ランサムウェアによる攻撃が大都市の基盤データを狙うように。身代金も高額化

あるAnonymous Coward 曰く、

フロリダ州にある人口12,000人の小さな都市レイクシティー市。市職員のAudrey Sikes氏は、財産証書や建築許可などのデータをスプレッドシート上に記録していた。その記録はは南北戦争（1861-1865年）以前からの記録も含まれていた。しかし、その100年以上に及ぶ市の記録データは、身元不明のハッカーによるランサムウェアによって約16TBのデータハイジャックされた。それもバックアップのあるネットワークごと。そして、身代金として46万ドル以上が要求された。

市は保険会社の担当者を雇って交渉に当たらせた。担当者は42ビットコイン、つまり約46万ドルの支払いで解決した。市の保険会社が身代金を支払ってから数週間後にシステムは再起動したが、すべてのファイルの回復には成功していないという。しかし、この問題はレイクシティだけではない。先月に限定してもアトランタ、ダラス、ボルチモアなどの大都市やフロリダにある三つの都市がランサムウェア攻撃の犠牲となっているとされる。

身代金を拒否すれば、データの復元に数倍の費用がかかる。しかし、身代金を支払ってもデータが元通りに復元できる保証はない。また最新のサイバー攻撃を際立たせているのは、要求される身代金の驚異的な額にある。FBIは昨年だけで1,500件近くのランサムウェア攻撃の報告を受けているという（NEWS18、Slashdot）。