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ABS代替につながる竹由来の新樹脂が開発される。CO2排出量半減 33
ストーリー by nagazou
バンブーブレード 部門より
バンブーブレード 部門より
東海理化は21日、カーボンニュートラルに貢献する竹由来の樹脂材料を開発したそうだ。この樹脂材料は自動車用の竹ステアリングホイールの開発と製造を手がけてきたミロクテクノウッドと高知県との共同開発でによるもの。「Bamboo+」と名付けられた新材料は、樹脂と竹素材を同比率で配合しており、独自工法で射出成形時の形状変化や臭いといった課題を解決した。ABS樹脂に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を半減できるとしている(東海理化リリース[PDF]、ニュースイッチ)。
Bamboo+では竹を砕いて繊維にした竹素材にポリプロピレン(PP)を混ぜてペレット化しており、既存設備で成形できるという。ABSより耐衝撃性は多少劣るが、耐熱性や弾性は向上したとしている。自動車用電子制御ユニットケースへの利用を視野に2024年に実用化、2025年の量産を目指すとしている。
Bamboo+では竹を砕いて繊維にした竹素材にポリプロピレン(PP)を混ぜてペレット化しており、既存設備で成形できるという。ABSより耐衝撃性は多少劣るが、耐熱性や弾性は向上したとしている。自動車用電子制御ユニットケースへの利用を視野に2024年に実用化、2025年の量産を目指すとしている。
ふわっとしたニュースだな (スコア:2, 参考になる)
「耐熱性や弾性は向上した」というが、たとえば「素のABS樹脂ならば常用耐熱温度は100℃までだったが、Bamboo+は200℃まで耐えられる」というような具体的な記述は皆無。逆にタレコミやニュースイッチの記事には「ABS樹脂に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を半減できる」などという具体的な記述があるが、東海理化のリリースでは「化石資源由来のプラスチックに比べて CO2発生量を減少させる」に留まっており、『CO2発生量を半減できる』とまでは書かれていない。
東海理化のリリースを普通に読めば、竹のステアリングや、名刺入れや、竹入りのフェイクレザーこさえてた会社が、今度はABS樹脂に竹を混ぜることに成功した。程度の話ではないのだろうか。
実際サステナブルマテリアル展の方でのBamboo+の紹介文には、「製品CO2が低減でき、収縮率が小さく薄肉製品でもソリが少ない利点がある」になってるみたいだし。要は素のABS樹脂で作ろうとすると完成品にソリが出ることを防ぐため、これまでは厚く作るしかなかった部分を、Bamboo+を使えば薄く作ることができますよと、それによって材料自体の使用量を減らせるので排出するCO2量もおのずと減らせますよというような話にしか見えないな。
そもそもCO2排出量自体がこのニュースの目玉というなら、同じサステナブルマテリアル展に出展している 再生A-PETシートなんかの方が凄そう。「再生原料を使用することでCO2排出量を大幅に削減。その削減量を数値で表してご提案ができます。」っていってるくらいだし。
Re:ふわっとしたニュースだな (スコア:2)
展示会の公式サイトで探してみたけど、「再生A-PETシート (進栄化成 株式会社)」 [material-expo.jp]のことでしょうか。
展示会向けの表現なのかもしれないけど、たしかに「根拠を持って製品をお勧めします!自信あります!」的な調子のコメントに感じられましたね。
Re: (スコア:0)
なんか他コメでもABSと竹を混ぜてるみたいな話になってるけど、混ぜてるのPPって書いてるよ。
耐候性はABSとどっちが上なんだろ。
# 耐衝撃性で負けてるのにわざわざABSを比較対象にしてるのは利点も欠点も同じだからか?
繊維強化プラスチック (スコア:2)
ガラスファイバーとかをPPに混ぜ込んで強度を増す手法は昔からあるので、竹繊維を使うのが新しいんですね。
使い終わったら燃やせるのでサーマルリサイクルもやりやすそう。
Re: (スコア:0)
FRPになるのに「耐衝撃性は多少劣る」んかい、と突っ込みたくなったが、
よく見たら 竹をPPに混ぜ込んだ V.S. ABS樹脂 とそもそも成り立ちが全く違うもの同士の比較なのか。
使用例に挙げてるのがECUケースとか、自動車部品への適用を狙っているみたいだけど、
となると物性だけでなく、コストや安定供給性なども重要な要素になってくると思うんだが、
そこら辺はどうなんだろう。
Re:繊維強化プラスチック (スコア:2)
コストは高くなりそう。物性にしても、エンジンルームの高熱とか耐ガソリン性とか長期の安定性とか難燃剤や耐候剤を混ぜた時の性能とか考えるとハードル高いなー
エジソン (スコア:1)
「だから言ったろ。日本の竹を使えと」
パンダ (スコア:0)
「ついに見つかってしまったようだな…」
Re: (スコア:0)
日本の今の京都府の八幡市の竹
Re: (スコア:0)
あんな小さい山の竹林を使おうものなら、すーぐ禿げ上がるな
バンブーファイバー (スコア:1)
安くて丈夫なのでバンブーファイバー製のコップや皿をいくつか使ってます。
確か利用できる温度範囲が狭いので、レンジは無理だったような。
>ABSより耐衝撃性は多少劣るが、耐熱性や弾性は向上したとしている。
となると、応用範囲も広がりそうですね。
普及するかどうかはコスト次第なのかな。
竹文明 (スコア:0)
竹は無限の資源供給源なので人類が真にCO2削減を考えるならこれからも竹利用は増えるだろう
Re: (スコア:0)
というより無限増殖する竹林の伐採費用を回収するために色々と研究されてるのだよ
Re: (スコア:0)
街のちょっとしたところでも、ほっとかれて長い竹がわんさか生えてる
竹林とかあるもんな。あれが全部資源として有効活用できるならいいな。
#竹の本数増加を防ぐなら生えてすぐのところを筍として……と言いたいところだが
#地面からにょっきりはっきり生えてる段階でもう筍としては食べごろを過ぎてるんだよな……
Re: (スコア:0)
そして倒竹で止まる某JR…
ABSより耐衝撃性は多少劣るが (スコア:0)
じゃあ「AS樹脂」代替じゃねーの?
# 脆いポリスチレン樹脂(PS)に、アクリルニトリルを追加し共重合させ耐衝撃性を改善したのがAS樹脂、更にブタジエンを追加し共重合させ更に耐衝撃性を改善したのがABS樹脂。
Re: (スコア:0)
ABSにさらに竹を混ぜたんだから、AB2Sではいかが?
Re: (スコア:0)
件の樹脂は竹フィラー入りPP。
ABS違い (スコア:0)
竹・新しいでアンチロック・ブレーキ・システムかと思ったら違った・・・
Re:ABS違い (スコア:1)
// 竹が生えなくなるなら欲しい人も多そうだ
Re: (スコア:0)
草が生えなくなるなら是非欲しいんだがw
Re:ABS違い (スコア:1)
Re: (スコア:0)
だから欲しいんでしょ
Re: (スコア:0)
前後輪のホイールが蛭子能収になるやつか
ECU筐体のABS代替 (スコア:0)
「ABS代替」とだけ書くとちょっと大げさかな。ECUの筐体として使われるABSを代替がターゲット。
巷に溢れるありとあらゆるABS樹脂製品が代替出来る訳じゃないし、元記事もそんな書き方していない。
Re: (スコア:0)
自動車においてはABSは意匠面で使われることが多く、繊維で面が荒れ易い繊維強化は使い所に限りが有りそうな。
ナイロンにガラス繊維の代わりにセルロースナノファイバーを入れるプロジェクトはあり、ナノファイバーにしなくても竹を砕いた繊維が使えるなら便利そうですが、どうなのでしょう。
#セルロースナノファイバーは透明な樹脂に混ぜても透明度が保たれます。
Re: (スコア:0)
> 自動車においてはABSは~
紛らわしいな...
Re: (スコア:0)
そもそもanti-lock breaking systemってlockの部分も大事なはずなのになぜ略称から省かれたのか…
竹ステアリングホイール (スコア:0)
なんか良さそう。
最近のステアリングはいろんなスイッチボタンがついてて、
ホーンボタンだけだった昔みたいにアフターパーツとして
交換って、簡単にはできなさそうなのが残念。
この会社のビジネスモデルはメーカーへの納入のようですね。
会社概要の沿革に「トヨタ車に採用」「LEXUSに採用」って
記載が何箇所もあった。
Re: (スコア:0)
何よりエアバッグのせいで、アフターパーツとして容易に交換できない。
Re: (スコア:0)
昔DELLが売ってた竹PC [impress.co.jp]、欲しかった。
Re: (スコア:0)
竹のささくれが手のひらに...
バンダイ脅威の技術力に採用されるだろうか (スコア:0)
プ ラ モ デ ル は バ ン ダ イ