
理研など、新型コロナの飛沫感染シミュレーション結果を動画で公開 23
ストーリー by hylom
やはり会議は危険 部門より
やはり会議は危険 部門より
理化学研究所などが、新型コロナウイルスの飛沫感染経路を予測するシミュレーションを行い、その結果の一部を公開した(神戸新聞、朝日新聞)。
このシミュレーションはスーパーコンピュータ「富岳」を使って行われたもので、人間の口から飛沫がどのように飛散していくかを検証し、その結果を動画にしたもの。動画では、マスクをすることで前方への飛沫の飛散を抑えられるものの、そのマスクの隙間などから出るごく近距離の飛散は抑えられない様子や、向かい合わせにデスクに座った場合では前方に着席している人に向けて飛散が発生する様子などが確認できる。
さらに、混雑した列車内や小規模オフィス内の空気の流れについても検証されている。
シミュレーションよりも実測のほうが (スコア:4, 興味深い)
「富岳推し」の記事なんで当然シミュレーションになるんだが、飛沫の飛散状況なら米国立衛生研究所(NIH)の実証研究の方が興味深い。
「The airborne lifetime of small speech droplets and their potential importance in SARS-CoV-2 transmission [pnas.org] - 小声での飛沫の空中寿命とSARS-CoV-2感染における潜在的な重要性」
AbstractのDeepl翻訳
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の無症候性キャリアによって発生する音声飛沫は,病気の感染モードである可能性が高いと考えられるようになってきている.高感度レーザー光散乱観察により、大声での発話は毎秒数千個の口腔液滴を放出することが明らかになってきました。閉じた、停滞した空気環境では、液滴は、約4μmの直径の液滴核、または脱水前の12~21μmの液滴に相当する8~14分の範囲の時定数で視野から消えていきます。これらの観察は、通常の発話が限られた環境で空気中のウイルス感染を引き起こすかなりの確率があることを確認した。
騒がしい飲み屋で会話するだけでウイルスが毎秒数千個単位でばら撒かれる、っていうことを実証した研究。
Re:シミュレーションよりも実測のほうが (スコア:3, すばらしい洞察)