人工知能は古い論文から人間が見つけられなかった新たな発見をする

あるAnonymous Coward 曰く、

何百万もの古い科学論文を機械学習アルゴリズムを使用して検索したところ、人間が見逃していた新しい科学的発見があったという。ローレンス・バークレー国立研究所の研究者は、人間が見逃した論文同士のつながりを見つけるため、Word2Vecと呼ばれるアルゴリズムを利用した。その結果、Word2Vecは熱をエネルギーに変換できる可能性のある熱電材料の予測を吐き出し始めた。そのデータは加熱や冷却分野で活用されているという。

Word2Vecは材料科学の訓練しか受けておらず、熱電という定義を持っていなかった。このアルゴリズムは単語同士の関連付けから、将来の熱電材料の候補を見つけ出すことができた。研究者たちはアルゴリズムを訓練するために、材料科学に関連した330万件の抄録から約50万語の語彙を選択してWord2vecに送りこんだ。Word2vecは、機械学習を使って単語間の関係を分析。アルゴリズムは科学抄録にある単語だけを使用して、周期表や分子の化学構造などの概念を理解することができたとしている（VICE、Slashdot）。