JAXA次期固体ロケット搭載1号に宇宙望遠鏡が内定 9
ストーリー by nabeshin
各惑星の色はどんな色 部門より
各惑星の色はどんな色 部門より
上を向いて歩こう 曰く、
asahi.comの記事によれば、JAXA/ISASのM-Vの後継である次期固体ロケットで打ち上げるペイロード第一号機として、東北大・京都大・九州大からなる共同研究チームによる惑星観測用の宇宙望遠鏡衛星が内定したそうだ。これは、宇宙理学委員会科学惑星WG一覧に挙げられている中の「III-8:惑星観測用小型宇宙望遠鏡(TOPS:Telescope Observatory for Planets on small-Satellite) WG」(proposal、Presentation、要旨、以上すべてPDF)のことと思われる。
衛星は300kg程度で高度約500kmの軌道を回り、直径30cmの2本の鏡筒(先述のTOPS WG Presentation PDFによれば 紫外(100-200nm/60-180nm)と可視・近赤外(200-589nm/650-1100nm/1.2-1.4μm)域の2本の鏡筒と5つのセンサー)を搭載し、地球大気の影響を受けない精度の高い観測によって水・金・火・木・土の惑星大気やプラズマ・磁気圏の解明に資するという。近年では赤外線やX線の宇宙望遠鏡は多いが、紫外・可視の宇宙望遠鏡は珍しいかもしれない。打ち上げ・運用の時期によってはPlanet-Cとの連携も考えられる。
TOPS (スコア:3, 参考になる)
> 紫外・可視の宇宙望遠鏡は珍しいかもしれない。
さきがけとしてはハッブル宇宙望遠鏡が紫外・可視(最近は赤外線カメラも積んでる)、
Galaxy Evolution Explorer(GALEX) [caltech.edu]が紫外線望遠鏡です。
確かに今後は赤外線観測衛星はたくさん上がります(Hershell、JWST、SPICA・・・)が、紫外って少ないですね。
オフトピ(Re:TOPS) (スコア:0)
5波長もあるので色々(CMYK後1つは何だ) (スコア:0)
#今日から開催の宇宙科学シンポジウム [isas.jaxa.jp]のプログラムでもTOPSは特別扱いされてないしなぁ……?
一番目に発表=内定って朝日の記者が勘ち(ryま、それはさておき、小口径の可視と紫外の望遠鏡を大気圏外に上げるって発想はなかなかナイスじゃないですか。
可視は地上でもある程度までは観測可能「なのに」
「それでもあえて」軌道上に「小口径の望遠鏡を」打ち上げるという逆転の発想がナイス。
#「大口径」なら「大きいものはいいものだ」的な安直な説明ができるけど、小口径のものあげる説明は難しい。
そこを系内惑星の観測に特化することであまり省みられなかった分野での優位性を持とうというのがISASらしくていじましい。
小惑星イトカワ探査とか、普通に考えたら見向きもしないところを探査対象にして
Nature/Science級の成果をどんどん挙げるのがISASと思っていましたが、さすが。
ところで、
>上を向いて歩こう 曰く、
これは逆境のISASに対する応援と、望遠鏡が上を向いていることの二重の喩えですか?
やるな、nabeshinさん、意外に詩人だな。
Re:5波長もあるので色々(CMYK後1つは何だ) (スコア:1)
口径が小さいので、明るい惑星ぐらいしか学術的な観測ができないものと思われます。
紫外線の宇宙望遠鏡が少ないのは、最近は遠い星の観測やら研究がはやってるからでようね。
#朝日読者ですが何か?
Re: (スコア:0)
シリーズの1号機というだけで、次期固体ロケットの初荷とはどこにも書いてないよ?>タレ人
候補に内定、なんていう裏を取れない話を公にしちゃうアサヒもどうかと思うが。
TOPS自体は非常に有望な試みであるだけに変な紹介のしかたはやめて欲しいと思う。
#まあ、スパイ衛星にも転用できるとか騒がれる可能性もあるので、静かに見守りたい。
Re: (スコア:0)
>シリーズの1号機というだけで、次期固体ロケットの初荷とはどこにも書いてないよ?>タレ人
なんで中途半端に引用してるの??元記事のもちょっと前までちゃんと引用すると
>宇宙航空研究開発機構が開発中の新しい固体ロケットで打ち上げる 小型科学衛星シリーズの1号機候補に内定した。
#下線引いたところが(#1277156)が引用したところ。
#強調は元コメがわざと(?)無視した箇所。
この部分の文責はタレ人じゃなくて朝日に問うてね♥
Re: (スコア:0)
「小型科学衛星シリーズの1号機」≠「次期固体ロケットで打ち上げるペイロード第一号機」。
小型科学衛星シリーズを最初に打ち上げるとは限らないわけで。
そもそも南日本新聞の記事 [373news.com]によると、次期固体ロケットの最初の打ち上げは11年度末予定ですし。
Re: (スコア:0)
#こんなの採用するなら「ただしソースは脳内ソース」ってちゃんとかいてね>編集者様
生け贄は相模原で眠っているルナーAという話があったはず (スコア:0)
影響をもろに被って、ミッションが遅れに遅れ、
ペネトレータの開発が完了した時には肝心の母機が経年劣化で、
ミッションに耐えられる性能を保証できなくなり、計画自体が頓挫して、
日本初の本格月探査ミッションとなるはずだったルナーAの
機体を載せるという話が出ていると聞きました。
まあ、打ち上げ予定どころか廃棄予定の探査機ですので、
初物のロケットが万が一コケてもミッションへのダメージはないでしょう。
しかも、機体は既に出来ていて相模原の宇宙研で
窒素充填コンテナの中で眠っている状態であり、