ドイツ航空宇宙センター、長期の宇宙飛行での人工重力装置使用を想定した60日間寝たきり実験を開始 23
ストーリー by headless
実験 部門より
実験 部門より
ドイツ航空宇宙センター(DLR)は3月25日、長期の宇宙飛行における人工重力装置の効果を調べる実験(AGBRESA: Artificial Gravity Bed Rest Study)を開始した(DLRのブログ記事、
ボランティア公募情報ページ、
SlashGearの記事、
Space.comの記事)。
この実験はケルンにあるDLRの航空宇宙医学研究所でESAとNASAの資金提供により行われ、人工重力装置が長期間の宇宙飛行で微小重力の人体への影響をどの程度防ぐことができるかを89日間かけて調査する。ボランティアの被験者は89日間のうち、導入期間となる最初の15日間とリハビリ期間となる最後の14日を除き、60日間をベッドに寝たままで過ごす必要がある。
体を起こすことはできないが、食事やトイレ、シャワーなどは寝たままでできるようになっているほか、テレビを観たり読書をしたりするのは自由だ。ベッドは頭の側が低くなるよう6度傾けられており、頭を上げることも禁じられる。Space.comによれば少なくとも片方の肩がマットレスに触れていなくてはならないという。被験者は毎日30分間、人工重力装置(遠心分離機)に乗せられ、体液の偏りが修正される。
3月25日に開始された第1グループの実験に続き、9月には第2グループの実験開始が予定されている。女性の被験者はまだ定員に達していないとのことで、現在募集が行われている。条件としては24歳~55歳の健康な女性で非喫煙者、身長153~190cm、BMI 19~30、ドイツ語がよくできること、となっており、ボランティアには16,500ユーロが支払われる。なお、89日間の実験期間に加え、14日後、3か月後、1年後、2年後に検査を受ける必要もあるとのことだ。
この実験はケルンにあるDLRの航空宇宙医学研究所でESAとNASAの資金提供により行われ、人工重力装置が長期間の宇宙飛行で微小重力の人体への影響をどの程度防ぐことができるかを89日間かけて調査する。ボランティアの被験者は89日間のうち、導入期間となる最初の15日間とリハビリ期間となる最後の14日を除き、60日間をベッドに寝たままで過ごす必要がある。
体を起こすことはできないが、食事やトイレ、シャワーなどは寝たままでできるようになっているほか、テレビを観たり読書をしたりするのは自由だ。ベッドは頭の側が低くなるよう6度傾けられており、頭を上げることも禁じられる。Space.comによれば少なくとも片方の肩がマットレスに触れていなくてはならないという。被験者は毎日30分間、人工重力装置(遠心分離機)に乗せられ、体液の偏りが修正される。
3月25日に開始された第1グループの実験に続き、9月には第2グループの実験開始が予定されている。女性の被験者はまだ定員に達していないとのことで、現在募集が行われている。条件としては24歳~55歳の健康な女性で非喫煙者、身長153~190cm、BMI 19~30、ドイツ語がよくできること、となっており、ボランティアには16,500ユーロが支払われる。なお、89日間の実験期間に加え、14日後、3か月後、1年後、2年後に検査を受ける必要もあるとのことだ。
苦行 (スコア:3)
この条件は精神的にキツイ。
肉体的な負荷を与える(与えない?)ことが実験の目的なのだろうから
体の辛さはしょうがないとしても、メンタルがやられそう。
Re:苦行 (スコア:3, 興味深い)
訳あって入院した頃、電動ベッドを頭の方6度上げていたけど(いびき対策でね)。割と勾配がある。
頭を上げるのが禁止だと、タブレットも読書もかなり難しいんじゃなかろうか。
Re:苦行 (スコア:1)
狭い土管に潜るような仕事してたけど、平気な人は平気
私は体を起こせない方がつらいな
休みの日に3日間ベッドの中で過ごしたら、休み明けで仕事に行くとき足がふらついた
60日も横たわっていたら自力で起き上がれなくなるんじゃないの?
Re:苦行 (スコア:1)
それを調べる実験だと思うよ。ついでにこの手の実験は定期的に行われていてそこまで珍しくはない。
Re: (スコア:0)
「宇宙医学実験、と言っても「寝てるだけ」」 https://srad.jp/story/06/07/17/077227/ [srad.jp]
「NASA、「90日間ベッドで寝て過ごす実験」の参加者を募集」 https://srad.jp/story/08/05/09/1745239/ [srad.jp]
バイオスフィア2みたいなエアロックつきの閉鎖環境作るのに比べたら、お手軽な実験だよなー。
Re: (スコア:0)
その代わり被験者は地獄ですけどね。
できる限りの対応はしてるだろうとは言え訴訟リスクもある。
Re: (スコア:0)
いうほど地獄かなあ?
寝たきり老人は言うまでもなく、ちょっと大きな病気とかすればしばらく寝たきりになるのは普通なわけだし。
血管からの心臓内視鏡検査で、検査中1時間、検査後数時間は寝返りもうてないのは辛かったが。
実験ならイヤだったらいつでもリタイヤできるでしょ。
Re: (スコア:0)
だから記事本文にある通り、14日のリハビリ期間を設けているのでは。
Re:苦行 (スコア:1)
少なくとも片方の肩がマットレスに触れていなくてはならないという。
って書いてあるから、隣にレフェリーがいて3カウントで判定するルールだね
ギヴアップするかどうか話を聞いてくれるよ
Re: (スコア:0)
「スリー」をとなえるのに10秒ぐらいかかりそうだ…
Re:苦行 (スコア:1)
自分語りになるが、風邪で寝込んでも、怠惰で寝込んでも、寝たきりに丸1日も我慢できず。何が問題かといえば、顔がアブラぎること。顔を洗いたいという欲求は、私にとっては重要だった。
トピックによれば寝たままシャワーも可能とはずいぶん工夫されていると思うが、それで洗顔して水が鼻に入らないのか、洗髪できるのか(髪の長い女性には深刻な問題だろう)、疑問が浮かぶ。
Re: (スコア:0)
頭の方を下げて無重力と同じようにする実験を昔テレビで見た。
多分、無重力で血液が足の方に片寄らない状態に近づけられるのかも。
NHKの人体の骨の回だったかな?
アメリカの実験で、何週間かの実験で骨のカルシウムがかなり減り、実験終了直後にまともに立てた被験者はいなかったと言っていた気がする。
重要なことが不明 (スコア:3)
食事やトイレ、シャワーなどは寝たままでできる
若い男女なら、一番重要なことをどう解決するのかが不明。
Re: (スコア:0)
そうですよね、寝たままじゃカレー食べにくいですもんね。
日本でもやったよね。 (スコア:1)
過去のタレコミが2011年あたりまでしか見れないので確認不可。
Re: (スコア:0)
自主的にそれを行った人にはニートという称号が与えられるという。
バケツの回転 (スコア:0)
これで発生した遠心力を”重力”と呼んでいいのだろうか?
というかスタトレとかヤマトの重力もバケツ式??
スタトレも実際は錐揉み状態で飛んでる???
Re: (スコア:0)
ガンダムZのアーガマにはバケツ振り回し式の居住区があったな(戦闘時は格納する)
Re: (スコア:0)
ヤマト2かなんかで人工重力装置が作動しなくなって艦内がフワフワ無重力になる
描写があった気がする
遠心力による疑似重力ではなく何か重力場のようなものを人工的に発生させているようだ
エンタープライズもそうだけど、ワープエンジン作れるくらいのオーバーテクノロジーを
扱えればそれくらい可能になるのかもしれん
なおガンダムの宇宙世紀ではすでにアーガマの居住ブロック(アームを回転させて人工重力を
発生させている)が指摘されているけど、実はホワイトベースも小型のドラム状回転ブロックが
内蔵されていたりする。たまに床が湾曲している廊下が描かれているのがそのはず。
「テキサスの攻防」や「めぐりあい宇宙」でセイラさんが入ったお風呂もそこにあるはず。
(Ζでライラがシャワーを浴びるシーンで酸素マスクらしいのをしているのは無重力シャワーだと
水が落ちず漂うからだとか)
Re:バケツの回転 (スコア:2)
スタートレックは、フライホイールの高速回転で発生する重力子の利用ですね。
トラクタービームとかにも使われます。
Re: (スコア:0)
ホワイトベースの一般区画が無重力状態で床に設置していられるのはマグネット成分のついた靴とか床のおかげ、というのはいいのだが帽子とか髪がフワフワしないのはどのような説明ができるんかしら?