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JAXA

JAXA、スクラムジェットエンジンによる超音速燃焼飛行試験に成功 33

ストーリー by headless
成功 部門より
JAXA は 24 日、観測ロケット S-520-RD1 の超音速燃焼飛行試験を内之浦宇宙空間観測所で実施した (プレスリリースNHK ニュースの記事MBC ニュースの記事)。

S-520-RD1 実験は防衛装備庁安全保障技術研究推進制度で 2017 年度に採択された委託研究「極超音速飛行に向けた、流体・燃焼の基盤的研究」を受けたもので、JAXA は音速の 5 ~ 6 倍以上の極超音速でも使用可能な空気吸い込みエンジン (スクラムジェットエンジン) を研究している。

打ち上げが行われたのは日本時間 7 月 24 日 5 時 0 分 0 秒。ロケットは正常に飛翔し、打ち上げ 206 秒後に最高高度 168 km へ到達、412 秒後に内之浦南東海上へ落下した。これにより観測ロケット S-520-RD1 実験は終了となった。
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  • by donadona (37711) on 2022年07月24日 23時19分 (#4295015)

    記者会見を途中の8分ぐらいから見てたんだけど、質疑等でこんな情報が出ていた。
    ・シミュレーション用データの取得が目的。
    ・超音速での燃焼試験であり、加速可能なエンジンではない。
    ・エンジンとして完成し衛星打ち上げができるようになるのは2040年代と考えている。
    ・ロケットはスピン安定で1.6回転/秒。
    ・通常の打ち上げでは最高高度に到達したときにラムライン制御(スラスタをスピン1回転につき1パルス噴射することによる姿勢制御)で水平方向を向くようにするが、今回は降下中に試験するため110度?(うろ覚え)回転させた。
    ・試験体の分離後は姿勢制御無し。
    ・試験用の燃料は余裕をもって10秒分あるが、燃焼条件を満たすのは6秒程度の見込み。
    ・試験体は予定通り?海中に没した模様。

    • by Anonymous Coward on 2022年07月25日 0時13分 (#4295023)

      マッハ5超という極端な条件で、理論やシミュレーションが実機と一致するかまだ知見が足りない。
      だから実際に確かめるという、基礎実験の類ですね。
      試験結果を元に地上でのシミュレーションの精度を高めて、今後の開発に役立てるのが目的。

      打ち上げには成功したが、試験が成功かどうかはデータ解析終わるまで分からないはず。
      JAXAのリリースにも打上げ結果は書かれているが、試験の成否は書かれていない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2022年07月25日 9時49分 (#4295110)

      >・試験体は予定通り?海中に没した模様。
      回収はしないんですね。
      実機から得られるデータが重要だと思ってたんだけど、そうでもないのかな?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        破壊的な現象の解析なら実機も大事だけど、
        燃焼中の挙動だったら各種センサのデータの方が圧倒的に重要だと思う。
        であればテレメトリ用の通信帯域が十分広けりゃ停止後の本体は不要かも。

        金属疲労とか破損なんかが明確に観測可能なレベルでは発生しない事が要件。

        • by Anonymous Coward

          現状は未だ失火しないで燃焼継続させるってレベルの話で、有効な推力云々なんてまだまだ先の話だしね。
          燃焼中の映像でもあれば、それだけでどれほど為になるか。

  • by Anonymous Coward on 2022年07月24日 15時54分 (#4294868)

    最初はゆっくり、ロックオンされたり、目標直前で本気出す

    • by Anonymous Coward on 2022年07月24日 17時16分 (#4294898)

      スクラムジェットエンジンはマッハ5以上じゃないと動作しない
      最初にロケットエンジン等で一気にマッハ5以上に加速した後スクラムジェットエンジンに点火、マッハ5以上を維持したまま迎撃不可能な速度で飛んで目標破壊するタイプのミサイルになる

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ゆっくりだとスクラムジェットは動作しないよ。 だからそういう目的にはまったく不向き。

    • by Anonymous Coward

      ラムジェット砲弾なるものがある。
      https://worldtanknews.info/news/ramjet-shell-for-155mm-with-a-maximum-... [worldtanknews.info]

      マッハ5とまではいかないけど初速は十分超音速だと思うんだけどなぁ。

      • by Anonymous Coward on 2022年07月25日 11時24分 (#4295147)

        その砲弾、ラムジェット。スクラムジェットではない。
        ラムジェットとスクラムジェットは似て非なる物だから、混同してはいけない。

        ラムジェットは、ターボジェットエンジンのコンプレッサーを除去して、高速流入する空気のラム圧だけで空気圧縮するタイプ。
        流入時は超音速でも、燃焼時には音速以下に落としている。燃焼室部分などはターボジェットエンジンと大差無い。なので既に実用化されている。

        一方、スクラムジェットは、超音速のまま燃焼させる。
        燃焼の時の挙動とかおそらく全然別物なんだと思うよ。燃焼室内に衝撃波とか生じてると思うし。
        だからこそ、データ取りの実験を今回行ったわけです。

        マッハ5以上がスクラムジェット、それ以下はラムジェットと思っておけば良さげ。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2022年07月24日 17時06分 (#4294894)

    JAXAの極超音速ジェットエンジンって、旅客機用だったよね、欧州と共同開発の [nii.ac.jp]。

    そのスポンサーがいつの間にか防衛装備庁になってたわけか。日本も極超音速巡航ミサイルで敵基地を殲滅するのか?

  • by Anonymous Coward on 2022年07月24日 17時30分 (#4294905)
    といえばSCEBAI謹製ARIEL
  • by Anonymous Coward on 2022年07月24日 19時07分 (#4294942)

    スクラムジェットの燃焼時間は約6秒
    しかも下向きに降下、加速中の燃焼
    #短時間で十分な量のテレメトリーデータ受信できたんだろうか?(超高速伝送?)

    • by Anonymous Coward

      燃焼終わってからも、高空から海面に落ちるまでの間に送信すれば良いんじゃない?
      飛翔体が壊れず沈まず回収できるなら、その中にも残ってるだろうし。

  • by Anonymous Coward on 2022年07月24日 20時52分 (#4294981)

    H3ロケットは大丈夫なんかな そっちもがんばれ~

  • by Anonymous Coward on 2022年07月25日 11時59分 (#4295166)

    トップガンを見に行った知り合いがアメリカ人は「マック」と発音すると言っていた。
    Mach でマッチじゃなくてマックになるんだ。
    人名由来だけど、ギョエテ みたいなもんか。

    • by Anonymous Coward

      OS界の Mach はマークだけどな。

      • by Anonymous Coward

        知らんかった。てっきりマッハシステムだとばかり…。

        #秋葉原には/メシ屋が少ない

      • by Anonymous Coward

        最初はMUCKという名前にしようかと思っていたけど、発音が「マック」で「Mach」と勘違いってエピソードだったかな。

    • by Anonymous Coward

      マックの中にはマックがある

    • by Anonymous Coward

      マッハもバッハもドイツ語読み

      • by Anonymous Coward

        ええと。おしえてえろいひと。
        マッハは音速で、じゃあ光速はなんていうんでしょうか?

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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