銀行は現金決済を廃止しデジタル決済だけにしたい。利用者の取引状況がすべて把握できるから

taraiok 曰く、

The guardianの記事によると、最近の銀行では、ATMと支店舗を閉鎖が次々に閉鎖されているという。これは、利用者のデジタル決済やデジタルバンキングといったデジタルサービスへの移行を進めるためだという。大手の機関が人々に特定のサービスを利用させたい場合、その最良の戦略は現金決済という選択肢を減らしていくことだ。デジタル決済は便利かもしれないが、中央システムのシステム障害などが発生することがしばしばある。一方、現金決済は外部データセンターに依存にしておらずクラッシュすることはない（slashdot）。

現金決済はデジタル決済と異なり、取引の流れを中央のシステムが把握することができない部分が多い。これが銀行が現金決済を取り除きたい理由でもある。キャッシュレス社会はリスクもある。銀行口座を持たない人々は、ATMなどを利用した支払いや引き落としなどが利用できなくなる。デジタル決済はカードやスマートフォンなどを利用して、利用者の出費を促しやすい側面もある。現金は利用に一定の自己制約が掛かりやすいともいわれている。現金のない社会は、取引の監視が強くなる意味合いを持つとしている。