第六の味覚:「カルシウムっぽい」発見か 53
ストーリー by hylom
この味は……カルシウムっぽい味だ…… 部門より
この味は……カルシウムっぽい味だ…… 部門より
ミルキーはママ^H^H Caの味 曰く、
Scientific Americanの記事Like the Taste of Chalk?によると、Monell Chemical Senses Center のTordoff博士を中心としたチームがマウスにカルシウムを味わうための遺伝子があるとを発見したという。
実験の詳細はMonell Mouse Taste Phenotyping Projectのサイトに詳しい情報が載っている。また、asahi.comに日本語での情報が載っている。この遺伝子は人間にもあることから、「カルシウム味」は人間にもある可能性が指摘されている。この成果は先日まで開催されていたアメリカ化学会で発表されている(要旨)。
人間が感じる基本味は甘み、塩味、酸味、苦味に、日本の研究者池田菊苗博士が発見したうま味(英語でもそのまま音写した「Umami」)がある。今回の「カルシウム味」が新たな基本味として加わると、硬水・軟水の味の違いがこれで説明できるかもしれず、料理の世界が様変わりすることが予想される。またカルシウム摂取不足が指摘される中、飲みにくいと言われることも多い牛乳の摂取の仕方を工夫することも考えられる(欧米人以外で多い乳糖不耐性の問題は味覚とは別問題ではあるが)。
なお、タレコミ人もつい先日知ったばかりなのだが、舌の部位によって感じる基本味があるという俗説は否定済みなので「カルシウムを感じやすい舌の部位」もないものと予想される。
せっかくモデ1があるのに (スコア:5, 興味深い)
Re:せっかくモデ1があるのに (スコア:1)
タレコミ補足です。 (スコア:5, 興味深い)
年初からシンポジウムがあちこちで開かれています。
そんな年に新たな基本味発見とは。
うま味はwikipediaにあるように、かつての西洋料理では使う意識が薄い基本味でしたので、
(西洋の権力が強い科学界では)基本味として受け入れられるまでには長い時間が必要でした。
それが今ではNew Frontiers of Tasteというシンポジウム [umamiinfo.jp]で
「うま味をワインと食の世界に取り入れ、食事とワインのフレーバーを調和させる」
マスターオブワインが講演するまでに:-p
うっうーうまうま♪ (スコア:2, おもしろおかしい)
ほらほらそこの人、あわてないで。 (スコア:3, おもしろおかしい)
舌やけどするから。
ミルクっぽい? (スコア:3, 興味深い)
http://pocky.jp/products/s_pocky/index.html [pocky.jp]
押入れの除湿剤や道路の凍結防止剤にも使われる、
塩化カルシウムのコクの強い塩味が、隠し味的に
使われていて、濃厚なミルク感を出しているようです。
で、十年位前、このミルクポッキーが、流行の味だと
いうことで、皆で食したところ、数人のOLに大いに
受け、暫くは、お茶の時間のおやつが、これでした。
彼女ら、昼食にファーストフードを食べていたりして、
栄養に偏りがあるから、こうもカルシウム入りを好むの
かと当時は思っていましたが、味覚の遺伝子のため
だったのですね???
あれ? (スコア:3, 興味深い)
・・・誰も書いてないな。
Re:あれ? (スコア:1)
署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
Re: (スコア:0)
作品中の事実と虚構の割合は、毎日新聞のそれに近いと考えると参考になるでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
・カルキ臭
・塩分
で見分けたと書いてあるが?
Re:あれ? (スコア:1)
手元に単行本がないのでうろおぼえだけど。
署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
Re: (スコア:0)
あれを見た時に、「カルシウムの味って、どんなんやろ?」と思った事を覚えてるんですわ。
だから、たぶん間違いじゃないんじゃないかなぁ、と。
# で、これでやっと、20年来の疑問のカルシウムの味が分かるんだ!と思ったと。
しかし、とっておきと思っていた美味しんぼ倶楽部 [oishimbo.jp]を見てみても書いてないとなると・・・
# Account-mochi Coward氏の書いたとおりに「更に山岡は、水のカルシウムの味について言及している」云々書いてあった気がするんだが
カルシウムっぽい (スコア:1)
AVG anti-virus data base out of date
Re:カルシウムっぽい (スコア:1)
# アリックスはもっと牛乳飲め。
Re:カルシウムっぽい(おふとぴ: -65535) (スコア:0)
Re: (スコア:0)
新VOCALOID (スコア:1)
#IDでいいや。
Re:新VOCALOID (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:新VOCALOID (スコア:2, おもしろおかしい)
歌って踊れる王様、歌声は子供でも小熊とレスリング!
# ググっても数式ソフトが先頭に出てくる・・・
匠気だけでは商機なく、正気なだけでは勝機なし。
Re:新VOCALOID (スコア:1)
// カルシウム+骨のつもりなんだろうけど、むしろ炭素…。
Re: (スコア:0)
ハロウィンでスケルトンなイメージキャラになるんですね。
第六? (スコア:1)
あれ?辛味は?
Re:第六? (スコア:2, 興味深い)
# 韓国から戻ったら痛かった…
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
わかります。わかりたくないけど、わかります。
韓国には行ったこと無いけど、以前、職場からの帰り道の韓国冷麺屋で毎晩のように汁なしの唐辛子味噌の乗った冷麺(ビビン麺?)を食べてました。帰りはもう、頭のてっぺんから汗がダラダラ。でも、さすがに本場の人がやってるだけあって、辛いだけではなく美味しかったんですよね。
で、当然のように翌朝はトイレで苦痛に堪えてました。orz
ウォシュレットのありがたみを実感しましたよ。
今は学習しまして、汁アリのキムチが飾り程度に乗ったヤツに抑えてますが、ちょっと物足りないなとも思ってます。
#インスタントラーメンでキムチ系のヤツありますけど、出来上がったあと
#氷をぶち込んで冷麺にした方が美味しい。辛みが抑えられて旨味が引き立つ。
Re:第六? (スコア:1)
> #氷をぶち込んで冷麺にした方が美味しい。辛みが抑えられて旨味が引き立つ。
(当たり前のようにやっているかも知れませんが)その時、一滴酢を垂らすと引き締まって美味しいです。
Re: (スコア:0)
そう言えばそうですね。気がつきませんでした。
焼き肉屋で冷麺頼んだときは普通に酢を入れてたっけ。
ちなみに、氷をぶち込むと油分が凝固してカップの縁にこびりつくから、とってもヘルシー。
まあ、自分はスプーンでこそげ落としてそれも食ってるから関係ないんだけどね。
Re:第六? (スコア:2, 参考になる)
ナルホド (スコア:1)
Re:ナルホド (スコア:5, 参考になる)
辛みについては、温度刺激を感知するTRPチャネルが受容体になることが判ってます。トウガラシの辛み成分であるカプサイシンや、ショウガの辛み成分ジンゲロール、コショウの辛み成分ピペリンなどは、いずれも43℃以上で活性化される熱刺激受容体のTRPV1に結合して活性化させます。ちなみにメントールは25℃以下の冷刺激受容体、ワサビのアリルイソチオシアネートやシナモンのシナモアルデヒドは17℃以下の冷刺激受容体のリガンドになります。
ほかの「基本味」とこれらの味要素の違いは、その知覚が味蕾(より正確には味細胞)から味覚神経を介して感知されるのかどうか、という部分です。砂糖水を皮膚に塗っても「甘い」とは感じないけど、カプサイシンは皮膚に塗ったら「熱い」と感じる。その、いわゆる体性感覚が、口の中で知覚されるときには「辛い」となるわけでうs。
Re:ナルホド (スコア:5, 参考になる)
これだけだと何なので。
「第6の味覚」という条件を満たすかどうか、ということについて現在は、味蕾にある味細胞表面に、それらの物質を特異的に認識する受容体があるかどうか、というところがポイントになってます。で、実はカルシウムよりも先に、京大農学部の伏木先生らのグループが、脂質を特異的に認識する受容体の存在を見つけてまして、「油の味」が第6の味覚である、という主張 [nii.ac.jp]をされてます。この受容体は、CD36と呼ばれるタンパク質であることも判っています。
まぁ、この辺りは、脂質にしてもカルシウムにしても、どれだけのコンセンサスを集められるのか、というのがキーポイントだったりするのですけどね。
Re:ナルホド (スコア:1, おもしろおかしい)
そのうち でかさ を認識する受容体も特定されるのですね
Re:ナルホド (スコア:1)
ぬう。やはり過信はいけないですね。自分でも調べればよかった。
自戒を込めてID。
Re:ナルホド (スコア:5, 参考になる)
細胞工学2007年8月号 [shujunsha.co.jp]の特集記事あたりが、もし手近にあれば良い日本語総説になるかと。
ちなみに今回のヤツに関連すると思われる原著 [nih.gov]も見つけましたが、近年注目されている、味覚受容体のうち、TAS1R3 (T1R3)タンパク質が関与しているようですね。これは味覚受容のうち、甘味とうま味の受容体を形成しているもので、甘味ではT1R2とT1R3のヘテロ二量体が、うま味ではT1R1とT1R3のヘテロ二量体が、それぞれ受容体を形成しています。つまり、どちらにもT1R3は含まれていて、その相方が変わることで、甘味とうま味のどちらの受容体を味細胞が発現するのかが変わっている、ということです。
今回の報告は、これらとは別にT1R3が直接カルシウム/マグネシウムなどの二価の陽イオン(つまり、これまで言われていた「塩味(えんみ)」…味覚上は、食塩以外の金属塩の味も指すが、大抵は一価の陽イオンの味を意味する事が多かった…とはちょっと異なる)に対する受容体としても働くんじゃないか、と言おうとしてる感じですね。まぁT1R3が関わっている味覚は、いわゆる「報酬系」的に好まれる味だ、ということと、今回、彼らが行ったマウスの実験系での結果も一致するので、ありえない話ではないですが、それが独立した「第六の味覚」として認められるのかどうかというと、ちょっとまだ判らない、と言ったところかと。
Re: (スコア:0)
お湯を口に含んでも熱いけど、辛いとは感じない気がします。
なんでなんでしょうかね?(´・ω・`)
慣れとか思い込みということなんですかね?
Re:ナルホド (スコア:3, 興味深い)
が、おそらくは、我々が最終的に感じてる「味」は、単純な一種類の受容体−リガンドの反応ではなくて、より大きな感覚(匂いや舌触りなど)の集合として、脳で情報処理されたものだから、ということになるんだと思います。
例えば、他のところでも挙げた、甘味や旨味の受容体はヒトにはそれぞれ一種類ずつ(T1R2+T1R3, T1R1+T1R3)しか存在しないとされています(これに対して、苦味受容体 T2Rs だけは数十種類存在しますが)。それぞれの受容体に結合しうるリガンドは、例えば甘味ならばショ糖、ブドウ糖、乳糖、その他いろいろあるわけですが、我々はそれらを別の「味」として感じ分けることが可能です。一つには、受容体とリガンドとの結合性(閾値とか、結合の強さとか)も関係しているでしょうが、それに加えて味覚以外の要素(口から鼻腔に通じて認識されるわずかな匂いだとか、温度だとか)も総合的に脳に伝わって、それぞれ別の「味」が作られている、という考え方が有力です。
カプサイシンや熱湯の場合、具体的なことはまだ判ってないと思いますが、例えば熱湯ならばTRPV1以外の熱刺激受容体も活性化されるでしょうし、また、ひょっとしたらTRPV1以外にも、まだ見つかっていないカプサイシンのリガンドになる感覚受容体(それこそ痛覚系の何かとか)があるかもしれません。主役はおそらくTRPV1なのでしょうが、それ以外の「脇役」の違いによって、我々が感じる「感覚」には差が現れるのでしょう。ある意味これは、それぞれの刺激全体がどういう場合に、どんな味と認識するのか、ということなので、確かに「慣れ」みたいなもの、と言ってもいいかもしれませんね。ただ、それは単なる「思い込み」というのではなくて、言わばその「思い込み」まで含めた、総合的な認知の結果こそがそれぞれの「味」なのかもしれません。
Re:ナルホド (スコア:1)
知りませんが。
確かに一瞬だけだと区別つかない気がする・・・
Re:第六? (スコア:1, 参考になる)
Re: (スコア:0)
#ちゃちゃ入れなんでここにぶら下げよう
Re:第六? (スコア:3, 興味深い)
しかもいわゆる鉄のにおいとかの金属類のにおいは、金属イオンの触媒作用によって
酸化/分解された有機物のにおい。
口内でそうやって生じた分解物の味も感じている可能性はあるけど。
Re:第六? (スコア:1)
で、いろいろ出てきます。本当かは、知りません。
もちろん溶け出したイオンの味もあるでしょうが、アルミ箔を口から出した瞬間に消える感覚に関しては、確かに電流ぽいです。
証明するには、ガラス電極とかで刺激して実験するのかな?はたまた、カーボン?
Re: (スコア:0)
#なーんてね、AC
Re:第六? (スコア:2, おもしろおかしい)
ほら「骨味にしみる」とか言うじゃない。
#あれ?
Re: (スコア:0)
エグ味 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:エグ味 (スコア:4, 参考になる)
まぁ今回のでも、マグネシウムもカルシウムと同様だと言われてますが、実は塩化マグネシウムは代表的な苦味物質(にがりの主成分)でもあるわけで。ここらへんはそれぞれの塩の場合の味と、イオン化しているものの「味」とは分けて考える必要があるところだろうと思われます。
Re: (スコア:0)
油脂味もある? (スコア:0, 既出)
この記事によると「これらは味覚を感じる受容体ではない。」と、味覚としてカウントしないことになっているようですが。どこで分けてるんでしょうか。
# …このレセプターのせいだったのかorz
タッチで既出orz (スコア:1)