火星着陸実証機「スキアパレッリ」の激突の原因はソフトウェアの欠陥か 39
制御ソフトは難しい 部門より
10月19日に欧州宇宙機関(ESA)の着陸実証機「Schiaparelli(スキアパレッリ)」が着陸に失敗、火星の表面に激突した(過去記事)。現在は原因把握が優先事項となっており、現在送られてきたデータを元に暫定的な分析を行っているのだが、トラブルの原因はソフトウェアの欠陥にあった可能性が高いようだ(Nature、Slashdot)。
着陸船は機体の制動およびパラシュート展開といった操縦には成功していたようだ。しかし、途中で着陸船の熱シールドとパラシュートが切り離されてしまい墜落したという状況だった。これは、スキアパレッリのコンピュータが降下中にもかかわらず地面に到着したと判断、バラシュートなどを切り離したのではないかと考えられている。また減速用のスラスターは30秒噴射するはずだったが、データではわずか3秒間しか噴射していなかった。これもコンピューターが地面に到着した判断して停止させたものと推測されている。種々のセンサーから送られたデータのマージミスの可能性もあるという。