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バイオテック

塩と水とタンパク質で作られた人工血液 33

ストーリー by hylom
人工というかバイオというか 部門より
danceman 曰く、

ルーマニア・Babeş-Bolyai 大学の研究チームが、塩と水、ヘムエリトリン(タンパク質の一種)で人工血液を作ることに成功したという。ネズミを使った実験では副作用もなかったとのこと(Daily Mail記事本家/.)。

1、2年内には、臨床試験を行うことを目指しているという。しかも、水を加えると瞬時に血液となる「インスタント血液」の開発も視野に入っているようだ。

人工血液の研究は以前から各所で行われているが、副作用などの問題でまだ実用化には至っていない。なお、「ヘムエリスリン」というのは「海洋無脊椎動物で酸素の運搬に使われる多重体タンパク質」だそうだ。

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  • by NOBAX (21937) on 2013年11月06日 8時16分 (#2490361)
    人工血液の研究は昔からおこなわれていて、パーフルオロケミカルを使った「白い血液」とか
    NHKなどでも随分紹介していたと思います。
    人工血液に沈めたネズミが溺れることなく泳ぐさまなどが画像で紹介された記憶が。
    問題はコストと安全性のはずで、ルーマニアの研究がこれらをクリアしているのかが
    ポイントでしょう。
    ネズミの実験位はどこの研究施設でもやっているので、人に使って大丈夫なのかが
    明らかでないと、ネタとして取り上げるほどの事もないかと思います。
    • by Anonymous Coward on 2013年11月06日 8時30分 (#2490372)

      FDAに承認されて、4万人以上に投与された製品まであったんですね。
      http://en.wikipedia.org/wiki/Fluosol [wikipedia.org]
      旧ミドリ十字製らしいのですが、今でもどこかの会社が作っているんでしょうか??

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年11月06日 9時39分 (#2490423)

      それどころかスポーツ選手でドーピング用に使った事例まで。
      確かに赤血球をカウントしても出ないかもしれないが。

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    • by Anonymous Coward on 2013年11月06日 9時49分 (#2490428)

      有機溶媒系ではなく、いわゆる呼吸色素を利用した点と、
      水を加えると瞬時に血液となる「インスタント血液」としての利用できる可能性がある点、
      が新しいですね。

      しかし赤血球といった形状にまとめないまま、必要な濃度にして粘りが出過ぎないのか、
      何かその辺りの工夫等があるのか知りたいです。
      (酸素を運ぶ能力は劣るけれど、酸素テントで我慢してね、という感じもしないでは
       ないのですが)

      親コメント
  • by hahahash (41409) on 2013年11月01日 17時05分 (#2488372) 日記

    なんだそりゃ、と思ったので、とりあえずWikipediaを張ってみる。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A0%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%8... [wikipedia.org]
    ヘムエリスリン読みだけど、たぶんHemerythrinだから合ってると思う。

    ヘモグロビンなんかと同じように酸素を運ぶ色素の一種で、
    ゴカイとかの体内で酸素を運んでるそうな。

  • by alternative (23238) on 2013年11月06日 12時28分 (#2490530)

    エホバの証人の中の人はこの血液は輸血していいのか?
    彼らの言う血の範疇にこれは入るのか?

    気になる、気になる

  • by Anonymous Coward on 2013年11月01日 15時47分 (#2488300)

    > 水を加えると瞬時に血液となる「インスタント血液」の開発も視野に入っているようだ
    ドクタースランプのインスタントカップ血が現実に。
    # 作中では熱湯で作ってたが、タンパク質凝固しないのだろうか・・

    • by Anonymous Coward

      これでエホバな人も一安心!!

  • by Anonymous Coward on 2013年11月01日 18時44分 (#2488446)

    >酸素と結合すると紫からピンク色になる。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A0%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%8... [wikipedia.org]

    いやゴカイ由来なんだから、ゴカイカラーになるのか、ゾンビみたいだな。

    マウスは大丈夫と書いてあるが、蛋白質だから2回目の輸血は抗原抗体反応を起こしてダメなんだろうか?

  • by Anonymous Coward on 2013年11月01日 19時32分 (#2488476)

    ドラキュラはこの人工血液を好まれたのであろうか

  • by Anonymous Coward on 2013年11月06日 8時04分 (#2490358)

    昔から生理用食塩水(ただの塩水)、リンゲル液とかへスタスターチとかを輸液してるのは知てましたけど、輸液て血の水増しですよねっ。それが、ついに血そのものの代替ができるようになるのですね!画期的ですね!すると、献血も要らなくなるのでしょうか?血液製剤は作れなくなる?でも血液製剤のために無償で献血するのは嫌ですね。(((^_^;)

    • by Anonymous Coward on 2013年11月06日 10時37分 (#2490472)
      これ(ヘムエリスリン)って、赤血球の代用でしょう。
      白血球・血漿・血小板等の代用品が開発されないことには、血液製剤は必要では。
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    • by Namany (19002) on 2013年11月06日 14時04分 (#2490589) 日記

      売血ならいいのかって話で、ダメだったから現在の献血制度があるわけですが。

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      • by Anonymous Coward

        売血ならいいのかって話で、ダメだったから現在の献血制度があるわけですが。

        買血時、まともに管理しなかったからダメだったのでは?
        今の献血制度って血液足りなくてすでに崩壊してるような気がする。

        • by Namany (19002) on 2013年11月06日 16時56分 (#2490731) 日記

          確かに、当時の管理体制に問題はあったんだろうけど、管理さえしっかりすれば問題ないかというとそうでもないよね。
          現在でも輸血経験者や海外渡航歴を理由に献血の制限があるけれど、これは現在の検査技術でリスク要因を検出できないから。

          売血は虚偽申告を行うインセンティブがあるのでリスク増大が考えられるし、そのリスクと考えられているものは検査では検出できない。
          これは売血が否定され得る十分な理由とあると思うのだけれど。

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    • by Anonymous Coward

      血液製剤のために無償で献血するのは嫌ですね。

      献血には積極的に参加していますが、製剤に使われるのは嫌だという意識を持ったことがなく、とても興味深い意見だと思いました。
      製剤のための献血は嫌だという理屈はどこから来てるのでしょう?

      • by alternative (23238) on 2013年11月06日 12時36分 (#2490533)

        昔、どこぞの匿名掲示板でそういう主張をされる方に会いましたが、彼曰く
        "無償で得た血液から作ったものを、数万で売るとは何事か"
        "それでも献血するやつは、日赤のブタだ"
        等々。

        # いや、血はただで提供するけどジュース出て、血液検査(普通に医者にしてもらうと数千円するよ)を
        # してもらえるから別にいいじゃん、と個人的には思うけどね

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        • by yonghwi (38590) on 2013年11月06日 17時33分 (#2490757) 日記

          確かに、全血400mlで15,867円、200mlで7,933円 [jrc.or.jp]しますね。
          さまざまな製品と価格が記載されていますが、だいたい1単位(200ml血液からできる量)あたり8,000~15,000円というところでしょうか。

          血液事業決算書 [jrc.or.jp]p.6によりますと、血液販売等による事業収益が1615億円、供給原価が1216億円(検査等もこれに入る)、管理人件費・経費が420億円です。
          原価に対して収益が突出して大きいことはないと思います。

          レシピエントを守るための検査項目 [jrc.or.jp]がこれだけあることを考えると、この薬価ですんでいるのがむしろ不思議なくらいです。
          ただ200mlも400mlと検査項目が同じで、経費も同じだけかかっているはずなので、薬価半分というのは赤十字にとって赤字は確実でしょう(しゃれじゃなくて)。
          もはや200mlは廃止してもいいと思う。

          それからこの上のほうのコメントですが、全血も含めて献血で作られている輸血用のものすべてが「血液製剤」です。
          「製剤」という響きから、錠剤のような印象があったのかもしれませんが、でも輸血の目的は
          人工血液で行えるような酸素の運搬だけではなく、止血のための凝固因子の補給や免疫、膠質浸透圧の維持のための製剤もあるので
          (実際、赤血球製剤や全血製剤より血小板、血漿製剤の供給数のほうが多い→p.11 [jrc.or.jp])
          本件が実現しても献血自体は人の命を守るための貴重な行為として存在し続けるでしょうね。

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        • by nim (10479) on 2013年11月06日 14時12分 (#2490597)

          提供というか、時々ヌいてもらったほうがきもちいいですよ。
          残念ながら、私は欧州渡航歴が理由でできなくなってしまいましたが。

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    • by Anonymous Coward

      血液製剤の費用は加工費なんだと思えばいいんでないの?

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