火星探査機Phoenixが着陸に成功、表面の写真も到着 20
ストーリー by yosuke
不死鳥は灰の中から蘇る 部門より
不死鳥は灰の中から蘇る 部門より
NASAの火星探査機Phoenixが火星への着陸に成功した(NASAのニュース)。着陸時刻は信号受信の時間で2008年5月25日23時53分44秒(GMT)。無事太陽電池の傘が開き、着陸後いくつか火星表面の画像が送られてきている。撮影した画像はNASAのWebサイトのほか、アリゾナ大学のPhoenix Mission Image Galleryなどでも閲覧できる。
2001 Mars Odysseyの観測によって地表下に大量の水の氷があるとされた北極近くに着陸したわけだが、今後の調査でぜひとも見つけてほしいものだ。
Phoenixは、民間の研究機関や大学から提案された小さく低コストながら革新的なミッションを採用するMars Scout Programの第一弾である。
目的は、地表下の氷の状態を調べて火星の水の歴史や気候変化について知ることと、土中の有機物を分析して生命の痕跡を探ること。
Phoenixは、中止になったMars Surveyor 2001 Landerの機器を利用している。Mars Surveyor 2001 Landerは、2001 Mars Odysseyと同時期に打ち上げられる予定だったが、1999年のMars Climate OrbiterとMars Polar Landerの失敗を受けて中止されている。
なお、エアバッグを使わない火星への着陸の成功は、1976/09/03のViking2号以来となる。
その探査機はパラシュートを外す気力もなく、砂の上に横たわったままカメラで空をさがした (スコア:4, 興味深い)
ヴァイキングは空振りでしたが、フェニックスには水脈を掘り当ててほしいものです。
Re: (スコア:0)
お願いだから粗筋を教えてくれないだろうか?
ショートショートの粗筋というのもおかしな話だけど
Re:その探査機はパラシュートを外す気力もなく、砂の上に横たわったままカメラで空をさがした (スコア:5, 参考になる)
数ある星新一の作品の中でも有名なものです。(個人的には、代表作の一つに挙げてよいと思う)
「ようこそ地球さん」収録。
Re: (スコア:0)
そして、予備知識は持たずに読みたいと思う読者も少なくないだろう。
Lafiell氏の書き込みのような配慮をすれば済む話なのだがね。
# あらすじを聞く奴も聞く奴だが、ずらずら書いちゃう奴もどんだけだよ。
Re:その探査機はパラシュートを外す気力もなく、砂の上に横たわったままカメラで空をさがした (スコア:1)
Re:その探査機はパラシュートを外す気力もなく、砂の上に横たわったままカメラで空をさがした (スコア:3, 参考になる)
#この界隈では読んだことが無い人の方が珍しいのでは?
Re:ショートショートの粗筋 (スコア:2, 参考になる)
なおかつ『自らが、限りある時間を生きる生き物だ』という事も理解されがたい様だ。
事実は変わらないのだが、それを「可視化」した場合、その意味合いは『刑罰』になりうる。
# 不親切な「あらすじ」
これはすごい:パラシュート降下中のランダーを撮影 (スコア:4, 興味深い)
Camera on Mars Orbiter Snaps Phoenix During Landing [nasa.gov]
記事では、火星降下中の探査機を、別の探査機から撮影したのは初と書かれてますね。(火星以外でも、せいぜいアポロしか私は知らない)
Mars Reconnaissance Orbiterは、地表での分解能が1mと非常に高い性能のカメラを積んでいるので、フェニックス着陸時に近くを周回していれば撮影は可能でしょうが、それにしてもよく撮れたものです。
視野を変えて何枚も撮影したのかな。
本当にすごいね (スコア:0)
University of Arizona News 5/26
# Phoenix Landerの大気圏突入速度など
Re:本当にすごいね (スコア:1)
Frequently Asked Questions [arizona.edu]
質問:どうやって、パラシュート降下中のランダーのHiRISE写真を撮ったの?
ざっくりまとめると、パラシュートを開いて減速降下中のスピードは700-130mph、つまり300~60m/sくらい。この時点で、フェニックスが降下していると思われる領域を、MROの高解像カメラ(HiRISE)でタイミングよく「なぞった」ようですね。
タイミングよくといっても、(予想できるとはいえ)誤差もあるでしょうし、フェニックスとMROが直接通信して位置を伝えてあってなんかいないでしょうから、撮影した範囲のどこかにひっかかることを期待していたのでしょう。
なんにしてもスーパーショットです。
1.5メーター (スコア:3, 興味深い)
ここ最近のローバー式のやつと違ってこいつは動かないのですが、地下1.5メーターまで掘れるそうです。火星のこの付近を掘ると数十センチで氷があると予想されてます。
今週はテスト期間で来週から掘りはじめ、採ったサンプルを気化させ、そのガスの成分を調べるそうです。地球と同じような炭素を使う生き物ならばこれで見つけることができるそうで、とても期待してます。送られてくる写真はしょぼいステレオカメラ1台しかなくて地味ですけど。
Re:1.5メーター (スコア:1)
〜昼の光に夜の闇の深さが分かるものか〜
祝! (スコア:0)
Re:祝! (スコア:2, おもしろおかしい)
今度は砂埃対策してるんだろうな (スコア:0)
#ついでにオポチュニティの砂も掃ってやれ
Re:今度は砂埃対策してるんだろうな (スコア:1)
今回は極に近いから, 砂埃どころかドライアイスの雪が降る可能性も.
Re:今度は砂埃対策してるんだろうな (スコア:1)
極に位置してるから、埃よりも季節による日照時間の差のほうが影響大きいだろうし。
Just a whisper. I hear it in my ghost.
Re:今度は砂埃対策してるんだろうな (スコア:1)
フェニックスの活動予定は90火星日で、これはMars Exploration Rover Missionと同じですが、低緯度で活動しているローバー2台と違って極地の冬に直面します。
火星極地の暗黒・極寒の冬を乗り切るような設計ではないでしょうから、当初計画分だけ動けば十分でしょう。
不要な砂塵対策のために、重要な観測機器を減らさないといけないとしたら本末転倒です。
Re:今度は砂埃対策してるんだろうな (スコア:2, 興味深い)
それに対してフェニックスは、一か所にとどまってアームの届く範囲の地面を掘って
成分を分析するわけで、活動期間が延びたとしても、新発見の可能性はないとは言わないけど
そんなに高くない。ならば短期集中でもいろいろな分析装置を搭載したほうが成果を最大化できる。
と、そういう事情を反映した設計がなされているべきでしょうね。
Re: (スコア:0)