
文科省、経済対策で理科教材費に200億円 144
ストーリー by hylom
箱物投資 部門より
箱物投資 部門より
そもそも「米百俵」の逸話って…… 曰く、
asahi.comの記事によると、今年度補正予算をあてて深刻な景気後退に対応する政府の新経済対策(経済危機対策)として、文科省は小中高・特別支援学校に理科教材費200億円を盛り込んだ。ここ数年の実施額と比較して15倍にもなる。授業時間増に舵をきった学習指導要領改正が前倒し実施される理科・算数/数学への対応も視野にいれられた施策のようだ。
日本においては「世界でも稀なほど多くの理科教材会社があります」などと言われており、購入費の半額を国が補助、残りは公立は自治体、私立は学校が負担する仕組み。しかし科学技術振興機構と国立教育政策研究所の調査では、「設備備品の不足」を観察・実験の実施の障害と考える教員が多く、1~3割の教員が平均で8,000~1万3,000円の教材費を自費負担している実態が明らかにされた。教材が少ないため教員の実験を見せるだけで終わってしまい「器具が少ないので見せるだけで子どもに体験させられず、理科の面白さが伝えられない」などの声が上がっていたようだ。
教育への資金補助は国内産業育成である一方、国の将来への長期的な投資である。これまでの理科の授業で行われてきた理科実験・観察以外にも、子供たちの興味を引くような面白い実験が数多くあるだろう(最近ではタレコミ人はミルククラウンを撮影するデジタルカメラを使用する方法と電子回路を自作する方法の比較が興味深かった)。/.Jの皆様で、子供たちが興味を引く実験のアイデアをお持ちの方、情報を持っている方があればコメントで補ってもらいたい。
出雲市での取り組み (スコア:5, 興味深い)
「設備が不足しているなら共有してしまえ」ということで出雲科学館 [izumo.ed.jp]が作られ、市内の小中学校の理科室となって授業の一部を担っています。
ここまでやらなくても中学校の設備を小学校側に貸すとか出来ないことはないと思います。政治的に難しいでしょうが。
出雲市の場合は教育委員会が主導だったようで、政治的には恵まれていたようで。
小学1、2年生には理科の授業が無い (スコア:2)
関連した話題がないようなので、ここに追記させてもらいます。
小学1、2年生の「理科」復活を=技術立国の推進へ提言-経済同友会 [jiji.com]
出雲科学館の理科授業の対象が小学3年以上になってるのが不思議でならなかったのですが、理科の授業そのものが無かったんですね。
#学研の「1年の科学」「2年の科学」の内容がものすごく気になってしまいます。
Re:小学1、2年生には理科の授業が無い (スコア:2, 参考になる)
「理科」という科目は無くなりましたが、「生活」で、理科的なことも教えてます。
昭和52年度小学校学習指導要領 理科 第一学年 [nicer.go.jp](1・2年に理科があった最後の学習指導要領)
平成元年度小学校学習指導要領 生活 第一学年 [nicer.go.jp](1・2年に理科がなくなった最初の学習指導要領)
といった感じで、「生活」では、「理科」にあった「(4) 風,ゴム」「(5) 磁石」「(6) 物の影」が無くなってますので、かなりのボリュームダウンなのは確かですけど…