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対蚊レーザー装置、TED でデモ 61
ストーリー by reo
虫と共に生きよう 部門より
虫と共に生きよう 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
以前 /.J でも取り上げられていた対蚊レーザー装置のデモが、米加州で行われている TED (Technology, Entertainment and Design) 会議で実演されたそうだ (本家 /. 記事より) 。
この装置は Intellectual Ventures Laboratory の研究者らによって、eBay で購入した機材を使って製作された。今回行われたデモでは安全上の理由からグリーンレーザーを蚊に当てるだけであったが、WIRED Vision の記事では実際に蚊が撃ち落とされる動画が紹介されている。
この装置は標的のサイズや速度を検知し、迎撃対象であるかを判断することができるという。例えば人間や蝶などは標的にせず、バッタを標的としてより強力なレーザーを照射したり、血を吸うメスの蚊だけを標的にすることも可能。また、最速で 1 秒間に 50 ~ 100 匹の蚊を撃ち落すことができる。マラリア対策としての実用化以外にも、害虫駆除など農業への展開も考えられる、とのこと。
製作費用は数にもよるが、50 ドル程度に抑えることができるようで、アフリカなどにおけるコストの現実性が検討されている。ただしこの企業では今回のプルーフオブコンセプト以上の製品化は考えておらず、実用化については現時点では見通しはたっていないらしい。
一方、日本では (スコア:3, おもしろおかしい)
実用化については現時点では見通しはたっていない (スコア:3, 参考になる)
1.射程距離の問題。一般的にレーザーって限りなく真っ直ぐ進むものみたいに思っている人多いけど、実際は有る一点で集光して使っている。よって、射程範囲って言うのは結構短い。デモで打ち落とすのはよいけど、実用化にはかなりハードルが高い。
因みにガリレオ先生のレーザーでの殺人は今の技術では無理。照準に当たるまでにレーザーが拡散してしまう。
2.安全の問題。蚊を落とす程度であっても目に入ったら失明の危険性がある。それをどう回避するのか?
農業用にはならないのかな (スコア:3, 興味深い)
標的にする昆虫をどこまで判別可能になるか次第だけど、農業用に使えたら無農薬栽培用に国内では普及しそう。
少々高価でも(高価なほうが?)農水省は補助金出しそうだし。
実用化については現時点では見通しはたっていない (スコア:2, おもしろおかしい)
じゃあ量産化はGroen Brothers [youtube.com]にお願いしてみたら。すでにコマーシャルもあることだし。
# 久しぶりに笑ったのでAC
Re: (スコア:0)
50ドルなら、十分量産ベースに乗るんじゃない?
問題は安全性とかでしょ。
これ出力アップできたらもはや武器だよ。
Re: (スコア:0)
日本発だったら豚型になって(海外から見ると)シュールに洗練(?)されるんじゃないですかねぇ
照準方法 (スコア:1, 興味深い)
蚊が発生させる超音波で狙い撃ちするのか? と思ったら、装置の真ん中にあるのはカメラのレンズ。画像から識別しているのかな?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:照準方法 (スコア:2, すばらしい洞察)
よく考えたら、これ稼動させる電力があれば、紫外線殺虫ランプとかつけっぱなしにすりゃいいんだよな。
Re:照準方法 (スコア:2, すばらしい洞察)
対捕鯨船レーザー (スコア:1)
> 今回行われたデモでは安全上の理由からグリーンレーザーを蚊に当てるだけ
最近は、対捕鯨船用にグリーンレーザーが使われていると聞いているのですが、
これは、安全上の理由からグリーンレーザーが選択されているのでしょうか?
Re:対捕鯨船レーザー (スコア:1)
レーザーは短波長の発振が難しく、エネルギー密度も低くなってしまいます。
グリーンの発振 (DPSS) には赤外レーザーをもとにした光学結晶の励起を使うので、その段階でロスが生じます。
小型の携行可能なバッテリ駆動発振器では
グリーンであれば200-300mW程度のものが海外サイトでは売られていますが、
赤であれば800mWというものがありましたし、赤外ではもっとでしょう。
単純に攻撃力だけを考えるのであれば、赤外レーザーが強力です。
※タバコに火をつける程度なら緑50mWでもクラスでも可。
一方で緑が赤や赤外に対して優れているところと言えば視認性です。
ヒトの眼の視認感度が赤 (650nm) に対して緑 (532nm) で8倍程度あるので、
光線の光路が見えやすいのですね。赤外はそもそも肉眼では見えません。
赤レーザーは銃のレーザーサイトなど血なまぐさいイメージもありますが、
緑は珍しさも手伝って悪い印象がいくぶん和らぎます。
要はキャンペーンの絵として使いやすいということなのだと思います。
Re: (スコア:0)
安全上の理由から(火がつかないように出力を抑えた本番用と同じモジュールの)グリーンレーザーを蚊に当てるだけ
量産希望! (スコア:1)
殺虫機能がなくても, もはや動体視力が落ちているため, 家に侵入されて場合, どこにいるのか把握することすら困難です。
レーザーで場所を教えてくれるだけでも助かります。
Re:量産希望! (スコア:1)
つ「蚊取り線香」、「蚊帳」
どちらもタイムプルーフされているので比較的安全かと。
注:蚊取り線香を焚くときは乳幼児の手の届かないところに設置しましょう。
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
Re: (スコア:0)
ここにいる→.
モスキート愛護団体 (スコア:0)
が、文句行ってきたりしないの?
Re:モスキート愛護団体 (スコア:1)
# もちろんモスキート音で
Re: (スコア:0)
マラリアに淘汰されますた。
鯨は愛護したところでとりあえず生存の危機には直結しないからね。
Re:モスキート愛護団体 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ピコーン!(AA略)
クジラの巡回ルートにオキアミ牧場を作って襲わせれば・・・
#鯨よりマグロが好きなのでマグロ牧場希望
笑えないなぁ (スコア:2, 興味深い)
シロナガスクジラが絶滅の危機に晒されてるんで、あんまり笑えないです。
TVも海上テロ組織もそのことには一切触れませんが。
#で、シロナガスクジラが絶滅したら日本の調査捕鯨の所為にされる、と
一度は全滅の危機に瀕さないと (スコア:0)
ね。
わかりづらい略称をタイトルに入れるな!(オフトピ) (スコア:0)
TEDといえば東京エレクトロンデb(ry
#いや、まじで「え?あそこそんなもの作ってたっけ」と思ってしまいましたとも
きっと軍用にも... (スコア:0)
遠隔地から動き回る敵の目だけを狙うレーザ兵器とか作って「命を奪わない人道的な兵器」とかいいそう。
Re: (スコア:0)
かの最強生物兵器"G"も暗闇で人間の瞳に反射する光に向かって飛んでくるそうですね。
不妊虫放飼 (スコア:0)
耐用年数にもよるけど (スコア:0)
モノによっちゃ2万ぐらい出してもいいな
夏場の蚊・小バエには相当ストレス受けてるし
Re:耐用年数にもよるけど (スコア:3, すばらしい洞察)
日本みたいに衛生面で必要不可欠でない地域にやや高くらいで売って、
その利益を元にアフリカなんかに無償配布すれば良いと思う。
嘘か本当か$50程度の製造費用なので
\20,000定価=>実売15,800=>販売原価\12,000≒$120
くらいに設定しておけば、
一個あたり$20の利益と販管費を取って、一台をアフリカに寄付できる。
量産化希望 (スコア:0)
自転車に積んで、前方に立ちはだかる蚊柱を片っ端から打ち落として欲しい。
30m先の蚊を50-100匹/秒で打ち落とせるなら十分に防御に使えそう。
Re:量産化希望 (スコア:1)
音声認識つけといて欲しいね。
んで、
「弾幕薄いよ何やってんの!」
とか、
「なぎ払え!それでも~」(部門名はこれかな?)
とか、言うと、少しだけ強力になんの。
Re:実用化を強く希望 (スコア:4, すばらしい洞察)
>「蚊取り線香」って、もともとは「なぜかは分からないけどなんか効くらしい」みたいなノリで、非科学的な方法で生まれたものなんだよね。後から調べたら有効成分が分かったから、一応、科学の範疇に収まったけども。
それを言ったら、たとえば接着剤を使うのは下手をすると現在でもオカルトってことになります。
(もっと言えば人間が今生きているというのもオカルト)
一口に「科学」と言ってますが、「科学」には大雑把に分けても、
・記述的科学(ありのままの事実を観察して正確に記録する)
・説明的科学(観測された事実の背後にある原理を追究する)
・予言的科学(原理の仮説から未だ観測されていない事象を予言する)
といった段階を経て発展するものなので、ちょっと視野が狭いと思います。
Re:実用化を強く希望 (スコア:3, 参考になる)
>「蚊取り線香」って、もともとは「なぜかは分からないけどなんか効くらしい」みたいなノリで、非科学的な方法で生まれたものなんだよね。後から調べたら有効成分が分かったから、一応、科学の範疇に収まったけども。
>でもそういうものがあるせいで、「民間療法の中にも効くものはあるんじゃね?」みたいなオカルト脳が残ってしまうんだと思う。
あンたは森鴎外の尻尾だな。
日露戦争当時、陸軍軍医総監だった森鴎外は兵士への麦飯食を禁止させました。
当時、海軍医務局副長だった高木兼寛は麦飯食は兵たちの脚気を防ぐのに効果がある、といった主張に対し「原因がわからないのは科学的ではない」と一蹴。
白米食だけを強制し(麦飯を求める部隊長の要求に対して麦食の供給を禁止する命令すら出しています)、結果三万人の脚気による戦病死者を出しています。
鴎外が間違っていたのは「現在の科学が完璧である」と考えたところです。
およそ科学的思考をするものならば、なにか統計上有為に効果があるのならばその後ろになにか未解明の現象が存在する、と考えるものです。
鴎外は「すべての病気には原因となる病原菌が存在する」というドイツ医学の教義に囚われて、欠けている栄養素によっても病気が起こる、という正しい思考にいきつくことができなかったのです。
患者にとっては効くかどうか、なんです。
科学的かどうかなんてのはどうでもいい。
「手術は成功したが患者は死んだ」的な昔のドイツ医学チックなことを未だに言っていてどーする。
#まあもちろん、だからといって二重盲検法によってその効果が確認されてないホメオパシーだのなんだのを擁護する気はさらさらありませんが。
Re:実用化を強く希望 (スコア:2, 興味深い)
> 患者にとっては効くかどうか、なんです。
> 科学的かどうかなんてのはどうでもいい。
ほかの部分を読む限り理解なさっていると思いますが、
「『科学的』という言葉からイメージされる、どうでもいいこと」は「現在の科学で効く理由が解明されているかどうか」であって、
「効くことが科学的に検証されているかどうか」はやはり重要ですよね。
実は「効くかどうか」自体が検証されていない、というのが大抵のインチキ医療の問題点で、それを隠すためにこの言葉が利用されることが多いので、ご注意を。
# 高木兼寛といえば、二重盲検を必要以上に持ち上げることにもご注意のこと。結果とコストの比較によっては、もっとレベルの低いエビデンスで十分なこともあります。
## もっとも、貧しかった日本で「兵隊に銀シャリを喰わせないこと」のコストは、必ずしも低いものではなかったと想像します。
Re:実用化を強く希望 (スコア:2)
「なぜかは分からないけどなんか効くらしい」みたいなノリは科学的ではないんですか?
Re:実用化を強く希望 (スコア:2, すばらしい洞察)
かもしれないけど疫学的な調査が行われれば有効性が科学的に
裏付けられているということになりますね。
実際、昔からある薬のほぼすべては良くわからないけど効くという
理由で使われてきたもんです。近代以降、疫学的な裏付けができてきて、
さらに、最近の50年くらいの間にようやく作用機序がはっきりしてきた薬が
一部あるとかそんな感じです。たとえば、アスピリンの作用機序が突き
止められたのは40年前ですけど、使われ出したのは遙か古代からです。
とりあえず下げる先がないので自己レスしてみる… (スコア:2)
科学というのはものの考え方であって、すでに明らかである事柄でないものを排除する口実ではないと思っています……おなじみWikipediaによれば
Science (from the Latin scientia, meaning "knowledge") is, in its broadest sense, any systematic knowledge-base or prescriptive practice that is capable of resulting in a prediction or predictable type of outcome.
いい加減に訳すれば「ものごとの結果を予測できる、再現可能なきまりと体系化された知識の総称」ということですが、この定義に乗れば蚊取り線香は科学的思考に基づいているといえないでしょうか。幽霊やお経が科学的でなさそうなのは説明されるルールが飛躍していたり、有意なデータがなかったりするからというだけで、科学的に非常識だからという理由ではないのではないかと思いませんか?
Re:実用化を強く希望 (スコア:1)
信用出来ないからじゃ。Sharpだとプラズマクラスターか。
森林とかに多くある=自然界と同じ=安全とか言われてもなぁ、みたいな。
Re:実用化を強く希望 (スコア:1, すばらしい洞察)
「追試して確認できれば科学。確認できなければオカルト」とか。
#そういえば常温核融合って、結局確認できてないんだっけ?
「効果は確認されたが、なぜ効果があるのか完全には解明されてない」なら科学で、
「効果は確認されてないけど、効果がないことが証明されてない」ならオカルト。
というのもありかも。
Re: (スコア:0)
つ[「幽霊」に「お経」]
Re:実用化を強く希望 (スコア:2)
# もちろん支持率調査とかあんなまがい物じゃなくてちゃんとした社会調査論的な手法で。
---- ばくさん!@一応IT土方
Re:実用化を強く希望 (スコア:2)
> 純粋に科学的な発想で生まれたもの
というのがどういうものか知りたいな。
Re:実用化を強く希望 (スコア:3, すばらしい洞察)
「なんか草を燃やしてたら蚊が落ちた → 過去の実験等に基づき、「これなら蚊を落とせるはずだ」→じゃあこれを燃やして蚊を落とそう」
立派な科学だよ。似非科学脳には分からないだろうけど。
Re:実用化を強く希望 (スコア:2, すばらしい洞察)
16世紀より前の演繹法しかなかった時代からタイムスリップして来た人なのではないだろうか。
Re:実用化を強く希望 (スコア:2, 興味深い)
> 純粋に科学的な発想で生まれたもののみの世界にできないものか。
ひとくちに理工系とくくられることが多いですが、「理」は科学者の世界、「工」はエンジニアの世界です。
「理」の世界は文字通り理屈がすべての世界。一方、「工」の世界は理屈がよくわからなくても、ちゃんと使えて
役に立てば、極端な話、理屈は問わない。と、ここまで書けば、あなたのいう「科学」というのが、他の人から
どう見えるかわかりますよね?
> そうでないと、いつまで経っても無駄な部分に金をつぎこむ事になるんじゃないか。
目的があって、そのために速いコンピュータを必要とするのが工学者、とりあえず世界一じゃないとダメなのが(以下省略)
接着剤は今もオカルト (スコア:2)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
碁を打ちながら手術を受けるんですか?