
重度の統合失調症と診断された女性、実は自己免疫疾患が原因と判明 35
ストーリー by nagazou
失われた時間がきつい 部門より
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Washington Postの報道によると、統合失調症などの精神疾患を患う患者の一部は、脳を攻撃する自己免疫疾患にかかっている可能性があるという。記事の事例では診断の結果、実は自己免疫疾患により脳が損傷を受けていたことが判明、適切な治療を受けたことにより、20年ぶりに家族と会話できるようになったという(The Washington Post、GIGAZINE)。
該当例となった人物は、1995年に重度の統合失調症と診断、また異常行動や奇妙な体勢のまま動きが止まってしまう重度の緊張病にもかかっていた。しかし、血液検査の結果、免疫系が自分自身の体を攻撃する大量の抗体を生産、これらの抗体が統合失調症に関連する脳の側頭葉を攻撃していることが判明したのだという。そこで、医療チームが自己免疫疾患の治療を実施したところ、精神疾患の症状は多少残ったものの、治療前とは比べものにならないほど回復したとしている。
あるAnonymous Coward 曰く、
該当例となった人物は、1995年に重度の統合失調症と診断、また異常行動や奇妙な体勢のまま動きが止まってしまう重度の緊張病にもかかっていた。しかし、血液検査の結果、免疫系が自分自身の体を攻撃する大量の抗体を生産、これらの抗体が統合失調症に関連する脳の側頭葉を攻撃していることが判明したのだという。そこで、医療チームが自己免疫疾患の治療を実施したところ、精神疾患の症状は多少残ったものの、治療前とは比べものにならないほど回復したとしている。
あるAnonymous Coward 曰く、
この事例が明らかになってから、実は同様の原因だったのではとみられる患者の治療も開始されているとのこと。心の病だと思っているだけで、実際には身体の病というのは、今まで気づかれなかっただけで良くあったのかもしれない。
元記事に全身性エリテマトーデスと書いてあった。 (スコア:1)
CNSループスは既によく知られた病態
こういう見逃しがそうそうたくさん起きるわけではない(はず)のでご安心を。
ソフトウェアの不具合かと思ったらハードウェアの不具合等だった (スコア:1)
ソフトウェアの不具合かと思ったらハードウェアの不具合だった、みたいな話?
Re: (スコア:0)
「原因不明のKP41病を運用で対処していたマシン、電源の故障が見つかって修理に成功」みたいな話なんかね?
「なお、常に原因が電源であるとは決まっておらず、ほとんどは原因不明で終わるが、今回は電源だった」とか?
Re: (スコア:0)
違いますね。
ハードウェアの障害と思ったらソフトウェアのバグが原因だったというような話。
ハードウェアの修理をしてもずっと直らなかったが、ソフトのバグを修正したら正常動作したという。
Re: (スコア:0)
誤診 (スコア:0)
誤診だったということですかね、自分も坐骨神経痛だと診断されて一年以上悩んでいて、ある日病院変えたら、変形性股関節症と診断されてMRIとって確定しました、その直後手術を決定しました なんせ仕事ができないので
Re:誤診 (スコア:2, 興味深い)
統合失調症は原因がわかっておらず症状で診断するから誤診ではないが、新たに原因がわかったので回復につながった。
https://www.m3.com/clinical/open/news/1036977 [m3.com]
それでは、精神疾患を分類することに意味はないのでしょうか。もちろんそんなことはありません。梅毒スピロヘータが原因となる神経梅毒による精神病のように、疾患鑑別に意義がある場合もあります。これは原因に基づく分類です。これまで精神疾患の分類がうまくいかなかった理由は、見た目(症状)による分類、単なる症状分類にすぎなかったのに、いつの間にか、それをあたかも原因に基づく分類のように思い込んでしまったからでしょう。原因に基づいて分類できる一群があるのであれば、それは分けた方がいいでしょう1)。
Q. 統合失調症のGWASでは、なぜMHC領域が突出して関与するのでしょうか。
1. 統合失調症と紛らわしい自己免疫性脳炎が研究対象患者に含まれてしまったため。
2. 統合失調症は実は自己免疫疾患だったから。
おそらく、上記2つとも正解なのでしょう。
Re: (スコア:0)
記事の内容を読む限り、新たな視点からの解明が有ったという感じに見えますね。
まあ、それを誤診と言うのならば、誤診かもしれませんが、ちょっともにょりますね。
Re: (スコア:0)
この件に関して言えば症状からつく病名はあってるんだから誤診ではないのでは
Re: (スコア:0)
医学の発達か、むしろ医学知識の普及の結果と思った。
1995年は医療が1段階レベル上がり始めた時、勝手に思ってる。
1980年代まではまだ医学は経験科学の段階で、90年代から科学の段階になったような。
Re: (スコア:0)
誤診というより統合失調症について医学がわかっていない部分が多いという話だと思うが。
そもそも統合失調症は薬物治療がある程度確立されているわけだからね。
心の病気は大体脳か神経の病気。どこまで薬で対処すべきかは難しいところだが。
謎の血液検査 (スコア:0)
20年の間に普通の血液検査なら何度かしてそうなので、免疫系の異常がわかるような特別な血液検査をしたのかなあ。
統合失調症と診断された人は一度はその血液検査が受けられるようになるといいですね。
Re: (スコア:0)
8年位に亡くなった声優さんも特殊な血液の病気で、
いろんな病院で検査したけど症例が少ない病気でなかなか特定できなかったんだよなぁ…
そして今回の件もやはり女性か。(自己免疫疾患は女性が多いそうな)
症状や異常個所がはっきりしてるけど原因がよくわからない(対処療法はできるが何度も発症を繰り返す)ってのは一律自己免疫疾患系の検査を受けた方がいいのかもね。
Re: (スコア:0)
一口に血液検査といっても血液の何を調べるかは様々。
対象の成分を見なければ意味がない。
特別なわけじゃなく、全部なんて非現実的(時間も金もかかる)なので医師が必要としないものは検査しない。
この症状ならばこれを検査しろって前例が出てきたわけだから今後は検査も広まるでしょ。
もしかして (スコア:0)
過敏症系もよくよく調べたらこの手の原因だったりして
# でむぱ受容体とかもか?
Re: (スコア:0)
化学物質や電磁波の過敏症って医学的には大体統合失調症になるけど、原因物質による脳の自己免疫疾患だった、というのは十分有り得る話ですよね。
Re: (スコア:0)
認知症を含めた精神科疾患は、けっこう脳器質性疾患が紛れ込んでるんじゃないかって印象はある
Re: (スコア:0)
「原因物質による」かどうかは結構疑わしいと思うが…
皮膚に症状が現れてるけど (スコア:0)
実は歯の治療をしたことによる金属アレルギーが原因だったとかあるある
Re: (スコア:0)
口の中の二種類の金属が電池のようになり溶けてくるんでしたっけ
Re: (スコア:0)
口の中の二種類の金属が電池のようになり溶けてくるんでしたっけ
胃の中から「あなたが溶かしたのは金歯ですか?銀歯ですか?」とか聞こえてきたら怖いな
# 永久歯ですと言ったら親知らず復活で阿鼻叫喚
地獄を見たけど (スコア:0)
実は、多量に長期間処方されたデパスの副作用だったりする。
長期服用で受容体の感度がずれてしまうのではないかと思う。
検査での数値化をすることは不可能だと思う。
# 痛み止めとか、神経に効く薬に依存させられると地獄を見るよ
Re: (スコア:0)
誰に言っているのかさっぱりわからない。
Re: (スコア:0)
モデレータしっかりしろ。
Re: (スコア:0)
医療ドラマでもこういうのよく見るね。
Dr. Houseか、グッドドクターだったか。
症例としては意外と知られてたりしないかな。
Re: (スコア:0)
Dr.House シーズン3第20話「救えない命」
精神疾患の症状が出た患者を診断医としてチームが「自己免疫疾患だろう」って初期の段階で推測してたので、この手の症例は知られてたんじゃないかな。
ネタ晴らしになっちゃうけど、それだとドラマの話が面白くないので自己免疫疾患ではなくて感染症が原因だったってオチだけど。
なので、新発見というわけではなくて20年も誤診によって見落とされてきたという残念な話だと思う。
Re: (スコア:0)
誤診ではなく誤治療じゃないの
Re: (スコア:0)
統合失調症ではないのに統合失調症と診断して統合失調症の治療をしていたのだから、誤診でしょう。
誤治療ってどういう意味か知らないけど、文字から判断するに病気は特定して合ってたけど治療方法を間違えた医療事故のこと?
Re: (スコア:0)
症状としては統合失調症であることに間違いはないのでは?
その原因の一つに自己免疫疾患による脳症が新たに加わったというだけで。
Re: (スコア:0)
患者の自力じゃ無理。
精神科って新規でかかるだけでも数ヶ月待ちで無理ゲーなのに、医者をコロコロ変えたりはできない。
Re: (スコア:0)
知識不足のご様子ですが、医者の側も患者は金づるなので、患者だけの問題ではないのですよ。
Re: (スコア:0)
過労からの脳細胞死で発症した場合 [tv-asahi.co.jp]なんかはどうするの
脳細胞移植?
Re: (スコア:0)
> 医療費削減のためにも甘えてる精神病の人たちは病気を維持し続ける方法とらずに、回復する方法を探してさっさと完治してほしいね
それができるならさっさと治療してるだろう、一番つらいのは患者本人と家族なんだからさ。