年08月31日 21時00分 (#2873931)

    特殊コーティングSWC(Subwavelength Structure Coating)は、レンズの表面に可視光の波長よりも小さいナノサイズのくさび状の構造物を無数に並べることで、光の反射を抑制します。

    そういう構造物から電荷を放出する方式の表示器があったようななかったような特許ゴロが欲かいて大損こいてたような…

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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