中国、新型コロナウイルス評論家の取り締まりを実施。その手法とは

あるAnonymous Coward 曰く、

中国武漢で自動運転車のスタートアップを営む起業家Joshua Left氏は、1月中旬にサンフランシスコにいて、そこで新型コロナウイルスの大流行のニュースを聞いた。彼は武漢にいる家族のことを心配し始めた。彼は家族が急増する新型コロナウイルスの情報を得ていないと心配し、WeChatアカウントにメッセージを送ったが、そのメッセージは中国国内にいる彼の家族が見ることはなかった。

それだけではすまなかった。Left氏にはWeChat管理者から警告メッセージが送られてきた。そしてすぐにWeChatにいる4人の友人から奇妙なメッセージが届き始めたという。メッセージの内容は全員が同じような内容だ。それは彼の居場所とサンフランシスコに滞在しているホテル、部屋番号、米国の電話番号を尋ねるものだった。さらに彼のスマートフォンは、上海の誰かがLeft氏のアカウントにログインしようとしているという警告メッセージを受け取ったという。

彼は滞在場所を彼らに伝えなかった。そのあと4人の友人アカウントは同時に彼にできるだけ早く中国に戻るよう促し始めたという。Left氏は生命の危険があると考え、今はカリフォルニアのどこかに隠れている。中国に戻れば逮捕されるかもしれないとしている。WeChatを運営する会社Tencentは、この事件に関する質問に回答しなかった。同社は中国企業として、ニューヨーク証券取引所で取引されている。

中国政府が監視しているのはWeChatだけではない。1月20日、中国東莞市に住むJiang Ming氏は、あるツイート、に対し、コロナウイルスの流行に対する中国政府の対応が遅れていると批判した（現在は削除されている）。彼はツイートを投稿してから数日後、中国の国家安全保障省から電話で会談を求められた。その後、直接エージェントが彼の家に行き、彼のツイートのスクリーンショットを提示「このツイートは中国共産党を攻撃している」と警告された。エージェントはMing氏にTwitterアカウントにヒモ付けされた電話番号と政府のデータベース内にある彼のIDにリンクされていることを伝えたとしている（VICE、Slashdot）。