南米アマゾンの先住民族は不協和音を聞いても不快に思わない 61
ストーリー by hylom
シマネ族ではない 部門より
シマネ族ではない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
西洋文化への親しみがない南米アマゾンに住む先住民は、不協和音を聞いても不快に思わないという調査結果が発表された(Nature掲載論文、共同通信)。
この研究では、西洋文化への親しみが少ない南米アマゾン原住民のTsimane族と南米のボリビアの一般住民、そして米国人を対象に、音の「心地よさ」を評価してもらったという。西洋の音楽理論では特定の音の組み合わせについては心地よく、また別の特定の組み合わせでは不快に感じるとされており、心地よい組み合わせは協和音、不快な音の組み合わせは不協和音と言われている。
しかし調査の結果、Tsimane族の人々は協和音も不協和音も、そしてボーカルのハーモニーも等しく心地よく感じたという。協和音・不協和音の違いは数学的に説明されているが、この結果からはどのような和音を心地よく感じるかは実は文化的背景に影響されるのでは無いか、と考えられるようだ。
現代のドミソは不協和音 (スコア:3, すばらしい洞察)
協和音は濁り・うなりが無く、不協和音はそれがあるというだけで、不協和音と不快感というのは関係ないように思います。
ポップスでも何でも「ここぞ」という部分では、不協和音(7th 系のコードだったり、add とか付いていたり…)ですからね。
ただ協和音は本当に綺麗なので、差が出なかったのは、それはそれで不思議です。
これ本当に協和音だったのでしょうか。
協和音のドミソと、旋律を歌う時のドミソは、本来は別の音です。
しかしそのままでは使い勝手が悪いですから、近いものを同じ音とみなして、1オクターブ内を12音に(無理やり)まとめたのが、西洋音楽の基礎になっています。
古くは和声も旋律も程よく使えるように、その12音の並べ方(音律・調律)を工夫していました。
(ミーントーンという音律で、基本調近くの協和音は綺麗なのですが、そこから外れると音の幅が破たんしていて使えないという特徴があります。この音律的な特性からクラシック音楽の古い作曲ルールができており、不協和音は不快という感覚はここからも来ているような気がします)
現在は平均律という12音の幅をすべて均等にする音律がほぼ全てです。
これは旋律を歌う際の音律に近く、協和音とされるドミソはかなり濁っています。不協和音と変わりありません。
もし現在の楽器等をそのまま使ったのなら、間違いなく平均律ですので、納得なのですがどうなんでしょう(読まずに勢いで書いた)
ピダハン族とはちがうんだ (スコア:2)
研究対象になったのは、言語学上の論争を呼び、注目を集めたピダハン族 [wikipedia.org]かと一瞬思ったけど、違うんですね。
西洋文化への親しみ? (スコア:2)
どのへんまでが生来の生理的特性なのか (スコア:1)
白色彗星のテーマ(宇宙戦艦ヤマトシリーズ)が子守歌になったりするのだろうか
Re:どのへんまでが生来の生理的特性なのか (スコア:1)
マウスとかで実験できるなら、いろいろと実証できるだろうけど、人間では難しいかな。
一卵性双生児の一方をTsimena族に養子に出したりとか。
もしかしたら、胎児の時に文化的影響を受けてるのかもしれないし。
生まれる前からずっと耳が聞こえなくて、ある時から聞こえるようになったような人ではどうなのか?
文化的に決まるとしても、ある程度は遺伝子の影響があるかもしれないし。
Re:どのへんまでが生来の生理的特性なのか (スコア:2)
同じく、そこが気になりました。
要約しか読めていませんが、この結果だけでは「文化的背景に影響されるのではないかと考えられる」とはいえないような。調査対象って、文化的にも遺伝子的にも隔離された集団ですよね?
Re:どのへんまでが生来の生理的特性なのか (スコア:1)
あれなら普通に子守唄になる。
wktk感で寝てられない、という話なら無いとも限らないけど。
# 宮川泰作曲、宮川彬良演奏の名曲
日本人だって (スコア:1)
雅楽の笙の和音って、不協和音ですよね。
でも、日本人は、あの「ぷおーん」っていう音を神秘的だなどと思って、心地よく感じるんですよね。
Re:日本人だって (スコア:1)
雅楽のあの音は良いよね
>>協和音・不協和音の違いは数学的に説明されているが、
西洋中心主義による説明でしかないでしょ。
雅楽はもともとは中国発で、朝鮮半島にもあったはず、で日本にも来た。ベトナムではニャーニャックと言う。ベトナム戦争で大変なことになったが、復活させてる。
つまりアジアで普通に受け入れられてた音。
Re:日本人だって (スコア:5, 興味深い)
西洋でも、単に諸説あるってだけで、科学的に証明されてるってのと違うよ。実際は多数決で決まってるようなもんだから、時代によって許容範囲が違ってて、昔はドミソですら不協和って言われたらしいし。
Re: (スコア:0)
>昔はドミソですら不協和って言われたらしいし。
よくわからんけど、平均律のミは簡単な整数比からちょっと(というか、かなり)ずれてるという話ではなくて?
Re:日本人だって (スコア:2)
グレゴリオ聖歌の昔なら、5度は和音だけど3度は不協和って話でしょう。
Re:日本人だって (スコア:1)
数学的な説明(協和音は振動数比が整数に近い)に西洋中心主義とかあるの?
Re: (スコア:0)
西洋人が嫌いな音の説明を見つけた。と言うだけだったのに、世界で普遍的だと思っていた。
で、Amazonの先住民で違う例を見つけて驚いた。という話ではないか。
Re:日本人だって (スコア:1)
> Amazonの先住民
ジェフ・ベゾス?
Re:日本人だって (スコア:1)
>Amazonの先住民
通販中毒の方々?
Re: (スコア:0)
西洋が世界なのです
東洋や新大陸に、文明ではないのです!!
Re:日本人だって (スコア:1)
>>>協和音・不協和音の違いは数学的に説明されているが、
> 西洋中心主義による説明でしかないでしょ。
協和音・不協和音の説明なら、これでいいですよ。
ただし、この説明は、協和音が心地よく感じて不協和音がそうではない理由の説明ではありません。
ですので、不協和音を用いた音楽がアジアで受け入れられてきたことと、矛盾するものではありません。
Re: (スコア:0)
しかも、普段は聴かないのに、という
Re: (スコア:0)
あれって不協和音なのか。
音の組合せで快不快って無いな。
Re: (スコア:0)
>でも、日本人は、あの「ぷおーん」っていう音を神秘的だなどと思って、心地よく感じるんですよね。
神秘的に感じるのは、雅楽は寺社で聞くことが多いので、そういうイメージを連想するからじゃないですかね。
Re: (スコア:0)
巫女さんがお札投げて妖怪退治が始まる気分になる
Re: (スコア:0)
三味線なんかは意図的に一定の音程が出ないように作られていると
どこかで聞いたことがあります。
私もそうですけど、日本人で、不協和音を不協和音として認識できても
不快とは感じない人は多いのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
現在の協和音にだってかつてのヨーロッパで不協和音だった音があるしね
まあ文化的な物でしょう
Re:日本人だって (スコア:1)
しかし、オクターブの和音(これも和音にカウントしていいよね)が単音より不快に思えるとはちょっと思えないわな。
あと、5度も多分大丈夫だろう。
個人差が大きい (スコア:1)
「あまちゃん」劇伴で有名な大友良英さんなどはノイズ大好きですし
http://www.j-cast.com/2014/04/13202008.html [j-cast.com]
よっしゃじゃあ (スコア:0)
黒板に爪 or 発泡スチロールでどうよ?!
書いてるだけでさぶいぼが...
Re: (スコア:0)
あれって和音なの?
#和音と書くと日本調に感じてしまうな。
主旨は正しく伝わってたのか伝えず実施しているのか (スコア:0)
研究者に遠慮して、
う、うん。いい音だね!
と回答している可能性とありそうな。
Re: (スコア:0)
「いい音」の定義が違っているような気もする。
音楽って概念がなかったら、それこそ爆音だったり黒板を引っ掻く音でない限り、
不快だという感想が湧かないのかも知れない。
Re: (スコア:0)
アマゾンの人はKYだったと。
日本人と気が合いそうですね。
虫の声 (スコア:0)
鈴虫などの虫の鳴き声は西洋人にとっては煩いだけのノイズと感じられるそうです
もしかすると言語でよく使われている周波数が重複しているのが原因だったりして?
Re:虫の声 (スコア:2, 興味深い)
小さい頃から聞き慣れているので、無意識のうちにフィルタリングができるようになってるのでしょう。
私は、近隣が町工場だらけのところで生まれ育ったので、切削機械やプレス機械の音を無意識のうちにフィルタリングできます。
友達が遊びに来て、あれってうるさいよね、と言われて初めて気付くような感じ。
Re:虫の声 (スコア:1)
アオマツムシの鳴き声は、日本人には聞こえないそうです。
奥本大三郎著『虫の宇宙誌』に書いてあります。中に「聴ケドモ聞コエズ」との題であります。
日本中で大声で鳴いてるのに、普通の人はほとんど気が付かないそうです。著者が言うと、やっと気が付いて、あれ本当にうるさいほど鳴いてますね。となる逸話が出ています。
Re: (スコア:0)
> アオマツムシの鳴き声は、日本人には聞こえないそうです。
> 奥本大三郎著『虫の宇宙誌』に書いてあります。中に「聴ケドモ聞コエズ」との題であります。
Wikipediaによると、九州・四国・本州に分布とのことですので北海道にはいないようですが、
北海道在住の日本人に聞かせても聞こえないのでしょうかね。
Re:虫の声 (スコア:1)
その話よく聞くんだけれど、西洋人の作った映画の夜のシーンでコオロギの鳴き声が
SEとして挿入されているのがよくあって、あれは夜になっておとずれた静寂の表現だと思っていたのだが。
虫の鳴き声が煩いだけとなると、あれは夜ではあるけれど静かという意味でないってことになるけど、そうなのかね
Re: (スコア:0)
んなことはあるまい。
イソップ寓話の「アリとキリギリス」でキリギリスは歌ってばかりという話だったんだから、
虫の鳴き声を雑音ではなく歌ととらえていたということだろう。
Re:虫の声 (スコア:5, 興味深い)
元は「アリとセミ」で、馴染みがない地域向けにキリギリスに改変された、という話が。
一方で、「セミはうるさい」というのも地域色があるもので、人によっては結構音量があっても不快と感じない方も居るという話も。
「虫の鳴き声は~」と一般化するのはちょっと無理で、この虫の鳴き声はこの地域では、と限定して語らねばならぬのです。
Re: (スコア:0)
ジャイアンとか...
Re: (スコア:0)
ジャイアンは歌が雑音に聞こえる話だろ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
それは風鈴を夏にだけ使うという習慣から来たものだろう。
Re: (スコア:0)
>それは風鈴を夏にだけ使うという習慣から来たものだろう。
夏だけ風鈴の音を聞く習慣 → 風鈴の音を聞くと涼しく感じるようになる
夏だけ蝉の声を聞く生活 → 蝉の声を聞くと暑苦しく感じるようになる
なにが違うのだろうか。
Re: (スコア:0)
風鈴がなるということは風が吹き込んでくるということ。
Re: (スコア:0)
AKBも (スコア:0)
上手く聞こえるんですね
Re: (スコア:0)
そりゃ音大声楽科も所属してるからな
結果はいくらでも操作出来る (スコア:0)
質問を変えて、「(不協和音の特有の)うなり」があるのがわかるかどうかという実験をすれば、先住民族もうなりを判別することが出来て、西洋文化のもとに育った人と同じ感覚を有しているという結論になる
Re:結果はいくらでも操作出来る (スコア:1)
まず「うなり」が何かを伝えて理解してもらわなければならない。
さて「うなり」を理解した先住民はそれまでの先住民と同じと言えるのだろうか。
Re:結果はいくらでも操作出来る (スコア:1)
「(不協和音の特有の)うなり」が正しく理解され正しく識別されたとしても、「(不協和音の特有の)うなり」を不快に感じるかどうかはまた別問題でしょう。
同じ聴覚を持っていることと、同じ感性を持っていることは、別の話です。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。