動物を知覚を持つ存在として福祉に配慮するべきとする英政府法案
タレコミ by headless
headless 曰く、
英国で動物を知覚を持つ存在とみなし、政府の方針を定める際にはその福祉への影響に配慮すべきとする法案 Animal Welfare (Sentience) Act 2021 が審議されている(英国会のニュース記事、 法案、 The Verge の記事、 The Washington Post の記事)。
この法案は 5 月にエリザベス女王が読み上げた政府の施政方針演説にも盛り込まれていたもので、動物の知覚に関する委員会の設置・維持を国務大臣に義務付ける。委員会は政府が検討する方針について、知覚を持つ存在としての動物の福祉に悪影響を及ぼすかどうか、それを防ぐにはどうすればいいか、を盛り込んだ報告書を作成する役割を担う。法案で「動物 (animal)」はヒトを除くすべての脊椎動物を指し、国務大臣は特定の無脊椎動物を対象に含めることも可能とされる。
法案は上院で第2読会を終え、1 行ずつ検討する審議の段階に入っている。議員からは新たに設置する委員会が動物福祉委員会と重複するとの指摘や、委員の専門性や人数、給与等について精査が必要との指摘が出ているという。また、COVID-19 ワクチンの開発を含め、動物を用いた医学的研究については委員会の担当範囲から除外すべきとの意見も出たとのことだ。
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