仙台市、津波被害地にて「石油を産生する”藻”」増殖の実証実験へ 44
ストーリー by reo
動きが速いなあ 部門より
動きが速いなあ 部門より
rm -fr 曰く、
昨年 12 月に筑波大の研究チームが発見した、炭化水素を高効率で生産する微生物 (/.J 記事) の続報となるが、仙台市・筑波大・東北大がこのオーランチオキトリウム増殖の実証実験に本年度内に着手する方針を固めたそうだ (河北新報の記事より) 。
仙台市の代表的な下水処理施設「南蒲生浄化センター」は沿岸にあったため津波の被害を受けた。周辺地域も浸水などの影響で土地の有効利用が課題になっていた。一方、筑波大の渡邉信教授が発見したオーランチオキトリウムは有機物を吸収して化石燃料の重油に相当する炭化水素 (スクアレン) を産生し細胞内に貯える (注: 光合成ではない) 。「スケールが大きい実験が必要。実験室内ではなく、プラントレベルでの実験を行い、コストの計算をしなければ」とされていた (Tsukuba Science の記事) 。そこで、南蒲生浄化センターに流れ込む生活排水を用い、増殖の実証実験を通じてコストを含めた大量生産に向けた基礎データを集めるという。東北大は、オーランチオキトリウムから石油を抽出する技術開発を担当する。
下水処理場ではなく (スコア:2)
浄化槽でできないかなー。廃水をトラップして取り出してみたり。
...重油だと普通のグリストラップではダメか。
競合プロジェクト (スコア:1)
こんなのもあります、「藻類バイオ燃料の研究開発合同会社の設立」 [ihi.co.jp]
仙台のオーランチオキトリウムが栄養依存なのに対して、IHIのはボツリオコッカス系なので太陽光
それぞれ目的が異なりますが、オーランチオキトリウムは下水のように安定して処理したい栄養源が
ある所にしか適用出来ないじゃないかな
Re: (スコア:0)
>下水のように安定して処理したい栄養源がある所
浄水場排出汚泥の処理施設に適用できれば良いかもしれませんが…
感想を一言で言うと (スコア:0)
ひたすら楽しみ
#あとは、石油会社の横やりで潰されないことを祈るばかりです
Re:感想を一言で言うと (スコア:1)
成功たら石油会社の原油供給源のひとつになるだけではないでしょうか。
卸〜小売りレベルだと,藻類産業創成コンソーシアム [algae-consortium.jp]にも出光興産が参加していますし,メジャーレベルでも「エクソンモービル、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルなどが自動車、飛行機、暖房燃料としての藻類への関心を高めている。エクソンモービルは昨年7月、バイオテクノロジー企業のシンセティック・ジェノミクスと共同で微細藻類由来のバイオ燃料生産に6億ドル(550億円)を投資すると発表した。 [bloomberg.co.jp]」
井戸から掘っても,藻から取っても,石油中心の生産―社会構造は安泰ですので。
#石油生産国は困るかも。
Re: (スコア:0)
Re:感想を一言で言うと (スコア:5, 参考になる)
横取りというか、オーランチオキトリウムはそもそも沖縄の自然の海にいるので
藻そのものは誰でも採取&増殖可能でしょう。
ただ問題なのは、コストに乗った形で安定的にそれを行えるかどうか、なので
どちらかというとノウハウ的なところが強く効いてくると思います。
ですので人材的な横取り(ヘッドハンティング)を除けば、まあ順当に国内開発で芽を伸ばせそうかと個人的には思います。
実は石油メジャーに限らず藻への投資を行っている会社は結構多いのですが、今のところ日本がリードしているようです。
菌とか、藻とか、こういうよくわからないものの生育は日本の得意分野らしいですね。
ちなみに、国内でこの辺に投資しているのはトヨタ、デンソー、出光興産、キッコーマンなど。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ac5iK3KNwDL0 [bloomberg.co.jp]
http://algae-consortium.jp/established/ [algae-consortium.jp]
車の会社や菌の会社が入っているあたりが面白いですね。
Re: (スコア:0)
岩盤の下から噴出するのも下水処理場の中から取り出すのも、何も変わらないのでは。
余所から買い付けて運んでくるより安けりゃ素直に喜ぶでしょ。高ければ買わないだけだし。
Re: (スコア:0)
>石油会社
セガールを用心棒にすれば何も問題ない。
食堂の料理人なりで雇えばたぶん気付かれないし。
Re: (スコア:0)
> 石油会社の横やりで潰されないことを祈るばかりです
てゆうか 震災復興の名の下に大量の「NEOサンシャイン計画」に突入の予感。
NEOΣプロジェクトでもいいかw
Re: (スコア:0)
定番の 発ガン性 ですかね
Re: (スコア:0)
国際エネルギーマフィアは日本がエネルギーの代金を吐きだしてくれないと困るのです。
日本の国富がエネルギーの代金として世界に流通することで成り立っていた経済のバランスが崩れるのも困るのです。
日本がエネルギーを自給自足したら世界が大混乱に陥る危険もあるのです。
すばらしいけど (スコア:0)
増殖力の大きい藻が環境に漏れた場合のリスクが心配
Re:すばらしいけど (スコア:2, おもしろおかしい)
藻だけに、藻れても藻んだいないでしょう。
# マジレスすると、もともと沖縄の海に居たのを捕まえてきただけだし
(注: 光合成ではない) (スコア:0)
>オーランチオキトリウムは有機物を吸収して化石燃料の重油に相当する炭化水素 (スクアレン) を産生し細胞内に貯える
つまりは有機物をエサにする必要があるってことでしょ
その有機物をそのまま利用したほうがいいんじゃないの?
Re:(注: 光合成ではない) (スコア:1)
それだと使いづらいからオーランチキチキを使って使いやすい形にするという話
Re: (スコア:0)
オーランチキチキってのはメジャーな愛称?
ちょっと前に正式名称オーランチキチキと思っている例に遭遇して顔芸してしまった。
Re: (スコア:0)
「オーランチキチキ」の初出は、多分「たかじんのそこまで言って委員会」というテレビ番組。
(東京では放送していない)
レギュラーの勝谷誠彦氏がこの藻に入れ込んで、ことあるたびに「オーランチオキトリウムが・・」と
話題にしていたのだが、
あまりに何度ももちだしてくるもんだから、あるとき、これまたレギュラーの政治評論家の三宅久之氏が、
「そのオーランチキチキとかいうのは・・」と返したのが多分最初だったと思う。
響きがよいせいか、以降、この番組ではオーランチキチキで通るようになった。
Re:(注: 光合成ではない) (スコア:1)
生活排水(ようするに糞尿)に含まれる有機物が糖類・食物繊維がメイン、桜蘭が油脂を賛成するとしたら、
エサの有機物をそのまま⇒薪で暖房 (グラム・体積当たりの燃焼カロリーが低いので使い勝手が悪い)
オーランの産生物で⇒石油火力発電・ガソリン自動車 (コンパクトにできる・内燃機関に使える)
くらいの違いはでるでしょ。
Re: (スコア:0)
追加すれば、油脂なので燃料以外の用途として化学工業の原材料になれる可能性も。
工業があまり発達してない東北としては垂涎の期待でしょう。
Re: (スコア:0)
う○こをそのまま利用するには…えっと…
食べ(ry
Re: (スコア:0)
お酒も酵母のウ○コ…かな。
Re:(注: 光合成ではない) (スコア:4, 参考になる)
アルコールは酵母の代謝の結果で出てくるものだから、ウ●コ(消化吸収せずに出てきたカス + 腸内細菌)というよりはオシッコに該当しますかね。
# で、酵母のオシッコを飲んで、人間もまたトイレが近くなるのです。物質が世界を循環する、壮大なスケールのお話。
Re:それは中国が既に実用化している (スコア:0)
排水溝から回収した油を、リユースして、既に食品にまで使ってますね。
最近じゃ人糞から油を回収なんて話しも。
スクワラン (スコア:0)
というのを、化粧品のCMで聞いた覚えがあるんだけど、
> 有機物を吸収して化石燃料の重油に相当する炭化水素 (スクアレン) を産生し
のことだったのか。リンク先にも
> 化粧品や健康食品とて使われているスクアレンは深海鮫から採っていますが、
と出てるし。へぇー。
微妙に違う (スコア:5, 参考になる)
>スクワランというのを、化粧品のCMで聞いた覚えがあるんだけど
こちらはsqualane.
で一方,今回出てきたのはsqualene.
後者(squalene)は二重結合をいくつも含んでいて,そのsqualeneの二重結合全部に水素付加して飽和炭化水素になったものが前者(squalane).
squaleneは二重結合を沢山含んでいて空気酸化されやすい(しかも酸化した有機物は大抵嫌な臭いもする)ので,大気に触れる状態で使う化粧品には不飽和結合のないsqualaneが使われます.サプリなどだとカプセル内に入れたりも出来ますので,その場合はsqualeneもある……と思う.
hexene(ヘキセン.二重結合を一カ所含むC6化合物)とhexane(ヘキサン.二重結合を含まないC6化合物)の関係と同じ.
#-eneが付くと二重結合,.-yneが付くと三重結合,-aneが単結合,と言うのが有機化合物名の基本ルールです.
Re:微妙に違う (スコア:4, 参考になる)
> #-eneが付くと二重結合,.-yneが付くと三重結合,-aneが単結合,と言うのが有機化合物名の基本ルールです.
-ane: 日本語: -アン [wikipedia.org]、原語の発音に近いのは「-エイン」
-ene: 日本語: -エン [wikipedia.org]、原語の発音に近いのは「-イーン」
-yne: 日本語: -イン [wikipedia.org]、原語の発音に近いのは「-アイン」
と、原語と日本語で隣にズレちゃってる [seesaa.net]のは何の嫌がらせかと思ってみたり…
Re:微妙に違う (スコア:2, おもしろおかしい)
化学用語の原語は独語であって英語は異端だと言いたい…
「ザイリーンとかしらねえよこのほほえみデブ!」
ブタンは「ビューテイン」ですね。しかもビューにアクセントがあって
テインはおまけみたいに発音されるのでなおさら分かりにくい。
便秘で凍死 (スコア:0)
将来的に、極地で使えるようになったら、
極地の基地に、食料を供給すれば、燃料の補給量が少なくて済むのかな?
トウモロコシでバイオマス燃料を作るより、食料問題にも寄与しそうなので、期待しております。
・・・っていうか、出資したいなwww
ゼロエミ (スコア:0)
後は藻から石油を抽出するエネルギーをどうするかだ。
そのために太陽光パネルを使おう。
太陽光パネルを作るにはエネルギーが必要だ。
そのために藻を作ろう。
Re: (スコア:0)
つまり藻から石油を作るプラントを建造するエネルギーを作り出すために原発を作る必要があり
原発事故が発生した時に掛かる費用は国家が支払うことになっていて
その費用を払うためには経済活性化が必要なので原発を建てようということですねわかります。
Re:ゼロエミ (スコア:1)
この国にもまだ本物の科学者がいて安心した。
つくばへ輸送じゃなくて仙台で実験でFAなのか (スコア:0)
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20110904ddlk04040095000c.html [mainichi.jp]
仙台市によると、この実験は、同市が、オーランチオキトリウムの成長に必要な有機物を多く含む生活雑排水や産業排水を茨城県つくば市の筑波大に運搬。筑波大が培養した藻を仙台市の東北大で搾り、油分を取り出す。
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20110906ddlk04040112000c.html [mainichi.jp]
仙台市と筑波大、東北大が藻類から石油の主成分を取り出す実証実験を始める構想について、筑波大大学院の渡辺信教授が5日、奥山恵美子市長を市役所に訪ね、仙台市内に拠点を置きたいと提案した。
日付が後の下の記事が正しいのか?
Re: (スコア:0)
筑波では実験に必要な生活雑排水や産業排水が得られないということは無いでしょうから、正しいのは後者では?
しかし仙台市から排水を筑波に運んで培養に使って、培養した藻を筑波から仙台に運んで油分を抽出するという内容のおかしさは書いた記者本人も気づかないはずないだろうに.....
Re:つくばへ輸送じゃなくて仙台で実験でFAなのか (スコア:1)
内容的に、前者はいかにもパイロットプラントを打つ前の予備試験に見えます。筑波と仙台で排水の成分が微妙に違うせいで藻が育たないなんてことがもしあれば、設備費をドブに捨てることになりますからね。
# ドブから回収できればベスト
当然 (スコア:0)
コントロール可能な実験室レベルで採算が取れる結果は得られているんだよね。
もしそうじゃなかったら巨額の税金詐欺と環境汚染を同時に行う犯罪者になっちゃうもんね。
Re:当然 (スコア:1)
コントロール可能な実験室レベルで採算が取れるかどうか不明なので実証実験をする。
この種の技術は他の手法との相対的な優劣で実用化出来るかどうかが決まるので、一度実証実験をやって良い結果が得られたとしても競合技術の進歩によって陳腐化することもありうる。
とにかく複数の手法を並列的に試して、その中から一番良いものを選ぶしかない。
そういう下手な鉄砲もなんとやらの開発が出来ない・そういう開発をする発想が無いのは貧乏人の国。
言うまでも無く米国は金持ちの発想をする国。
Re: (スコア:0)
なるほど。じゃあなにもせずじっとしていなさい。
Re: (スコア:0)
実験室レベルで採算が取れることが確認できているのなら、実験しなくても採算ベースで事業化すればいいだろ。
さすがに頭悪すぎるわ
Re: (スコア:0)
税金を使うなら論理的な根拠があって然るべき。
論理的根拠がないならもっと努力するか自分の金でやるベきだろう。
失敗した時は誰の給料が減るんだ。減らないのか?
誰が減った税金の埋め合わせをするんだ?
Re: (スコア:0)
> これが日本のお得意パターン
まじで?
そんなに大量に事例あるんだっけ?