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JAXA

JAXA、H3ロケット試験機1号機打ち上げ失敗の原因究明に結論 19

ストーリー by nagazou
原因 部門より
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日、今年3月に発射に失敗した主力ロケット「H3」の初号機が打ち上げに失敗した原因を発表した。JAXAは、打ち上げ失敗は2段目の「LE-5B-3」エンジンに搭載された機器の一部の損傷に起因するものであると結論づけた。原因の損傷要因としては、部品に過度の電圧がかかりショートした可能性など三つの可能性が挙げられ、そのうち「H2A」ロケットと共通の部品が関与するケースが二つ、「H3」専用の機器が関与するケースが一つあったとされている(H3ロケット試験機1号機打上げ失敗原因調査状況[PDF]NHK朝日新聞日経新聞sorae)。

あるAnonymous Coward 曰く、

エレキ屋としてはpdf資料31ページの「故障シナリオNo.15 エキサイタ フィルタ組立の故障」の記述が気になる
写真はトロイダル・コアに巻いたコイルだと思われるが、振動であちこち接触するというのはそもそも設計がおかしいのではないか?
地上で使う普通の電子・電気機器でも重量のある大型のトロイダル・コアはコイルの巻き線ごとがっちりクランプで固定するか、全体を樹脂を固めてケースにいれたものを使う
搭載する衛星は加振テストをするのに、ロケット本体の制御機器は加振テストをやっていないのだろうか?

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  • サージ対策とコイル類の絶縁をしっかりする必要があると思うけど...
    どこまでやってあったのかなぁ。

    電気系の試験なら、いくらでも地上でできるはずなので、
    しっかり検証してから、次につなげてください。

  • by Anonymous Coward on 2023年08月29日 16時12分 (#4519049)

    > 搭載する衛星は加振テストをするのに、ロケット本体の制御機器は加振テストをやっていないのだろうか?

    エレキ屋を自称するならちゃんと資料には目を通しましょう。

    pdf の34ページに、過去のフライト(延べ182回)では問題なかったって書いてます。

    <参考>これまでのフライト実績(開発試験を除く)
    当該エキサイタは、同設計であるH-IIA/B(1段、2段エンジン)で、合計182個のフライト実績を有する

    (開発試験を除く)って書いてあるから、加振テストも十分やって、実績も182回分あった。それでも失敗しちゃったってことだと思われます。

    • by Anonymous Coward

      > (開発試験を除く)って書いてあるから、加振テストも十分やって、実績も182回分あった。それでも失敗しちゃったってことだと思われます。

      戦って、戦って、生きながらえたのに、183回目で俺は潰えてしまうのか
      妻よ、子よ、すまぬ、今回は帰れぬ

    • by Anonymous Coward

      >pdf の34ページに、過去のフライト(延べ182回)では問題なかったって書いてます。

      でもX線検査して正しく組まれているか確認すると書かれているが、
      そもそもそんな検査しなくても正しく組める設計にすればよいのではと思ってしまう。
      なんかイプシロンの時もダイヤフラムの組付けミスなわけで、検査で是正するのはいいが、組み立て難易度を下げる(誰が組んでもミスが起きない)取り組みも必要な気がする。まあ、そういうこともやったうえでの話だとは思うが・・・

      ##ジェットエンジンの開発の話を思い出した。日本人はタービンブレードをロウ付で作ろうとしたがアメリカ人はブレードをはめ込み式にしたというやつ。

      • by Anonymous Coward

        ロケット作れるレベルの精度でそんな夢みたいな組み立て方が実現できるなら
        絶対に圧壊しない潜水艦や絶対に事故らないクルマなど応用がひろがりますね。

        • by Anonymous Coward

          まあ、夏休みも今週で終わりだから…

        • by Anonymous Coward

          LE-7すら知らない馬鹿がなーにがロケット作れるレベルの精度、だ

    • by Anonymous Coward

      単純に加振テストが不十分なのでは
      H-IIBの数割増しのメインエンジン推力と2段目質量になって、ALOS-3はH-IIBでは想定外だった軽いペイロード
      振動モードが変わっているはずであり、過去の実績はあてにならない
      183個目がたまたま不運だったならまあ仕方ないが、H3初号機で初めてハズレを引いたのは本当に偶然か?

      使い捨てロケットとしては常識的な開発試験をこなしていたとしても、今日び、再使用に耐えるだけの耐久性を持たせるのが新たな常識になった
      不運ではなく、想定が甘かっただけではないのか

  • by Anonymous Coward on 2023年08月29日 17時01分 (#4519073)

    三菱に限らず、大きな組織が積み上げてきた秘伝のタレが外では陳腐化して危険な方法とされているというのはよくある
    流石に質量のある物へ布を巻いて加震したら擦り切れるなんてことまで知らないとは考えられないが

    • by Anonymous Coward

      加振テストはするとしても、防振・制振するもんじゃなかろうか…ソースはじっくりみてない

    • by Anonymous Coward

      擦り切れたと思われるのは布ではなくてエナメル被覆です。
      んで、おそらく加振テストをしたからこそ、擦り切れからの地絡対策としてコイルとケースの間に絶縁シートを入れたのだと思います。
      でも、これは当然組立時に絶縁シートがズレてしまうと対策にならなくて、それがこのシナリオです。

      なお、絶縁シートはコイルの線間短絡対策になってないけど・・・線間の短絡程度なら影響軽微として許容したのかな。

  • のほうも、なかなか面白いですよ。

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