セルロース・ナノファイバーで半導体特性を発見。東北大学研究 15
ストーリー by nagazou
実用化に期待 部門より
実用化に期待 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
東北大の発表資料です。半導体を試作、特性を実測したというのではなく、N型負性抵抗が発現したことを確認したそうです。LSIは無理でも、ナノファイバーを積層してセレン整流器もどきなら作れるか?
東北大学未来科学技術共同研究センターの研究チームは10日、セルロースナノファイバー(CNF)組織を制御したナノサイズのシート材にn型半導体特性が発現することを見つけたと発表した(東北大学未来科学技術共同研究センターリリース、東北大学リリース、マイナビ)。
研究チームはこれまでの蓄電体機能に関する成果から、絶縁体である紙・セルロースが、CNFのような微細構造体として組織化することで、電荷分布や電子移動を発現できることを予測していたとされる。実験では、西アフリカ原産の1年草であるケナフから作成された「アモルファス ケナフ セルロースナノファイバー」(AKCF)を作製し、AKCFを利用した繊維径10~30nmのシートにアルミニウム電極を密着させてデバイスを作製、その性質を測定したところ電圧制御による電圧誘起半導体的特性が出現したとしている。
これまでの高価な高純度シリコン(Si)素材やレアメタルを用いた化合物半導体と異なり、低廉で無害のバイオ素材による半導体作製の可能性を示したことになる。日本に豊富に存在する森林資源を活用することで、植物由来の半導体によるペーパーエレクトロニクスの実用化が期待できるとしている。
CNFって、カーボンナノファイバー?(オフトピ) (スコア:0)
いいえ、ケナフです
Re: (スコア:0)
カーボンはナノチューブでセルロースはナノファイバーなのは、略称を考慮すれば仕方ないか。
Re: (スコア:0)
>カーボンはナノチューブ
カーボンナノファイバーってのもある。昔、信州大の遠藤先生とかがいろいろ研究してた。
Re: (スコア:0)
CeNaFuの略ですね
点対称でない? (スコア:0)
繊維方向と電圧を印加している方向の関係がよく分かりませんが、
点対称なI-V曲線でないのが不思議ですね。
裏表みたいなものがあるんでしょうか?
それとも電極が非対称なんでしょうか?
Re: (スコア:0)
加える電圧の向きがプラスかマイナスかで、非対称に流れる電流が大きく変わるのが、いわゆるダイオードの働き(整流)です。-114Vまでのdownの緑の曲線の形は教科書に出てくるダイオードの電圧・電流曲線そのままです。-114Vで急に電流が流れだしたのは整流素子として逆電圧に耐え切れず降伏したのでしょう。
普通のダイオードなら、PN接合とかショットキ-接合で裏表に相当する構造を作るのですが、この研究でどうやって裏表に相当するものを区別しているのか、電極の形状などに何か秘訣があるのか、この分野なら常識なのか、参考文献を読む必要があるのか、よく分かりません。
ナタ・デ・ココ (スコア:0)
はセルロースからできている。
つまり半導体屋がナタ・デ・ココを売り出す日も近い!
Re: (スコア:0)
半導体屋ではないけれど、薄型基板の素材にナタデココが利用できないか研究されていた [asahi.com]。
Re: (スコア:0)
発酵で繊維ができる過程で、自己組織化してメモリーとかディスプレイとかになったらいいのに。
Re:ナタ・デ・ココ (スコア:1)
発酵ダイオード…
Re: (スコア:0)
メモリやディスプレイもいいけど、ダイオードを作って欲しい
発酵ダイオード…
3D通り越して4D IMAXに!
# かほりはチーズか納豆かくさやかシュールストレミングをお選びいただけます(ヤメロ
攻殻機動隊の世界 (スコア:0)
最後にアジトに用意してた予備義体がカビで使えなかった→バトーさんが急遽調達した義体に乗り換えるシーンを思い出す。
#あれのチップとかも生物由来の部品だったのかな?
Re: (スコア:0)
使っているとカビが生えてくる義体ってやだな
Re: (スコア:0)
カビてたのは有機素材じゃなくてアルミ合金だったはず。
だからこそバトーさんも面食らってた。
欄外でカビは比喩表現で実際の所は腐食、みたいな説明が……
あったような気がするけど違う気もする。
電子ペーパー (スコア:0)
本当に紙で行けるってこと?発光ダイオードは…燃えちゃうか。