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287115 story

ネアンデルタール人は野菜を調理して食べていた 26

ストーリー by kazekiri
現代人の一部よりグルメ 部門より

m.sakkanen 曰く、

米スミソニアン自然史博物館の人類学部が発表した研究論文によると、ネアンデルタール人は肉類とともに穀物や野菜を火であぶって食べていたことを示す形跡が発見されたとのことだ(時事通信の記事)。

欧州北部やイラクで発見されたネアンデルタール人の化石の歯や沈着した歯垢から、野草などさまざまな植物の種や根の残りかすが発見され、さらに、その多くには火を使って料理した物に特有な物理的変化が認められたそうだ。このことから、ネアンデルタール人が火を使って料理していたことがうかがえ、肉類の偏食が一因となって絶滅したとの学説が否定されるという。

当時のヒトとさほど変わらない生活をしていたということになると、彼ら自身は区別がついたのかどうか気になるところだ。

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  • by maia (16220) on 2011年01月02日 22時57分 (#1882656) 日記

    シナリオ1) その歯垢に、野草?、根、根茎などの何かが残っていたというが、そうであるなら、そうした植物を食べた時期は、死んだ時期からそう遠くない(ある長さの)時期であり、むしろ植物を食べ(ようとし)たが故に、あるいはしばらく食べたが故に、健康を害して死んだと考える事も可能になる。植物食への不適合と言ってもいい。

    ほんとに植物を栄養にして成長し、健康を維持していたのなら、本来は同位体比分析によって食事の内容を直接推定し、証明する必要がある。

    肉食への依存が絶滅につながったという説は、獲物が入手しづらくなるような環境の悪化に対して、脆弱であったという意味になる。肉が入手しづらい場合に、餓えを満たすために、苦し紛れに、根っこや根茎まで手を出したと考える事もできる。しかし、肉食に適合していた腸ではうまく消化しきれず、生命を維持できなかった、というシナリオも成り立つ。

    #このシナリオが成り立つかどうかは全く保証しない。あるいは詭弁とも言う。

    シナリオ2) 歯垢が蓄積するのは、食事にデンプン質(炭水化物)が多かったからかもしれない(デンプン→糖→歯垢)。特に加工デンプン質は歯垢になりやすいらしい。つまりネアンデルタール人は、虫歯によって死んだのだ。これも植物食への不適合と見ることができる。そして、歯を磨く文化を発明するほど賢かったホモサピエンスは生き残ることができた(嘘

    • by pit (41489) on 2011年01月04日 2時30分 (#1883028)

      >むしろ植物を食べ(ようとし)たが故に、あるいはしばらく食べたが故に、健康を害して死んだと考える事も可能になる。植物食への不適合と言ってもいい。

      犬とか、野草とか食べて、下剤がわりにしているよね。
      終末治療的な意味で「普段食べていない」薬物として摂取したとも考えられるよね。

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  • by kujira090 (16707) on 2011年01月03日 0時18分 (#1882670) 日記

    ネアンデルタール人が野菜を食べていたという学説が出てきた。
    なに!本当か?
    ああ・・・。つまり我々現代人に刻み込まれた「草食(男子)」の遺伝子は、ネアンデルタール人由来だったんだよ!!
    な、なんだってー(AAry

    #実家でグデグデに酔っ払ってるけどIDで。

    --
    #壮大なストーリ。空転するアイディア。
  • by Anonymous Coward on 2011年01月02日 14時14分 (#1882526)

    ネア「私達は専ら食べるの専門でしてね。あっ、火加減気をつけて。」

    ヒト「カシコマリマシタ。。。」

    • by Anonymous Coward

      ヒト
      「ここは にくりょうりの せんもんてん。
       にくの しゅるいは なんだとおもう?

       そう あんたの にくだよ!!」

  • by Anonymous Coward on 2011年01月02日 14時43分 (#1882533)

    >> 肉類の偏食が一因となって絶滅したとの学説

    狩猟採集社会だろうけど、この場合は植物採集が主になると思ってた。肉に偏るのかなあ。

    それに肉を食べていたのなら、火を使っていたのだろうけど、じゃあ植物にだって火を使わないのか?
    芋を葉っぱに包んで蒸し焼きにするとかありそうだぞ。

    なんか、その学説自体が変な気がする。

    • by SteppingWind (2654) on 2011年01月02日 16時47分 (#1882555)

      それに肉を食べていたのなら、火を使っていたのだろうけど

      そう考えるのは火を日常的に使っているからでしょう. むしろ肉食中心であれば生食の方がビタミンやミネラル等の栄養素を補給しやすいという利点があります.

      逆に植物食では, 今日的な栽培種と違って

      • 収量が少ないため, 大規模な栽培地・自生地が必要
      • 季節的な変動が大きいため, 乾燥などの保存技術と対になるもどす技術が必要
      • アルカロイド等の毒性成分(いわゆるアク)が多く, アク抜きをしないと食用に適さない

      あたりがネックになって, 火無しではちょっとキツいと思います.

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    • by Anonymous Coward

      >> 肉類の偏食が一因となって絶滅したとの学説

      狩猟採集社会だろうけど、この場合は植物採集が主になると思ってた。肉に偏るのかなあ。

      草食動物と肉食動物が1日のうちで食事にかける時間の割合を見れば、狩猟採集社会では肉食中心じゃないと、
      最低限文化的な活動をする余暇の維持(ネアンデルタール人もしてた痕跡があったはず)と
      摂取カロリー維持を両天秤できなさそうです。

      でも、なぜ肉食偏重という学説が「a prevailing theory」 [vancouversun.com]になったのかは疑問なのは同意。

      • by noob (33973) on 2011年01月23日 22時41分 (#1892353)

        採取狩猟民の食物の80%は採取物 [wikipedia.org] だそうです.
        奥さんが店を切り盛りして,旦那はたまーにパチンコの景品をもってくるような生活でしょうか.

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      • by Anonymous Coward

        人間は草食動物じゃないから、その例えは当てはまらないよ(草食からカロリーを取れるのが草食動物)。人間や他の雑食動物が取る植物食は果物、木の実、球根、穀物といった澱粉や糖分を含むカロリーの高いものだから、多量に取らなくても栄養的にはやっていける。

        ただ、これらの産物は秋を中心に取れる季節が決まっているから、保存の技術と概念が無いと他の季節に利用できないということ。移動中心の狩猟採取型だと、持ち歩かなければならないから、そういう概念が発達しない。当然、現生人類も定住して栽培を始めるまでは、肉食の比重が高かったけどね。

        • 1)動物は共生によるごく一部の例外を除いて全て従属栄養生物=何か他の生物を食べて必須栄養素を補給する必要がある
          2)植物を捕食しようとすると、動かないので捕まえるコストは低いが、セルロースによる細胞壁の消化が最大のコスト
          3)動物を捕食しようとすると、は消化のコストが低いが、当然逃げるので捕まえるというコストが掛かる

          草食動物
          →細菌を飼いやすい長くて大容量の消化管を中心に、反芻、自糞を食するなど
          細菌共生によるセルロースの消化という適応に特化した種類。
          (牛、馬、鹿、兎、象、シロアリ…)

          肉食動物(例:猫、犬、…)
          →急襲、待ち伏せ、追跡などによる狩りの能力の向上という適応に特化した種類
          (昆虫食に特化したカエル、もっと極端にはアリクイなどのように対象を限定することで狩りの仕方を特化させる適応もある。)
          また家畜化された犬、猫では雑食的な適応もある。

          雑食動物(例:熊、猿、イノシシ、ヒト、…)
          →両者の中間で様々な段階がある
          雑食動物は草食動物ほどではないが植物食に適応もしており、
          ホドホドの狩猟能力とホドホドのセルロース消化能力を併せ持つ。
          特化した種に比べれば肉食(狩りの能力)、草食(消化能力)の効率はどちらも低いが
          資源供給に不安定があっても生き残る確率が上がる。
          特化による効率よりも適応力による生残性を残す進化を選んだ種。

          結局のところ気候風土により得やすい食物タイプとその供給パターンに対する特化の度合いであって
          肉食、草食、雑食にパッキリ分かれるわけではない。

          で、人類の食生活の第一の特徴は雑食動物故の適応性にあり、住地の風土によって幅広い食習慣を持ち得る。
          そして第二の特徴は第一の特徴を踏まえた上で栽培や道具、調理に代表される生態学的ニッチ構築能力の高さ。

          ストーリーとしては今のところネアンデルタール人も現生人類とそこが大きく違ってはいなさそうという話の一環なのでしょう。

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    • by Anonymous Coward

      >ネアンデルタール人は欧州、中央アジア、中東などの地域に約17万年間にわたって生存していたが、約2万8000年前に突然、生存の痕跡が消え、絶滅した理由が論争となっている

      記事にはこう書かれていて、
      17万年の各地域の歴史が肉食偏食を一因に絶滅って・・
      学者はいろんな事をすっとばしてないか?

      • by Anonymous Coward

        まぁ書き方が悪いんだな。

        3万年前頃に、マンモスなどの大型草食動物動物の多くが絶滅したため、それらに頼っていた肉食中心のネアンデルタールは滅んで、より植物食の多かった現生人類が生き残ったという説だったと思うが。

        • by Anonymous Coward

          あ、絶滅というより大幅な減少ね。

          亜種によっては、絶滅したものもいるが、
          種としてのマンモスが完全に絶滅したのはもっと後だもんな。

    • by Anonymous Coward

      >なんか、その学説自体が変な気がする。

      そんなこと言ったら、人類学(自然人類学)自体が一種の分類学で、もともと科学的なものじゃないですから。
      クロマニヨン人もネアンデルタール人も外見の想像による分類でしかないわけで。
      そのうち、ネアンデルタール人も遺伝子を分析したら実はホモサピエンスでした、なんて事に・・・

  • by Anonymous Coward on 2011年01月02日 19時37分 (#1882596)

    >ネアンデルタール人の化石の歯や沈着した歯垢

    #ばばんばばんばんばん

    • by pit (41489) on 2011年01月02日 21時49分 (#1882640)

      歯って結構磨いても、細かくみると結構残っているそうですよ。
      現代の歯磨き用品でも、歯医者が色々いっている程なので、
      当時の道具でそれほど緻密な歯磨きはされていなかったのでは?

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  • で? (スコア:0, フレームのもと)

    by Anonymous Coward on 2011年01月03日 8時33分 (#1882717)
    この発見(?)が今の世の中にとってどんなメリットを享受するの?
    そうならない様に注意しましょうって云う時代じゃぁないだろうし、
    遥か昔に絶滅した原因が分かった所でどうなるんだろうか?
    無駄な研究はやめろ!なんて短絡的な事は云えないので、私が気づいていない
    今日の生活に役立つ成果があるのであればご教授を願いたい所なのです。

    「科学のロマン」だとか、「人はパンのみに生きるにあらず」というお言葉は
    必要ありません。
    • Re:で? (スコア:3, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2011年01月03日 9時30分 (#1882721)

      「科学のロマン」だとか、「人はパンのみに生きるにあらず」というお言葉は
      必要ありません。

      電気について同じことを問われたファラデー曰く、「女王陛下、将来これから税金が取れます。」

      親コメント
    • Re:で? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by SigZ (37) on 2011年01月04日 10時45分 (#1883110)
      で、あなたにそれを教えて、どんなメリットがあるの?
      親コメント
    • by the.ACount (31144) on 2011年01月04日 17時11分 (#1883322)

      こういうことを知っとかないと、宇宙人に会ったときに「外国で日本のことを聞かれても答えられない日本人」と同じことになる。
      へー、昔のこと知らないんだ・・、興味ないんだ。・・・(侮蔑の視線)・・
      そういうあなたも私も宇宙人。

      --
      the.ACount
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    • 近縁種が絶滅した理由を正確に知ると自分たちが絶滅するのを避けられる可能性が上がることでしょう。

      実際問題として我々人類は未だ食物供給の多くを直接的に自然界に依存していますし、農耕牧畜も気候風土から多大な影響を受けています。
      また生物学、医学、栄養学(もちろんこれらも人類学的知見に影響される)の進歩により食生活の「常識」も未だに書き変え続けられています。
      いずれにせよ知っておいて損はないと思いますけどね。

      ちなみに近縁種じゃなくて同胞たるホモ・サピエンス社会の滅亡事例を集めた本もあります。
      「文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの」(上) [amazon.co.jp]、(下) [amazon.co.jp]
      ジャレド・ダイアモンド 著、楡井 浩一 訳、草思社 (2005/12/21)刊

      親コメント
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