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サイエンス

猫がマタタビを嗅ぐとゴロゴロするのは蚊を回避するため 60

ストーリー by nagazou
ゴロニャーン 部門より
猫がマタタビを体に擦り付けるのは、蚊を忌避するための行動であることが判明したそうだ。岩手大学、京都大学、リヴァプール大学の研究者らの研究によると、猫がマタタビを嗅ぐと、ゴロゴロと転がる「マタタビ反応」を引き起こすのは、マタタビのにおいを体に擦りつけるためなのだという(京都大学Science Advances時事ドットコム産経新聞)。

研究ではマタタビ反応を引き起こす原因物質「ネペタラクトール」を発見。この物質を使用してネコの反応を解析したところ、ネコはマタタビ反応を行うことにより、蚊の忌避効果があるネペタラクトールを体に擦り付けていることが分かったとしている。ネペタラクトールを体に塗り付けた猫では、塗り付けてない猫の半分程度まで雌のヒトスジシマカ が止まる数が減少していたことも分かったそうだ。
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  • by Anonymous Coward on 2021年01月27日 9時32分 (#3966628)

    蚊が寄って来ない代わりに、猫が寄ってきてゴロゴロします。
    大ヒット間違いなし。
    # ただし、猫アレルギーの人は間違って使わないように。

  • by goldenslamber (49013) on 2021年01月27日 10時15分 (#3966660)

    キウイフルーツはマタタビ科
    https://dailyportalz.jp/kiji/110804146513 [dailyportalz.jp]

  • イエネコの祖先と考えられているリビアヤマネコの生息範囲は北アフリカから中東だそうです。一方のマタタビは極東の山間部にしか自生していない(ウィキペディア英語版の「It grows in the mountainous areas of Japan and China at elevations between 500 and 1,900 metres (1,600 and 6,200 ft). [wikipedia.org]」による)とのこと。従いまして、家猫の先祖も現生のライオンも野生ではマタタビと接触する機会はないように思います、というかむしろ野生で接触するネコ科動物の種類は大きく限定されますよね(マタタビの当該物質と似たような物を分泌する別の植物がどこかで自生している可能性はあるが、論文紹介の記事中には書かれていないようなので)。

    また、極東のイエネコ・野生のネコ科動物がある時点でマタタビで蚊を避けられることを学習したとしましょう。個体の学習なのであれば子孫に伝えるためには教えなければなりませんが、室内で飼育されているネコが子供にマタタビを教えるなんて話は聞いたことがありませんし、放し飼いでも行動範囲にマタタビがある可能性は極めて小さいと思います。それでもネコにマタタビは現代の日本の飼猫にも見られる行動だと思います。学習した知見は教えなくても子孫に遺伝されるのだなんてルイセンコ学派な人はこの21世紀にはいないと思いますので省略。イエネコはろくに見えていない洗面台の水道から飲料可能な水が出るのを学習する程度の謎のスキルは持ち合わせていますが、「こうすればこうなる」とみたらすぐにわかるものでない話をイエネコが学習できるほど賢いとは私には到底考えられないのですが、ネコとどのように接してきた人が考えた話なんですかねこれ。

    マタタビの出す物質の匂いか何かを好きなネコ科の動物が蚊が媒介する感染症のリスクが低く多く生き残ったのではないかという仮説が立てられなくもないと思いますが、そうであれば蚊を回避するためという結論は偽だということになります。

    また、除虫菊を蚊が忌避する事は広く知られていますが、蚊を忌避するためならば、除虫菊を用いる個体がいても不思議はないように思うのですがどうなのでしょう。こちらの自生地域はリビアヤマネコの生息範囲とギリギリ重なるか重ならなか程度ですが、オオヤマネコの生息域とは若干重なるようです。この除虫菊であっても、鑑賞していた花を捨てたらその辺りで虫が死んでいたので効果が知られた [i-manabi.jp]そうなので、それよりもずっと弱そうで21世紀初頭の人間様が知らなかった程度のマタタビの効果をネコが知っていたというのも個人的には納得できない話です(除虫菊にネコ科動物が嫌う成分が含まれている可能性もあるが)。

    ネコ科の動物が好むマタタビを蚊が忌避するという話が事実であるとするのであれば、「ネコ科の動物はマタタビが好きだが、蚊は嫌う」という結論を導くのが妥当なんじゃないでしょうか。

  • by Anonymous Coward on 2021年01月27日 10時08分 (#3966654)

    ソシャゲやスパチャに銭をつぎ込んでしまうのは
    経済を回すための行動であることが判明したそうだ

    • by Anonymous Coward

      進化なんてのは偶然の産物で目的を持って変化させてきたものではないしな。

    • by Anonymous Coward

      「つぎ込ませるように仕向けた」ならだいたいあってる。

      経済と言うより、自社の利益だが。
      誰の行動が何によって変化させられたのかに注目。

    • by Anonymous Coward

      ゲーム業界、とくにソシャゲ業界は、少数の人・会社に売り上げ・利益が集中するので、
      経済を回す効果は少ないのでは?

      お金が流れるのは東京のごく一部の人・企業とアメリカのIT企業、
      多数の労働者を抱える建設やら自動車にくらべて経済効果は少ない

  • by Anonymous Coward on 2021年01月27日 11時44分 (#3966709)

    なぜマタタビをこすりつける動作をしないのだろう?そんなに効き目があるのなら。

    • by Anonymous Coward on 2021年01月27日 13時30分 (#3966786)

      WAKOの記事 [fujifilm.co.jp]経由、目 先生(珍しい苗字ですね)のかなり昔の記事 [jst.go.jp]によると、マタタビ中の誘引物質(今回の報告にあるのとは別の物質)のうちアクチニジン(酵素ではなく、分子の方)に関しては、ネコ科に限らずイヌ科やサイなど多くの科の動物に対し誘引性があるとのこと。
      もしかしたら似たような経緯がある可能性も。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      単に猫がいいにおいと思ったものにこすりつけてるだけだろうな。
      人間にだってこすりつけてるんだから。
      人間の匂いは逆に蚊を呼び込みそうだし。

    • by Anonymous Coward

      一方でマタタビ科のキーウィフルーツに擬態した鳥がいたという

  • by Anonymous Coward on 2021年01月27日 13時16分 (#3966774)

    本当かー?
    猫に訊いたんか?
    猫はそれが何とも好きなだけで、蚊よけはたまたまの別問題じゃねーの?
    人もなぜか辛抱たまらん事あるよな

    • by Anonymous Coward

      仮に猫に尋ねて「何とも好きなだけ」と答えたとしても、この研究の否定にはならないでしょう。
      動物がある習性を持つ理由と、動物自身がその意図を自覚していることは別の話なので。

      • by Anonymous Coward

        じゃー肯定にはなるんか?

        • by Anonymous Coward

          何が「じゃー」なのか話の繋がりが見えてこないのだが、一般論として、
          否定の理由にならないからといってそれが肯定の理由になるとは限らない。

  • by Anonymous Coward on 2021年01月27日 14時42分 (#3966870)

    人類を最も殺した生物は「蚊」だと言われているけど、ネコにも昔そういう歴史があって進化した結果がこれなのか。
    人間も蚊取り線香といった発明がなければマタタビが大好物だった可能性があるな。

    • by Anonymous Coward

      それじゃ次はマタタビがそのネペタラクトールを持ってるのは蚊やその他虫に対する防虫対応の為の進化によるモノなのかそもそも持っていたモノがたまたま蚊の嫌忌する匂いだったのかを調べないと・・・

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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