記録の関連付けは扁桃体のエングラム細胞が担っている 9
ストーリー by hylom
記憶は物理と化学 部門より
記憶は物理と化学 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
富山大学の研究グループが、シナプス特異性によって記憶のアイデンティティ(個々の記憶がそれぞれ異なるものとして認識されること)が保たれていることをマウス実験で明らかにしたと発表した(科学技術振興機構の発表、朝日新聞、Science誌掲載論文)。
独立した記憶同士が関連付けられて新しい記憶が形成されることはすでに知られているが、こういった相互作用が起きても個々の記憶のアイデンティティが保たれている原理については今まで不明だった。
研究グループはマウスを用いた実験で、アニソマイシン投与によるタンパク質合成の阻害によって部分的な健忘が、タットベクリンとアニソマイシンの投与によって完全な健忘が引き起こされることを確認。完全な健忘状態では扁桃体のエングラムが消失しているしていることも確認したという。
また、7kHzのブザーの音を流した上で電気ショックを与え、音と電気ショックの関連付け記憶を形成させた後、5時間後または24時間後に今度は2kHzの音を流した上で電気ショックを与えると、5時間後の場合は2kHzのブザー音に対する反応が増大したという。これは2つの記憶の間に相互作用が形成されたことを示しており、それぞれの固体に対して記憶を担うエングラム細胞集団を調べたところ、5時間後に2kHzのブザー音+ショックを与えた固体では、24時間後に与えた固体と比べてエングラム細胞の共有率が高くなっていることが分かったという。このことから、記憶の相互作用は扁桃体に存在するエングラム細胞の共有化によって行われていると判断できるとのこと。
扁桃腺 (スコア:1)
扁桃体(脳)と扁桃腺(喉)は同じ漢字が使われてるから同じようなもの?
って思う人がいるかもしれないが機能的に全く関係ないです
ただ見た目が両方ともアーモンド(和名がヘントウ)に似てるってだけ
Re:扁桃腺 (スコア:2)
扁桃(腺) tonsil(英語) Tonsilla(ラテン語)
扁桃体 amygdara(英語) corpus amygdaloideum(ラテン語)
(植物の)アーモンド Amygdalus dulcis(ラテン語学名)
口の中の扁桃は、いわゆるアーモンドに似てないよなーと思う。アーモンドの実とかかなあ。扁桃体は殻をむいたアーモンドっぽい。
Re: (スコア:0)
ちょっとはへんとおもえ! とか。
でもこれってつまり、特定の記憶だけ人為的に忘れることが出来たりするんでしょうかね。
Re: (スコア:0)
>特定の記憶だけ人為的に忘れる
薬品の働きを選択的できないなら特定の記憶をってのは無理では
忘れさせたい記憶を思い出させながら投与とかするのかも
記憶でなく記録って何だこりゃ (スコア:1)
いつものhylom平常運転。
もうtypoじゃないよね。言語の認識能力に問題があるとしか思えん。
Re:記憶でなく記録って何だこりゃ (スコア:1)
まあ、いまどきの入力補完世代なんかはもう
「延々も永遠もいっしょだろ。てにをはとか言語ナチかよ。通じりゃいいんだよ細かいな」
って感覚が一般的らしいですけどね。
時代がhylomに追いついたのです。
Re: (スコア:0)
「適正・適性・適合・適用・適応」
このへんは特にここの住人も無頓着に混用してますね。
意味が変わるというのに。
AIがつられてどんどん阿呆になってしまうし、
「この時期は確実に誤用だった」という情報が残るから
言語ナチの指摘コメはどんどん残してほしいと思ってます。
後年、記事によっては本論の泥仕合よりも有用なデータになってるかも…。
Re: (スコア:0)
Re:記憶でなく記録って何だこりゃ (スコア:1)
固体^H^H個体
死して屍 拾う者なし