
南極大陸の融解速度が速まっている 25
ストーリー by hylom
変わる世界 部門より
変わる世界 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
先日NASAが発表したところによると、南極大陸の太平洋側のアムンゼン海に面する6本の氷河の融解が従来の予想を上回るペースで進み、後退を食い止めるのは不可能な状態になっているという。そして、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星Cryosatの測定によると、南極大陸の溶解損失は世界の海面を1年あたり約0.43mmほど押し上げる効果があるという(CNN、BBC、Wiley Online Library、slashdot)。
Cryosatの2010年から2013年までの測定データと2005年までに他の衛星で調査したデータを合わせて計算したところ、南極の氷床の平均標高は毎年2cmほど下がっているとのこと。南極を西南極、東南極、南極半島の三つのセクターに分割した場合、とくに西南極の氷床の減少が早くなっているようだ。理由としては気候変動によって、西南極に暖かく強い風が当たるようになったためだとしている。またAFPBBニュースの記事によると、南極海に吹く風は過去1000年で最も強くなっているという。
海面下の部分からも溶けている (スコア:4, 参考になる)
同時期の発表で、海面下にある氷が暖かい海水によってえぐり取られていることも指摘されています。
同じGeographic Research LettersとScienceに、それぞれ別のグループが同様の結論の論文を発表しています(Scienceによる2論文のまとめ(英文) [sciencemag.org]。
今のところは一部の氷河の下がどんどん削れているだけなのですが、西南極氷床は全体が海面下にあるので、氷河が減るとそこから海水が氷床奥深くまで浸食していき、溶解の速度が速まると見られています。
先頃発表されたばかりのIPCCの第5次評価報告書ではこういう効果まで算入されていないのですが、今回の報告を踏まえて海面上昇量予測値をより大きな値に修正する必要が出てくるだろうと指摘されています(産経Bizの解説 [sankeibiz.jp])。
こうなると堤防の建築基準なども見直した方が良いのでは…。他国ではもう見直してる例もあるんでしたっけ?
南極西部の氷床、数百年で消失か NASA「後退は制止できない」 (スコア:1)
こっちは、あと100年で、氷床がすべて溶けた場合、海面上昇は少なくとも1.2メートル、最大で5メートル前後に達する可能性もあると指摘している。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/05/13/west-antarctic-glaciers_n_5314... [huffingtonpost.jp]
これが本当ならというか確定情報のような気がするが。。。とりあえず現在の日本の原発は引っ越ししないとw
ちなみに、【地図で見る】海面が80m上昇すると世界はこうなる
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/23/sea-level-rise-map_n_4844716.html [huffingtonpost.jp]
なんだか、文明が崩壊しているような気がする
Re:南極西部の氷床、数百年で消失か NASA「後退は制止できない」 (スコア:1)
ブラジルとオーストラリアに内海ができるのが面白い。
オーストラリアあたりは、気候が湿潤になって新しい経済圏として発展するのかも。
一番、影響の酷いところが中国ですね。
千年後くらいに、中国何千年かの歴史はその多くが海底に沈んでいるかもしれないのか。
#国破れて山河なし
Re: (スコア:0)
> NASA「後退は制止できない」
あなたの頭頂部での出来事がまさか南極大陸の縮図だったとわ
Re:南極西部の氷床、数百年で消失か NASA「後退は制止できない」 (スコア:2, おもしろおかしい)
私は頭頂部で太陽光を反射して宇宙へ逃がすことで、地球温暖化に対抗しているのです。
あなたがたも、前頭部や頭頂部の反射率をあげて、共に戦いませんか?
さて (スコア:1)
そろそろ起きようかな?
By古のもの、ショゴス
らじゃったのだ
Re: (スコア:0)
まずノルウェー基地を表敬訪問ですね
Re:さて (スコア:1)
その時は犬の格好をしていくのがいいのかな?
らじゃったのだ
大陸が融けるかいな (スコア:0)
たいとるおんりー
Re: (スコア:0)
きっとマグマでドロドロなんだよー
地球温暖化やべー(棒)
Re: (スコア:0)
二酸化炭素が海水に溶けて酸性度 [nies.go.jp]が上昇するため、カリウムやナトリウムなどを多く含むアルカリ岩質 [www.gsj.jp]の岩盤で構成された南極大陸が融解する恐れがあります。
# さて、どこまでが本当でどこまでがネタでしょう?
Re: (スコア:0)
ショゴスによる侵食だろ。誰だよ封印を解いたのは…
年に0.43mmの海面上昇 (スコア:0)
0.43mm/年は少なくないですか。
ぱっと見でリンク先に同じ数値を見つけられませんでしたがどこから来た数値でしょうか。
これだったら、100年経っても4.3cmの上昇なので、誤差でしかないような。
Re:年に0.43mmの海面上昇 (スコア:1)
「南極の氷床の平均標高は毎年2cmほど下がっている」との事なので、それを単純に海表面積で割ればそんなものかなー、という気も。
海面上昇の一因、くらいの感覚になるんですかね。
Re: (スコア:0)
南極氷床が面積14百万km^2、海が360百万km^2らしいので年間20mmで比重0.9の氷が溶けるとすると
0.9*20*14/360 = 0.7(mm)
ってことになる。だけど、表面付近の密度の低い部分が溶けているとして、比重0.55とすると
0.55*20*14/360 = 0.43(mm)
ってなる。南極の氷限定なら妥当なんじゃないですかね。
ただ、これ以外にも極地付近や山脈などの高地にも陸上の氷はあるし、アルベドの影響とかも出てくるんでしょうね。
Re:年に0.43mmの海面上昇 (スコア:1)
0.43mm/年だからといって100年経っても4.3cmということはありません。
氷が減少は一次関数より速いからです。
氷の減少はアルベドが減少するため正のフィードバックとなります。
さらに、平均2cmと言っても実際には氷点を超える限定された海岸地域から流出することとなり、流氷の範囲(おおざっぱにいえば海岸線)が変わることになります。
また、南極は、内陸側は氷点下30度を超えない範囲も多く、氷床の厚さも3000mを越えます。氷雪は中央部のドームとよばれる場所をピークに長周期で循環する構造となっていますから、数千年以上の長い時定数があります。地球史的に見ると、いったん平衡からはずれはじめると、回復には数万年が必要になってしまう可能性もあり、そのような場合、私たちの生活にとって意味のある数十年~数百年のタイムスケールでみれば発散しているような振舞に見えるかもしれません。
Re:年に0.43mmの海面上昇 (スコア:1)
では、縄文海進や平安海進は何だったの?
Re: (スコア:0)
何だったの、って何が言いたいのか。
太陽放射が三角関数的に増大→減少するサイクルで、
当然のごとく位相がずれて海進が増大→減少するサイクルが見られたってだけじゃないの。
Re: (スコア:0)
では、「地球史的に見ると、いったん平衡からはずれはじめると、回復には数万年が必要になってしまう」とはデマ確定と。
Re: (スコア:0)
ということは、あと数百年すれば太陽放射が減少して海退に転じるわけだね。
Re: (スコア:0)
タレコミで紹介されているBBCの記事に、
> The melt loss from the White Continent is sufficient to push up global sea levels by around 0.43mm per year.
と書いてあるよ。
Re:年に0.43mmの海面上昇 (スコア:3, 参考になる)
BBCの記事には書いてあるけど,GRL(Geophys. Res. Lett.)では0.43mmという数字が出てこないですね.
conclusionsに0.45\pm0.19mm/yr とあるので,このことだとは思うのですが...
南極の西ってどっちなのよ (スコア:0)
さらっと「西南極、東南極」って書いてるけどそれどうやって決まるんだろう
経度の+-かな??
Re:南極の西ってどっちなのよ (スコア:1)
つ東経、西経
Re: (スコア:0)
東本願寺のお経、西本願寺のお経