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法廷

任天堂が特許を侵害したとして損害額1,010万ドルの評決が出ていた米裁判、判事は特許が無効と判断

タレコミ by headless
headless 曰く、

米テキサス北部地区連邦地裁のBarbara Lynn判事は17日、WiiおよびWii Uが特許を侵害したとしてiLife Technologiesが任天堂を訴えていた裁判について、特許が無効との判断を示した(裁判所文書The Vergeの記事Ars Technicaの記事)。

この裁判は2013年、体の動きの検出に関するiLifeの特許6件を任天堂が侵害したとして、iLifeが任天堂を訴えていたものだ。ただし、6件中5件は米特許商標庁審判部(USPTO PTAB)が無効と判断している。その結果、残った米特許6,864,796の請求項1が有効かどうかが争点となっていたが、2017年に陪審は請求項1を有効と判断し、iLifeの損害額を1,010万ドルとする評決を出している。これに対し、任天堂側が(陪審の評決とは異なる)法律問題としての判決申立および再審理申立を行う一方、iLife側は判決登録申立を行っていた。

判事は請求項1のコミュニケーションデバイスに搭載されたセンサーで体の動きを検出し、プロセッサーで(転倒などの)危険性を判断、その情報を送信するという内容について、抽象的なアイディアだと判断。コンポーネントに対する何らかの改善が加えられていれば別として、従来のコンピューターに抽象的なアイディアを実装しても抽象的なアイディアに変わりはないとし、抽象的なアイディアに対するソフトウェア特許を認めないとする連邦最高裁判決(Alice判決)により、この特許も無効になると判断した。

これにより、任天堂側の法律問題としての判決申立を認め、再審理申立およびiLife側の判決登録申立を却下。任天堂側に有利な判決登録を行うとのことだ。

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