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バイオテック

体内細菌が気分に影響している? 46

ストーリー by hylom
我々は最近に支配されているのだ! 部門より
capra 曰く、

人間の消化器官には多くの細菌が生息しているが、中には我々の気分や行動に影響を与えているものもいるかもしれないことが分かってきたそうだ(論文要旨Science本家/.)。

アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コークで行われた研究でLactobacillus rhamnosusという乳酸菌をマウスに6週間与えたところ、乳酸菌を与えたマウスは与えないマウスよりも狭く高い位置にある通路を探検する時間が長かったり、また水に入れられた場合のストレスホルモンの値も低いなど、総じてストレスと不安の兆候が低かったとのこと。

マウスの脳を調べたところ、乳酸菌を与えたマウスには神経伝達物質GABAの受容体を司る遺伝子の働きに変化がみられたとのこと。また、マウスの迷走神経を切断したところ乳酸菌によるこのGABA受容体の変化および抗不安効果が無くなったことから、脳に影響を与えているのは乳酸菌であると考えられるとのこと。

この研究は気分障害の治療にプロバイオティクスが利用できる可能性を示しているといえるそうだが、人間の感情はマウスより複雑であるためマウスでの実験結果がそのまま人間に当てはまる訳ではないそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by bunmei (23386) on 2011年09月01日 20時16分 (#2013055)

    T/O

  • かもすぞ~ (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Aluminum-Carbide (41494) on 2011年09月01日 20時38分 (#2013065) 日記

    細菌は心もかもしてくれるんですね
    (場合によってはかもしてころすのもいそうだな・・・)

    --
    水を飲むと屁(CH4)をこきます
  • by Sam.Mem (42350) on 2011年09月01日 21時28分 (#2013092)
    それも孤独をイヤがる細菌が。

    昨今のネット社会をみろ。「他人と繋がりたい」という欲求がどこででも渦巻き、
    みんなが自己アピールに必死になっている。

    もともとネットの利点によるものとはいえ、ここまでみんなと繋がる風潮が蔓延るのは21世紀に入って急速に起こったんじゃなかろうか。
    そう考えると、実はネットに蒔かれた個々の意志が、ある種の孤独ウイルスの集合体として生まれかわり、ネット使用者の脳みそに感染しているのかもしれない。

    ここまで豊かに、いつでも、誰とでもコミュニケーションが取れるのに、人類が以前よりも孤独さを感じるようになった理由を考えてみて欲しい。
    これぞまさに孤独ウイルスの影響ではなかろうか。

    「別に孤独なんかじゃない」という人は、「いま食事中なう」に見られる無駄なつぶやきを考えてみて欲しい。
    現実世界でならわざわざ電話して「いま飯食ってんだ」とか言うだろうか? 
    かかってきた電話に言うならわかるが、自らどうでもいい行動までをばらまくような風潮は、一昔前では考えられなかったことじゃないだろうか。
    (まさか過剰な個人情報保護意識への反動でもあるまい)
    見知らぬ個人同士でいるよりも、実名での個人化が流行しているのもそうだ。なぜなら名前や趣味がわかった方がより強く結びつくことができるからだ。

    ここまでして他者と繋がり合いたいと願う人類は、もはや自己の淋しさによって行動していると言うよりも、
    ネットから感染した脳内細菌によってそう思わされているだけかも知れない。

    今すぐマカフィーか、カスペルスキーか、ノートンに言ってワクチンを開発させるべきだ。
    孤独が人類をネット世界に吸い込み、みんなと同一化することで個々の成長や進化を停滞させる前に!

    #っていうSFを書こうと思うんだ。
  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 20時00分 (#2013051)

    つまり細菌とはPsy-Kingに由来する言葉だったんだよ!!!

    #タイトルに意味は無い

  • 「こころの免疫学」 [amazon.co.jp]とかいって出てる。読んだけど「うーんどうかなあ」って感じ。著者の他の本がちょっと何だかみたいな気もする。

    • by Anonymous Coward

      この著者 [wikipedia.org]を(ネタとして)知らないとはちょっとびっくりですが……。

      • by Anonymous Coward

        回虫を飼っていた人がいるというのは知っていたけれどこの人だとは知りませんでした。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 23時32分 (#2013140)

    当方医師処方薬が必要なレベルの過敏性腸症候群ですが
    当たり前ですがお腹がいたいことがストレスになります
    これに悩まなければどんなに楽か・・・

    体内細菌(乳酸菌)多い>体調良くなる>ストレスない>気分がいい
    ということかと

    そりゃ毎日快便ならストレスたまらないわな

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 23時49分 (#2013148)

    正露丸くらい強力な整腸剤を飲むと、ダイナミックに腸内の細菌の数が変わると思うのですが、
    精神的にはどういう影響があるのでしょうね。
    #飲むときは、大抵腹の調子の悪いときなので、少々気分が変わったところで、
    #どうでもいいのかもしれませんが。

    • by Anonymous Coward

      そこへなおれっ!
      征露丸と正しく書け

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 19時43分 (#2013040)

    確かに「最近」の気分に左右されますね。

    • by Anonymous Coward

      コンテンツの消費期限もどんどん加速していますしね。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 19時45分 (#2013042)

    腸内細菌は消化を助けているのだから、腸内フローラによって栄養に偏りが出たりする可能性はありそう。
    栄養が偏っても安穏とストレスも感じずにいる個体より、何らかのストレスを感じてせわしなく動き回る、
    つまり狭く高い位置にある通路を探検することに悠長な時間をかけたりしないほうが生存戦略~っ!
    に適ってると思うな。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 19時50分 (#2013044)

    やはり乳酸菌は生きたまま腸に届く必要が...?

    • by Anonymous Coward

      乳酸菌とってるぅ?

    • by Anonymous Coward

      まずは14日間おためしください

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 20時39分 (#2013066)

    まあ普通に考えれば、あり得ませんね。
    細菌だの神経細胞だのだけで「自我」は説明できませんし、「気分」なんてとても。
    我々の「自我」は、量子力学的な操作に還元されるものと理解しています。
    # だから人間の知能の再現は、量子コンピュータでなければならない

    • Re:また似非化学か (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年09月01日 21時38分 (#2013097)

      >細菌だの神経細胞だのだけで「自我」は説明できませんし、「気分」なんてとても。
      影響は説明可能です。
      手足を吹っ飛ばして気分に影響が無い人間や麻薬類打ち込んで気分に影響が無い人間が少数派であるように、内臓周りからの化学的影響で気分に影響する事は十分おき得ます。
      気分の"由来"の話ではなく、気分への"影響"の話ですよ、このストーリーは。

      >我々の「自我」は、量子力学的な操作に還元されるものと理解しています。
      どのみち証明するには材料が足りてないですね。
      神経細胞の作用だけで基本的な自我が構成できる可能性は否定されていません。
      ま、逆に電磁波だの量子的な効果だの量子的な効果の発生率に影響する何かだのが必要な可能性もまた否定されてはいないわけですが。

      ># だから人間の知能の再現は、量子コンピュータでなければならない
      ダウト。量子コンピュータは重ね合わせによる"並列演算"に特化しただけなので、普通のコンピュータを並列化しまくっても代用可能です。
      量子コンピュータってのは量子的現象を演算できるコンピュータではなく、量子的現象を利用したコンピュータです。

      むしろ「量子的な効果の発生率に影響する何か」が必要だった場合には量子コンピュータでも再現不可能です。

      親コメント
    • Re:また似非化学か (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2011年09月02日 2時11分 (#2013183)

      古い食品を食べて気分が悪くなる事があるが、あれは細菌の所為らしいぞ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        それは気分が悪くなるのではなく、気持ちが悪くなるのです。

        以下オフトピ

        以前どこの新聞だったかなー、読者投稿の欄に、
        【私は国語の教師をしているのですが、先日授業中に生徒の一人が
        「気分が悪いので保健室に行ってもいいですか」と言うので、
        「何故気分が悪いのだ。理由を言いたまえ」と問いただしました。
        しかし彼は「気分が悪いんです」と言うばかり。
        重ねて私が「だからどういう理由で気分が悪いのだ」と問いただすと、
        別の生徒が「先生、彼は吐き気がすると言ってるのです」と言うではありませんか。
        本人に確認するとその通りだと言うので「そういう時は気持ちが悪いと言いたまえ」
        と注意して保健室に行かせたのですが、私は何か間違っているでしょうか】
        という内容の投書が載っていて、
        「書いたやつも相当だけど、これを新聞に載せるヤツは大丈夫か?」
        と困惑したことを思い出しました。
        いや、それだけ。

    • by Anonymous Coward

      気分なんて、交感神経系と副交感神経系に支配された肉体制御用の下層レイヤーだよ。
      化学薬品の投与で良くも悪くも自由自在。

    • 自我が量子力学(量子論)でないと説明できない(もしくは量子論であれば説明できる)なんて,誰が確認したんだよ.
      そういう主張をしている人がいるのは知ってるが,それは「そうだったら面白いよね」という与太話(もしくはSF)だっつーの.
      • by s02222 (20350) on 2011年09月02日 1時18分 (#2013174)
        >それは「そうだったら面白いよね」という与太話(もしくはSF)だっつーの.

        もしくは、SF作品で、ものすごいIT技術を登場させたいけど、自我を簡単にコンピュータ上に再現できちゃうと色々話作りが破綻するから、「出来ないんだよ」という言い訳をするために便利な設定。

        その言い訳のおかげで作品が面白くなるなら作中で勝手に使う分には有りだと思う。 自在に再現・コピーし放題、という立場でのとびきり面白いSF作品もあるけど。

        ついでにその設定は、魂的な神聖不可能な何かがあって、それは技術的に再現できない遙か遠くにあって欲しいと願う人らにとっては心地の良い逃げ込み先でもあるから、その説を無根拠に現実に引っ張り出す例も散見される。

        決着が付いてないから、まだどっちか分からんと言うのがほんとのところだけど、バイアスをかけたがる人が結構居るので、この手の話題にネタに触る時には、本当に学術的にちゃんとしたソースと言えるのかどうか注意が必要。
        親コメント
        • by s02222 (20350) on 2011年09月02日 1時37分 (#2013178)
          書き忘れ補足。

          ちなみに掛け値無しに偉い科学者であるところのペンローズ先生が「その可能性もあるんじゃね?」と提唱した [wikipedia.org]というのはとこまでは事実。

          「ペンローズ先生の説が正しかった」と設定すれば、作者が不細工な設定をひねり出すよりなんとなくカッコイイので、SF小説で引用する分には大変便利なんだけど。文章の上では、作中世界で当たり前の事実として書かれちゃうと、「ここはSF設定ですよ」という作者の意図に気付かない人が出やすいのが難点。

          「実は人間はテレポートの能力を持っていた」とか「常温で縮退した氷」とかだと、誰が読んでも、この部分は作者の勝手なSF設定なんだな、と分かるんだけど。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2011年09月02日 11時36分 (#2013321)
            #2013086 のACです.
            SFのネタしては好きな部類なので,どんどんやって欲しいところではあるのですが.

            1つの仮説や与太話として話題に出てるだけなら未科学として扱えばいいだけなんですけど,大元のAC氏はストーリーで紹介された研究を「似非化学」(似非科学か疑似科学の間違いか)と貶める一方で取り上げてるので,これは本気で信じこんでて不味そうだなと思い,厳しめの突っ込みを入れた次第です.

            # プロバイオティクスに怪しい研究が多い (整腸作用以外はほとんど全部怪しい?) のは事実なので,この手のネタについては批判的な目で見る必要は高いと思うんですけどね.
            親コメント
          • それを聞いたときは、ペンローズ先生も思考がアルゴリズムで説明される事に耐えられず藁をつかんだか!と思ったね。

            --
            the.ACount
            親コメント
    • by Anonymous Coward

      >人間の知能の再現は、量子コンピュータでなければならない

      (少なくとも現在までにそれを示唆する結果は得られていませんが)もし人間の知能に量子効果が非常に大きく関わっていたとしても、量子効果は古典演算でも計算量を増やせば任意の精度で再現可能です。
      #当然、精度を上げると計算量は膨大になるが。

      そのため、例え量子的な効果が効く系だとしても、「十分な計算速度と十分な容量があれば」古典的なものだけで再現可能です。
      #量子効果のシミュレーションだの、量子化学計算だのは古典的な計算機でやられてるんですよ?

    • by Anonymous Coward

      ネタなのかどうかも知りませんが、

      ストレスが少なければ気分がよくなる
      悪玉菌にちくちくやられてれば体に負荷がかかり、気分に影響する。

      ありえそう。

      # 人間の知能を再現できる量子コンピュータを人間の知能で具現化できるかが問題ですね。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 21時20分 (#2013085)

    腸内細菌の調子が悪い→体調不良によるストレスが加算→メンタルに影響
    みたいなことは普通にありそうですからなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 21時58分 (#2013105)

    若いころ四六時中エロいことばかり考えていたのは金の働きが活発だったのだと、今になって思う

  • by Anonymous Coward on 2011年09月02日 6時35分 (#2013200)

    意識とかじゃなくて気分程度だったらスイッチのオンオフ(や強弱)で変わりそう。
    スイッチ入れる物質の材料とかお腹で作ってもらえればそりゃあ影響はでるでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月02日 9時08分 (#2013226)
    なんで言い切れるのか?
    • 構造として複雑、中身が高尚かどうかは問うてない、といったところじゃないですかね。
      なにせ「感情の複雑さ」ということは”人間とどの程度コミュニケーションできるか”みたいな尺度なんで。

      高尚さとか重要さとかそういう観点じゃないから、マウスを貶めてると考える必要はないですね。
      昔のワープロと最新鋭のゲーム用PCでは最新鋭のものの方が「複雑」だけど、
      論文を書くためのワープロとネットでエロ画像をみるためのゲーム用PC(*1)では前者の方が「高尚」だ、とかそういう感じで。

      *1…本来の用途と実際の用途がマッチしてないことは気にしてはいけない

      親コメント
    • 人間は人間の複雑な感情は気にするけど、マウスの複雑な感情には興味ないし分からないから無視。

      --
      the.ACount
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月03日 9時40分 (#2013741)

    血液型により多い菌が違う/動作がやや異なる

    B型の血液では菌の活動が非常に活発で云々

    ほーらやっぱりB型は気分屋じゃないか!

    みたいな

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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