イタリアの裁判所、業務で長時間携帯電話を使用したことが脳腫瘍の原因になったと判断
タレコミ by headless
headless 曰く、
イタリア・イブレアの裁判所が、テレコム・イタリアに勤める原告の脳腫瘍の原因は、業務で長年にわたり携帯電話を長時間使用したためだとの判断を示したそうだ(Il Secolo XIXの記事、 Repubblicaの記事、 The Guardianの記事、 VentureBeatの記事)。
原告のRoberto Romeo氏は修理担当チームの責任者で、15年にわたり職場・自宅を問わず、毎日3時間以上携帯電話を使用して技術者と通話していたという。その結果Romeo氏は右耳が詰まったような感覚に悩まされるようになり、2010年には脳腫瘍の診断を受ける。
幸い腫瘍は良性だったが、聴神経を摘出したため、右耳の聴力は失われたとのこと。医療専門家によればRomeo氏は身体機能の23%が損なわれたとのことで、判事は月500ユーロの労災支給金を支払うよう国の労災保険機関(INAIL)に命じたとのこと。ただし、上級審で判断が覆る可能性もある。
原告の弁護人は、不適切な携帯電話の使用が脳腫瘍の原因になることを裁判所が認めた世界初の判例だと述べているが、イタリア最高裁では2012年にも同様の判断を示している。