酸化炭素増加が植物の増加を促す？ 気候変動否定のために学術研究を利用

あるAnonymous Coward 曰く、

ニューヨークタイムズが入手した内務省関係の文書によると、トランプ政権は気候変動に関して誤解を招く表現を入れたキャンペーンを展開するようだ。この「誤解を招く表現」は、大気中の二酸化炭素の増加が有益であるという内容だという。こうした表現は米国の内務省の科学的研究などをふく9種類の文書に含まれており、米国の農業政策や水や鉱物と言った権利を決める上で重要な役割を果たすとしている。

この取り組みは、気候変動否定派のIndur M. Goklany氏が主導している。同氏は気候科学について誤った拡大解釈を行い科学者たちが「地球温暖化の速度を過大評価しているかもしれない」などと主張しているという。彼は二酸化炭素の上昇（地球温暖化を促進する主な要因）が「（二酸化炭素を取り込む）植物の水の利用効率を高める可能性がある」および「（二酸化炭素が増えることで）農業の成長期が延長され」有益であるとも話しているようだ（ニューヨークタイムズ、Slashdot）。