パスワードを忘れた? アカウント作成
10828732 story
サイエンス

研究者がノーベル賞を受賞するまでの時間が長くなっている 33

ストーリー by hylom
偉大な研究がそれと分かるには多大な時間がかかる 部門より
eggy 曰く、

Natureに掲載された、Aalto大学Santo Fortunato教授率いる6人の研究チームの記事によれば、研究者がノーベル賞を受賞するまでにかかる時間が長くなる傾向ににあるとのこと(Natural Geographicslashdot)。

この傾向が最も弱いのが生理学および医学であり、最も強いのが物理学なのだという。1940年前までは、20年以上の研究が受賞の対象となったのは、物理学で11%、化学で15%、生理学及び医学で24%であったが、1985年以降になるとそれぞれ60%、52%、45%と増加している。この傾向がこの先も続いた場合、今世紀末には、存命中にノーベル賞を受賞できる人は誰一人いないことになってしまうとのこと。そのため、ノーベル賞には「死者には授与しない」という規定がある。

ノーベル賞受賞までにかかる時間が延びているということは、基礎自然科学における新たな発見にはより多くの時間が必要になっているのではなかという予感を確証するものであり、懸念すべきトレンドであるとのこと。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by saitoh (10803) on 2014年04月14日 15時41分 (#2581803)
    「ノーベル賞受賞までにかかる時間が」ってのが、研究成果を出してから受賞するまでの年数だとおもって「なんじゃこりゃ?」と思って読んだんだが、リンク先を見るとどうも「ノーベル賞が授与される研究を成し遂げたのは研究者生活何年めのときか」の話をしてるようだ。
    • by Anonymous Coward

      25年というのが一つの目安のようですね

    • by Anonymous Coward

      >「ノーベル賞が授与される研究を成し遂げたのは研究者生活何年めのときか」
      どこにそんなこと書かれてるの?

    • by Anonymous Coward

      http://www.nature.com/nature/journal/v508/n7495/full/508186a.html [nature.com]

      Before 1940, Nobels were awarded more than 20 years after the original discovery for only about 11% of physics, 15% of chemistry and 24% of physiology or medicine prizes, respectively. Since 1985, however, such lengthy delays have featured in 60%, 52% and 45% of these awards, respectively.

      (太字は引用者による)
      ですからやはり発見

  • 平和賞 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2014年04月14日 14時46分 (#2581741)

    功績を残す前に受賞出来る平和賞が最短

  • 医学・化学分野は実証することが研究結果になるけど、
    物理分野の量子・宇宙論は、昨今は理論が先行し実験結果は得られない研究もある。
    理論物理学者のホーキング博士とか絶対もらえない。
    かなしー。

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 17時11分 (#2581868)

    古くは、アインシュタインの相対論や、ガモフのα・β・γ理論とか、ノーベル賞を受賞した他の研究成果と比較しても
    圧倒的な成果だったけど受賞できなかったケースがある。とくに前者は、論文提出時は26歳だが、50年たっても
    受賞しなかった。

    そういうのを系統的に評価しないと、比較できない。

  • by northern (38088) on 2014年04月14日 19時46分 (#2581962)

    ノーベル金賞
    ノーベル銀賞
    ノーベル銅賞

    これで3倍の速度でキューが消化可能

    • by Anonymous Coward

      賛成
      しかしノーベルでは実現不可

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 20時16分 (#2581978)

    ノーベル賞受賞までにかかる時間が延びているとしたら、若くして発見した後で大分経ってから
    受賞したのであって、新たな発見自体は若い研究者が行っている事になるはずですよね。

    20世紀初めと受賞者の数は変わらずに科学者の数が急激に増えたから、
    受賞が先送りになり気味なのでしょう。
    第5回ソルベー会議(1927年) [wikipedia.org]の集合写真たった一枚に
    これだけのビッグネームが収まってしまう時代もありました。

  • by minemo (41273) on 2014年04月14日 22時11分 (#2582054) 日記

    理論物理学は実証されないと対象にならないからしかたないんじゃね。
    ---
    #南部先生が受賞されたとき感動した。確か中学生前後に読んだ
    #青い本に先生のお名前が載っていたのを思い出した。

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 13時42分 (#2581678)

    そのためっておかしくね?

    • by Anonymous Coward

      これは〜という規定があるため、の方が良いね。

    • by Anonymous Coward
      いや、同じところに引っかかりを覚えたけど、よく考えるとあってる。

      死者にも授与する場合→やがて受賞されるべき人がキューに貯まりすぎてしまい、誰も存命中に受け取れなくなる。
      死者には授与しない場合→死んでしまって受け取れなくなるかもしれないが、頑張って長生きすれば受け取れる可能性も残る。

      誰でもいいから生きている人に授与したいのであれば、死者には授与しない規定が必要。
      その結果、発見の偉大さの順に授与できなくなる問題は出てしまうけど。
      • by Einman (46000) on 2014年04月14日 15時33分 (#2581789)

        リンク先のナショジオの文章読んでも
        「この傾向が続けば今世紀末には“死後に受賞されることのない”ノーベル賞をもらえるほど長生きできる人はいなくなる、とNATUREの著者は言及している」としか書いてない
        訳した人が間違えただけでしょ

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          訳の間違いというより、余計な推察

          >そのため、ノーベル賞には「死者には授与しない」という規定がある

          を勝手に付け加えたという感じか。

          死者は貰えないという規定があるおかげで、どうせ貰えるほどに長生きはできないと悲観する必要はなくなるのは確かだけど、
          規定が設けられた理由が本当にそれなのかどうかはただの推察。要出典を付けるべき。
      • by Anonymous Coward

        > やがて受賞されるべき人がキューに貯まりすぎてしまい

        なんで貯める必要があるんですかね。書いてておかしいとは思わなかったのかねこの人。

        • by Anonymous Coward
          貯めないで済む良い解決法はある?

          研究成果は、1番、2番、と偉い順に番号を振れるようなものではないけど、全く優劣の付けようがないと言うわけでもない。
          あの研究に授与したのにこっちはまだかよ、と言うような意見があまりに多くなると、賞の権威が疑われることになりかねない。

          結局、より偉大な成果から順に表彰するような方針になる。

          1年1件と言わずたくさん授与するというような解決策もあるけど。
        • by Anonymous Coward
          貯める必要はなですね。「これはノーベル賞にふさわしい」という研究を誰かがいきなり途中から「ふさわしくない」と除外する事が可能なら。
          賞によっては「一度候補に選出されたものは当落にかかわらず二度と候補にならない」という規定を作ってる場合もありますね。

          でも今はそうなっていないから「必要はないけど貯まってしまう」という事態になってるということを知らなかったのですね。
          • by Anonymous Coward
            >「一度候補に選出されたものは当落にかかわらず二度と候補にならない」

            それは研究成果に対する世界有数の賞の方針としてはダメだろう、と考慮に入れてなかった。
            理由は #2581743 に書いた通り。

            確か、南部陽一郎がノーベル賞を授与されたときにお弟子さんの物理学者が言ったという、
            「これでようやくノーベル賞の権威が回復された」みたいな冗談もある。
            物理学におけるその功績の偉大さは、ノーベル賞を授与されて当然と言うところを越えていて、
            むしろ、それをまだ表彰していない物理賞というのは、ちゃんと仕事をしていない目が節穴な胡散臭い賞だ、と言うような冗談らしい。

            選考プロセスの都合で大きな発見を飛ばすような運用は求められていない。
            そのため、存命の方にしか授与しないという方針でタイムアウトを設けて、授与飛ばしに理由を与えてあるというのは納得のいく落としどころ。
          • by Anonymous Coward

            「これはノーベル賞にふさわしい」という研究がノーベル賞の授与個数より多い時点で、
            それはノーベル賞にはふさわしくない程度の研究だってことだろう。

            • by Anonymous Coward
              先送りされて後に受賞する例もいくらでもあるわけですが。
          • by Anonymous Coward

            > 賞によっては「一度候補に選出されたものは当落にかかわらず二度と候補にならない」という規定を作ってる場合もありますね。

            ノーベル賞にも新人賞ってのを作れば

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 13時54分 (#2581687)

    National Geographicと本家の見出しは"Opinion: Science Is Running Out of Things to Discover"なわけだが
    なんで本邦では東スポみたいなのになるわけ?

    • by Anonymous Coward

      2ちゃんねる病

    • by Anonymous Coward

      東スポに失礼ですよ。

      あそこは日付だけはあってるけど、こっちは日付も間違う時がある。

      • by Anonymous Coward

        日付も間違えた朝日新聞…

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 14時13分 (#2581706)

    プリオンの先生は例外的?

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 18時31分 (#2581924)

    ノーベル賞をもらうのが目的で研究してたりするんでせうか?

    • by Anonymous Coward

      絶対ばれる捏造してまでやりたい自称研究者もいるわけですし

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 20時54分 (#2581996)

    逆に考えるんだ、生きているうちに受賞できないのではなく、受賞できるまで生られるよう寿命をのばす研究をするんだ。人類の夢不老不死、間違いなくノーベル賞だ!

    年を取ると時間が経つのが速く感じるのは、すでに経験したことをカウントしなくなるからだそうだけど、科学の世界でも検証可能な発見が「経験済み」になってしまってあまり残ってないのかも?

  • by Anonymous Coward on 2014年04月14日 23時09分 (#2582100)

    単純に寿命が伸びてるからじゃないの?
    とりあえず死ぬ前にやればいいやと考えてるんだろ?
    平和賞は政治的な理由で選考することが多いからタイムリーなところが選ばれるけど。

typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

読み込み中...