![医療 医療](https://srad.jp/static/topics/medicine_64.png)
暴力やアルコールなどの問題は親から子へ遺伝的に受け継がれる 23
ストーリー by hylom
記憶は遺伝するのか 部門より
記憶は遺伝するのか 部門より
eggy 曰く、
暴力やアルコール依存症といった社会問題について、生物学的に解明することを目指した研究が行われているという。こうした研究によれば、親の体験したトラウマは遺伝子レベルでその子供に、そして孫にも受け継がれていくのだそうだ(Medium、slashdot)。
様々な方法で実験用マウスに過度なストレスを与え、その後子供を生ませたところ、親マウス同様にその子供も普通のマウスに比べてストレスに弱くなることが分かったとのこと。例えば、マウスは尻尾から逆さ吊りにされることを嫌がるのだが、正常で「幸せな」マウスが尻尾から逆さ吊りにされると1分ほどもがき続けるのに対し、ストレスのかかった親マウスもその子供マウスも数秒で諦め抵抗することをやめてしまったという。しかも、このストレスのかかった子供マウスを正常なマウスと交配させたところ、正常なマウスに育てられた3代目のマウスもストレスに弱くなることが分かったという。
またストレスを受けたマウスの脳を解剖すると、ストレス応答における脳部分でメチル化がみられたという。つまり、ストレス応答遺伝子に遺伝子サイレンシングが起きておりストレスに弱くなってしまったのである。しかも、子供マウスにもそのメチル化パターンは受け継がれるそうだ。
獲得形質は遺伝しないんじゃなかったのか (スコア:2)
ネオ・ラマルキズムまさかの大勝利。
(#2535583の使い回しです)
オフトピック気味だけど (スコア:2)
ストレスが少ない方が反抗的になるって事なのかな。
Re:オフトピック気味だけど (スコア:1)
無駄な抵抗を止めて、体力を温存しているように感じられますね。
ストレスに弱くなったのじゃなくて、ストレスの多い環境に適応して
効率的な行動をするようになったと言えそうです。
暴れることで天敵から逃れる可能性が増す環境と、
無駄な抵抗が返って生存の可能性を減らすような過酷な環境と、
それぞれに応じた行動パターンが既に用意されていて、
そのどちらを発現させるかの1bit程度の情報が親から子へ伝わって
いるのかも知れません。
ずっと以前から何度もの天変地異を生き延びてきた多細胞動物なら
そういう仕掛けを持っていてもいいように思います。
優生学ふたたび (スコア:1)
家系とか民族的な性質というものが確かになる、それは遺伝によるのだ、科学的な裏付けもあるのだ、と主張する人がすぐにでも出そうですね。
この研究成果は、
・ネズミにストレスを与えると、脳に変化が起きる
・おそらくはその変化が生殖細胞に伝わる
・なので子にも影響が見られる
ということですかね。
Re: (スコア:0)
優生学っつーか、ラマルクのような希ガス
>・おそらくはその変化が生殖細胞に伝わる
オスの精子は誕生後随時作られるけど、
卵子はメスが生まれた時に持っていたのがそのまま使われるだけで
新たに作られないとかいいますけど、
オスメスで後天的な遺伝の差異はあるんすかねぇ
Re: (スコア:0)
遺伝にも影響を与える、じゃないの?
Re: (スコア:0)
優生学は100%正しくないって思ってるけど言う勇気もないから
ポジティブな要素は潰しとこうと牽制するために遠回しにいってるだけですよ
つまり意図通りの表現
Re: (スコア:0)
父親は酒のみで肝臓壊して60前に逝ったし、酔うと母に暴力をふるうこともあったが、
↑を見て育った自分は酒に興味はないし、他人に暴力をふるったのは小学生の頃に2回程度。
(酔って暴れる父を殴ったのが1回と、女子にちょっかいかけるときに力加減を間違えたのが1回)
ただまあ、確かにストレスには弱いかもしれない。
ストレスを溜め込んで潰れるタイプ。
Re: (スコア:0)
俺もおやじ酒乱だったけど別に記憶なくすほど飲まないし、
独り酒は絶対にしないと決めてたからなのか少なくとも俺には酒癖の悪さなんて遺伝してないんだよねえ
Re: (スコア:0)
遺伝してるけど発言してないだけかもよ。
それはともかく、学術論文の話と
実生活をむやみに結び付けないほうがいい。
Re: (スコア:0)
昔から「酒飲みは一代飛ばす」とも言うからね。孫がヤバいかもしれない。
Re: (スコア:0)
遺伝的に決まる部分ってあるでしょ。事実を捻じ曲げてまで、それを否定する必要はないと思うんだが。ただ、自然界を見てみれば、優秀だと思われるものが必ずしも繁栄しているわけではないのは明らかで、遺伝で決まる能力があるからと言っても、優生学が理論的に正しいなどと言うことにはならないんだよ。
ドラゴンボール(おふとぴ) (スコア:1)
悟飯と悟天の違いにも説明がつくのか。
超サイヤ人になる前の子種と、なったあとの子種。
悟飯は超サイヤ人になるのに苦労したが、悟天はあっさりなっている。
弱い?強い? (スコア:1)
抵抗することを止めるのは弱くなったといって良いんでしょうかね?
不愉快な現実への葛藤(抵抗)が無ければその世代を経るごとに環境に適応できるでしょうし、
ある意味強みなのではないかなと。
鳥の翼のように移動する能力とは真逆に、極地でも定住し続ける能力(そんなものあるか知りませんが)に
関係してたりすると面白いですね。
あともう一歩 (スコア:0, すばらしい洞察)
>ストレス応答における脳部分でメチル化がみられたという。つまり、ストレス応答遺伝子に遺伝子サイレンシングが起きておりストレスに弱くなってしまったのである。
メチル化 → 遺伝子に変化じゃないよね。
遺伝子に変化 → メチル化だよね。
一番肝心なのは後天的なイベントが子孫の遺伝子に影響があるかどうか。
ここを明らかにしない限りはこの線で研究が実を結ぶことはないからあともう一歩かな。
Re:あともう一歩 (スコア:5, 参考になる)
関連ストーリーの「恐怖の記憶は子孫に継承される」の中で議論されてますけど
「DNA配列とは別に、遺伝子の発現を制御しているメチル化マークが子孫へ受け継がれていく可能性がある [nikkeibook.com]」というのが最近の科学の知見ですから
ただ、タレコミでは「遺伝子レベルでその子供に、そして孫にも受け継がれていく」と断定っぽくなってますが、本家では"trauma can change you at a genetic level that gets passed on to kids, grandkids, ..."と「受け継がれうる(推量の"can")」という表現なんで、エピジェネティック変異の遺伝が確認されたわけじゃないような気がしますね
Re: (スコア:0)
>後天的なイベントが子孫の遺伝子に影響があるかどうか
>エピジェネティック変異の遺伝が確認されたわけじゃないような
俺には両方確認されたという記事に見えるけど。
あと、ラマルクが実験結果を捏造したという事件は、検証のほうが捏造だった可能性がある。
Re: (スコア:0)
訂正。ラマルクじゃなくてパウル・カンメラーのサンバガエルの水中交接の実験。
おふとぴ (スコア:0)
長男と次男の性格の差って有意にあると思っていて、その理由としては一人目と二人目で親の育て方が変わってくるからという風にいわれることが多かったと思うけど、どっちかっつーとエピジェネティックな変化なのかなと最近感じてきた
親子で一緒にお酒を楽しむ (スコア:0)
親子で一緒にお酒を楽しむなんてこともあるので、アルコール依存症だから関係が悪いってわけではないような?
要するに (スコア:0)
胎児期にスイッチが入ってしまう遺伝子があるんだろ?
差別とか偏見とか (スコア:0)
犯罪者の子供は犯罪しやすい傾向にあるとか持っていかれそう。
世論操作の為のミスリードにみえる (スコア:0)
槍玉に挙げたい問題ありきで、結論に悪いイメージを付加してるように見える。
暴れても対処できない状況を長時間続けると暴れず耐えるようになり、その行動が遺伝する可能性がある
という実験結果に「幸せな」という修飾をつけたり、ストレスに弱くなるなど主観的な考察をしたり。
そもそも、これは単に宙吊りにされて、もがいても意味が無いのでじっと耐えて体力温存する行動学習をしただけかもしれない。
もがくのは回避行動であり、それをするかしないかが耐ストレスの強弱とも結びつかない。
もがいている間に開放する事を繰り返すストレスを与えた場合などや、逆に長時間追い掛け回した場合は?
幾つか別ケースも必要に思える。というかストレスで走り続けたり、嫌になって逃げなくなったりするもんなのかね?
ストレス応答遺伝子って、ある物事や状況・環境にどう対応するかを子孫に伝える為のものの様に思ってたんだがストレス耐性なのか?
ストレス与えたら耐性無くなって、かつ遺伝するって種としてどうなんだ?何世代かすると根性なしばっかりになるぞ。
最近の若いもんは根性がないってレベルじゃねーぞ。数世代で絶滅するんじゃないか?