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医療

脂肪分の多い食事は短期間でも運動能力や認識能力の低下を引き起こす 36

ストーリー by reo
そういう食事は頭を使わなくていい時に 部門より

capra 曰く、

通常の健康的な食事から、数日間脂肪分の多い食事に切り替えただけですぐに短期記憶能力や運動能力が低下するそうだ (The New York Times の記事本家 /. 記事doi: 10.1096/fj.09-139691)。

英ケンブリッジ大学の Andrew Murray 博士率いる研究チームは、32 匹のラットに健康的な低脂肪の餌 (脂肪分 7.5 %) を与え 2 カ月に渡り迷路を解く訓練を行ったとのこと。迷路は正しく進めば合計 8 個の褒美を食べることができるというものであった。全てのラットが迷路を修得したところで半数のラットを脂肪分 55 % の高脂肪の餌に切り替えたところ、一度も間違えずにありつけた褒美の数は 4 ~ 5 個と正解率が下がったという。通常の餌を食べ続けたラットが一度も間違えずに獲得できた餌の数は平均で 6 個以上だった。また、回し車の訓練を受けていたラットの餌を数日間高脂肪のものに変えるとパフォーマンスが 3 割も下がったとのこと。さらに実験期間の 5 日間の終わりにはパフォーマンスは半分にまで下がったという。

血液が脂肪過多になると余分な脂肪を排除するために代謝を悪くするタンパク質が放出され、筋肉の酸素消費効率が下がり運動能力の低下に繋ると考えられると研究チームは指摘している。脂肪分の多い食事は長期的にみると肥満や心臓疾患に繋がる恐れがあるということはこれまでも研究されてきたが、今回の研究では短期間に脂肪分を多く摂取することでも身体能力の低下が引き起こされることが明らかになったとのこと。なお、研究チームは人間でも同様の研究を行っており、実験データはまだ公表されていないが、ラットでみられた結果と同様の結果が人間でもみられるとのこと。

定期的な運動を行っているため食事の脂肪分にさほど気を使わない人々もいるかもしれないが、パフォーマンスを考えると高脂肪な食事は避けるべきとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by chu-chu (7456) on 2009年08月20日 10時13分 (#1625984)

    ちょっと待って欲しい。

    コッテリ脂ぎった食事ばかり食わされているのに、難しい問題を解いたことによる報酬がコンデンスミルクじゃ、
    いくらラットでもやる気なんて無くなるものではないだろうか?

    • by Lurch (10536) on 2009年08月20日 11時00分 (#1626027)
      満腹だとやる気が出ないのは人も一緒!

      ハングリー精神とか死後かも
      --

      ------------
      惑星ケイロンまであと何マイル?
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >ハングリー精神とか死後かも
        書き間違いなんだろうけど物すげぇ納得
        ----
        生ける屍の人が書いたらよかったのに~♪

    • by Anonymous Coward

      甘いものは別腹ット

    • by Anonymous Coward
      腹八分目
  • by nemui4 (20313) on 2009年08月20日 10時25分 (#1625991) 日記

    認識能力が落ちると言うことはあながちマイナス面だけでも無いと思う。
    酷い現実への認識を薄くできるということは、ある意味幸せだろうし。

    #寒くなくておなかいっぱいだととりあえず幸せ。

    • 多分、脂肪食で問題認識能力は落ちるけれども、つらさの認識は落ちないと思う。
      ましてや、運動能力の低下も見られるならば、今まで以上につらさは強くなるだろうし。
      すなわち解くべき問題は今まで以上に解決策が見えなくなり、つらさは募る一方。
      とりあえず幸せと思える頻度が、前より少なくなったなあとは思えても、それがなぜだか
      どうすればいいかわからないって、危険だよね。
  • by s02222 (20350) on 2009年08月20日 10時31分 (#1625999)
    こってり食には自分の能力をセーブする効果もあったんですね。

    「そろそろ本気を見せてやろうか」
    「な、なに!? さっぱり食に切り替えただとっ!?」
    • 本気だったらこの程度のネタじゃないんだけど、あえて脂肪を多く取ってデチューンしているんです。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      普通、体脂肪は外から守るために身に纏う。
      だが私は違う。
      私の体脂肪は、自分でも抑えきれない認識能力を制限する道具なのだ!

      # 何かの漫画で読んだ。

    • by Anonymous Coward

      「父ちゃん!ハンバーガーにコークなんてもうイヤだっ!お豆腐食べたいよ!!(もぐもぐ)」
      「バカモン!大リーグ養成フードを止めることはワシが許さんっ!!(もぐもぐ)」

      「かわいそうな飛雄馬…(もぐもぐ)」

      • by Anonymous Coward
        御父様が成長期の飛雄馬君と同じものを召し上がっているのだとしたら、
        飛雄馬君以上にエネルギーを消費する練習メニューにしないと、
        大変な事になりそうです。
        • by Anonymous Coward
          日本一の日雇い人夫だから、消費エネルギーは十分かと。
  • ずっと続けてたら、どうってことなかったりしないんでしょうか?

    # 7.5%から、いきなり55%って、そりゃ誰でも体調悪くするって……

    --
    1を聞いて0を知れ!
  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 10時08分 (#1625982)

    生クリームやチョコたっぷりの「自分にご褒美」ばかり貪っていると、いつも頭が悪いことを主張する脳になるのですね。
    よく判ります。

    • by Anonymous Coward
      そして自分はハンバーガーや牛丼なんですね、わかります。
      • by Anonymous Coward

        つまり脂たっぷりのステーキ食った後にドーナツとアイスクリームを食うアメリカ人最強と言うことでOK?

  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 10時11分 (#1625983)

    >半数のラットを脂肪分 55 % の高脂肪の餌に切り替えたところ、一度も間違えずにありつけた褒美の数は 4 ~ 5 個と正解率が下がった

    少量で脳に満腹信号が来ちゃってそれ以上えさを探しに迷路たどるの止めただけだったりして。

  • タイトルに「認識能力の低下」ってあるけど、
    このパフォーマンスって知的労働のパフォーマンスも含まれるの?

  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 10時24分 (#1625990)
    若い頃はやせていてばりばり働き出世、
    今では能力のなさを部下に嘆かれているあいつはそういうことだったのか、、

    # 気付かせない方がいい可能性も。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 10時26分 (#1625994)

    単に脂の多いもの食べて胃がもたれて、迷路を駆け巡る気力が無くなっただけだったりして。
    ちょっと走って「うう、吐きそう」となっているのかもしれません。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 11時27分 (#1626053)

    >脂肪分 55 %
    普段私たち人間が食べてるもので、脂肪分55%って具体的にはどういう物?

    背脂こってりのラーメンでさえ55%はいかないと思うんだけど。
    # 別ツリーで出てたスイーツも55%はいかないと思うし。

    • by ogino (1668) on 2009年08月20日 12時33分 (#1626136) 日記

      普段私たち人間が食べてるもので、脂肪分55%って具体的にはどういう物?

      マヨネーズをたっぷりかけるといけるかも。可食部100gあたりの脂質は、

      • マヨネーズ-全卵型 75.3g
      • マヨネーズ-卵黄型 72.3g

      だそうです。マカデミアナッツには少し負けます。

      椙山女学園大学 食品成分データベース [sugiyama-u.ac.jp] で検索しました。「脂質、g」が「多い順に表示」、「55 以上」で検索するとお望みのものが表示されます。

      親コメント
    • それは私も思った。
      いかな脂肪スキーで成分の30%を脂肪が占めていると体重計に言われる私でも
      毎食55%の脂肪はさすがに胃にもたれてダレダレしそうだ。
      他のコメントで例に挙がってる物もさすがに食事全体で55%になるほど食うものじゃないし…。

      影響があることを証明するために極端な数字で実験したんだろうけども…。

      親コメント
    • by user2ch (31474) on 2009年08月21日 11時32分 (#1626708)

      マカダミアナッツ 76.7%
      松の実 72.5%
      くるみ 68.8%
      ピスタチオ 56.1%

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      バターを直接齧る…
      肉屋ですき焼き用に肉を買うとき貰える牛脂を齧る…
      マヨネーズでよく使われてる容器に入ったラードを直接吸う…

      #私はしませんよ?
    • by Anonymous Coward
      ホイップクリーム用の生クリームが脂肪分30%~48%なので、一歩及ばず。
      チョコレートも脂肪分多いけど、生クリームに比べれば少ないし、難しいなぁ。
      レーズンバターを薄いクラッカーの上に分厚く塗るか、
      あるいは、ピーナッツバターが50%近かったような気がする。
      • by Anonymous Coward
        ピーナッツバターもそれだけで食べる訳じゃないからなぁ‥。
        と思って「高脂肪食品」でWEB検索してみるとヒットしました。
        あ、マカダミアナッツ 76.7%とか、ナッツ類がすごく高いね。
        それなら普通にそのまま食べることもある訳だ。

        #ラットにナッツばかり食わせたってことかな? つまり。
        • by Anonymous Coward

          >#ラットにナッツばかり食わせたってことかな? つまり。
          文字通りnuts!になった、と。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 12時50分 (#1626150)

    と思った

  • by Anonymous Coward on 2009年08月20日 15時51分 (#1626287)

    江戸時代の人間とかなら脂肪分7.5%以下の食生活をしてただろうけど、脂肪分55%以上の食生活をしてる人間っているの? カロリーベースじゃなくて重量ベースで55%だよ。たとえいるとしても、「認識能力が~」なんてレベルじゃない人だろうに。
    2点しか測定してないのも大いに疑問。ベストのパフォーマンスが出る脂肪分はもしかしたら35%あたりかもしれない。これは日本人の感覚だと超高脂肪食。

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