Nature掲載のSTAP論文、2本とも撤回へ 71
ストーリー by hylom
どうなるSTAPと理研 部門より
どうなるSTAPと理研 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Nature誌に掲載された2本のSTAP細胞関連論文について、研究ユニットリーダーの小保方氏が撤回に同意したと報じられている(毎日新聞、ZakZak)。
小保方氏は論文の撤回を否定していたが、疑義が指摘されていたNature掲載の2本目の論文については5月下旬に撤回に同意。さらに、1本目の主論文についてもこのたび撤回に同意したという。責任著者に名を連ねている米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授も撤回の意向を示しているようだ。
STAP細胞については理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らが「STAP細胞を培養してできたとされる細胞が実験に使っていないはずの別の種類のマウスの細胞だった疑いが強い」という報告書を発表する(NHKニュース)など、まだその真偽に関わる話題は尽きない。
不正の全容は何も明らかになっていない。 (スコア:4, 興味深い)
/.J に足繁く通われている皆さんは既にご承知のように、
STAP細胞とやらの正体は単に
「酸につかって光って死ぬ細胞」
である疑いが濃厚なわけで、二本の論文に載っている実験は
「ほとんど全て捏造」と疑われているわけです。
理研の理事長や広報は「論文を撤回すれば不正の調査は行わない」などと、
にわかには信じがたい、研究者の風上にも置けない妄言を繰り返していますが、
先の論文調査委員会の調査は全く不十分で、
実質的な不正の調査はまだ始まってもいないと考えるべきです。
笹井氏が会見でも強調していた「STAP細胞は胎盤にも寄与する」という主張は、
時系列的には笹井氏のプロジェクト参加以降に、
特許出願や今回問題の論文で為されるようになっています。
一体誰が、いつ、どのような根拠で
「胎盤に寄与する」とか「胎盤も光る」という主張を始めたのか、
事実関係の解明が必要です。
また、共著者が論文作成に果たした役割や、小保方研や他のCDBのラボの
研究者・テクニカルスタッフの関与の有無などはほとんど明らかになっていません。
小保方氏が単独・独断で行った研究不正なのか、そうではないのかも
調査によって明らかにする必要があります。
他にも、再発防止の観点からは、三月初旬に kaho 氏が
監査・コンプライアンス室に通報した際、誰に、いつ情報が渡り、
誰がどのような根拠にもとづいて「調査不要」と判断したのかも
詳らかにすることが求められます。
Re:不正の全容は何も明らかになっていない。 (スコア:3, 興味深い)
また、共著者が論文作成に果たした役割や、小保方研や他のCDBのラボの
研究者・テクニカルスタッフの関与の有無などはほとんど明らかになっていません。
小保方氏が単独・独断で行った研究不正なのか、そうではないのかも
調査によって明らかにする必要があります。
これはものすごく重要
小保方氏は従来の論文捏造事例に多く見られたような、「神の手」を持った一介の大学院生ではない
小保方氏はSTAP細胞の研究をするために(報道によれば特例扱いで?)グループリーダーとして理研に雇用されたのであって、小保方氏のボスたちは事件発覚後もSTAP現象は実在するというスタンスでものを言っていた
不正は学生個人のものであって、後になって考えてみれば「神の手」を持つ学生がいる時にだけ実験がうまくいくのはおかしいと思った~などという言い訳は通用しない
Re: (スコア:0)
その辺は自己点検検証委員会が調査・報告中ですね。
今月中と言われてる結果待ちかと。
Re: (スコア:0)
>>理研の理事長や広報は「論文を撤回すれば不正の調査は行わない」などと、
>>にわかには信じがたい、研究者の風上にも置けない妄言を繰り返していますが、
そんな下らないことに研究費使うなら抗議するわw
Re:不正の全容は何も明らかになっていない。 (スコア:1)
研究費はこれからももっと巧妙な捏造論文のために浪費しなければならないのですから、ここで膿を出し切るなんて論外ですよね。
Re: (スコア:0)
Gは1匹見たら30匹はいると思えと言いますが、もう少し小保方さんのやり口が巧妙だったら隠蔽しきれたんだろうと考えると、理研全体にどれだけの捏造研究が蔓延っているのか、想像するのが怖いですね。
Re:不正の全容は何も明らかになっていない。 (スコア:1)
>Gは1匹見たら30匹はいると思え
ゴルゴ13 から 43 までですね。
Re:不正の全容は何も明らかになっていない。 (スコア:1)
「一匹見たら(他に)三十匹いると思え」
だと思ってました(言い訳)
他の人は? (スコア:3, 興味深い)
この分野には詳しくないんですけど、他の著者は責任とらなくていいんですかね?
名前を連ねている以上、それなりの責任を取るのは当然だと思うのですが
問題無いなら自分の名誉、問題が起きたら知らねーよで通るんですかね
Re:他の人は? (スコア:4, 参考になる)
この分野に限りませんが、
・1stとCorresponding Author
原則として論文全体に大きな責任がある。論文に問題があった場合には全面的に責任をとる。
・その他の共著者
少なくとも自分が担当した実験に関しては全面的に責任を負う。それ以外のパートに関しては、掲載誌などにより扱いが異なる。
ただ、あからさまに不審なデータに気づかない(または、あえて見逃した)、とか言う場合は相応の責任を問われる。
という感じじゃないかなあと。
掲載誌によって異なる部分は、雑誌の規約として
・共著者も論文全体に対し全面的に責任を負う
・共著者も論文全体に対し責任を負うが、その責は軽い
・共著者は自分の関連したパートに関してのみ責任を負う(当然、論文のフォーマットとして「誰がどこを担当しました」と言うのを書いておく場所がある)
など差があります。
規約とは関係ない感覚的なところとしては、「責任がないわけじゃないけど、1stやCorrespondingに比べればかなり軽いかな」という感じじゃないかなあ。
>問題無いなら自分の名誉、問題が起きたら知らねーよで通るんですかね
問題がない場合でも、単なる共著者はそれほど名誉ではないので、それに応じて問題が起きたときにふってくる責任も軽い、という方が近いと思います。多く賞賛される人ほど、責任も重い、というか。
ある論文がすごい成果だった場合、まず賞賛されるのは1stとCorrespondingです。共著者に関しては、「何か手伝ったんだろうな」ぐらいの扱いのことが多いので、それに応じて責任も軽くなると言うか(ゼロにはならないが)。
Re: (スコア:0)
バカンティさんが一番責任ありそうなんだけど、、、
研究室によるけど大学ではだいたい
1st:実際手を動かした人(学生さん)
中間:実験を手伝った人
Last:指導者(教授)
って感じだと思う。
Re: (スコア:0)
重要なのを忘れてる。
Last: 金を持ってきた人
理研の理事会というのはこういう人達のようです (スコア:3, 参考になる)
Re: (スコア:0)
これで、「公表されていない重要な情報」ってのがkaho日記ならまだ良いが、
オホホポエムの事を指していたらどうしよう。
Re:理研の理事会というのはこういう人達のようです (スコア:2, 参考になる)
タイミングからいって、5月21日のNHKニュースでやってた内容を、NHKにリークしたやつじゃないの?
>不正と認定された2つの画像以外にも複数の画像やグラフに疑義があるとする調査内容の文書を理化学研究所のチームがまとめていたことがNHKの取材で分かりました。
>理化学研究所は、これまで調査を行っていること自体公表していませんでした。
Re:理研の理事会というのはこういう人達のようです (スコア:1)
kahoさんのは公表されたデータのみを使って解析したものなので、
これにはひっかからないような。本人もこの辺注意されてたぽいですし。
# この通達自体は割と常識的だと思う
# これを勝手に公表していいかどうかはわからん。あまり良くない気はする。
Re: (スコア:0)
公益通報者保護法というものもありますね。
Re: (スコア:0)
スラドの日記は通報先として相応しくないぞ。
通報するなら警察か文部科学省じゃないか。
Re:理研の理事会というのはこういう人達のようです (スコア:1)
厚労省がこの体たらく [srad.jp]なのに、警察や文科省が信用できるのだろうか……
Re: (スコア:0)
警察って、加害者に被害者情報をつきつけたりするとこでしょう?
若山先生が解析依頼していた細胞もクロだった模様 (スコア:1)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-226441-storytopic-1.html [ryukyushimpo.jp]
kahoさんの解析と合わせて、もう実験自体が捏造だったと見るほかない状況なんだけど、理研は論文撤回するから調査は不要とかまだ言い続けるつもりなんですかね。
これ以上グダグダな対応続けてると理研自体が危ないと思うんだけど。
Re:若山先生が解析依頼していた細胞もクロだった模様 (スコア:1)
理研は折に触れ情報公開もしてるしグダグダしているようには見えない。裁判沙汰になる可能性が充分あるので慎重に吟味してやってるから遅いように見えるだけ。
#理研信者じゃないよ。
小保方氏の異例の採用方法 & 笹井氏がチェック機能の低下招いた (スコア:1)
・英語で実施すべき面接を日本語でした。
・推薦状が1通も届いていない異例の状態
当時未発表だったSTAP細胞の研究を重視した理研が、特例とみなして採用を急いだとのこと。
http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014060401002234.html [47news.jp]
>STAP細胞の研究の秘密保持を最優先するため、小保方氏の指導役だった笹井芳樹副センター長が、
>研究内容をセンター内でも非公開にしたことが、チェック機能の低下を招いた要因
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140605-OYT1T50028.html?from=ytop_ylist [yomiuri.co.jp]
Re:小保方氏の異例の採用方法 & 笹井氏がチェック機能の低下招いた (スコア:2, すばらしい洞察)
うーん、この件は結果論じゃないの?
1)STAPが成功した場合:
「柔軟な採用で、有望な研究をラインナップすることができました」=>賞賛
2)STAPが成功しなかった場合:
「通常と異なる手続きなので、ある程度の批判はありえる」
現状は、2)の極端な場合になってしまったけどね。
オボッハハハ (スコア:0)
驚き (スコア:0)
バカンティ教授、よく折れたな。
Re: (スコア:0)
客観的に見たらおいしいポジションだったとしても、やっぱり、最後の1人にはなりたくないだろう。
むしろ、NHKを含めたマスコミの取材能力の低さに愕然とせざるを得ない。これってkaho氏のことでしょ?三月初旬、つまり、理研が調査を始める前からこの話はスラドで何度も話題になってたんだから、生データと解析データをダウンロードして、手近な大学の生命情報学の人間にインタビューしたら、裏取れただろうに。子供の使いレベルだ。
http://srad.jp/journal/578529/ [srad.jp]
というか、この情報を知らずに今まで騒いでたという事実の方がびっくりだわ。今頃になって、関西テレビで「横浜と神戸の意思統一して欲しかった」って青山氏が言ってたけど、学問の世界に意思統一なんて必要ないだろう。金を使いまくる種類の話ならともかく、単なる解析結果の発表なんだから。
Re:驚き (スコア:2)
そりゃ言い過ぎでしょ。
「腐るほどある事象の中から、俺の知っている1事象をマスコミが知らなかったことはマスコミが無能だからである。」
全能でなかったのは事実ですが。インタビューして裏を取るにしても、ネット上に山ほどある掲示板の山ほどある匿名やハンドルでの書き込み全てに対してその扱いか? ある程度この分野がわかる人を連れてきてフィルタするってったって、厳しい話だと思う。
彼らには彼らしかできないこともあります。
この事件をしっかりと報じ続け、事件が起きた根本原因を明るみに出す道を維持し続けて欲しい。
Re: (スコア:0)
小保方さんが再現実験に参加することになったからじゃないの。
タイミング的にはピッタリなんだよね。
Re:驚き (スコア:1)
どっちが先に降りたのか、
あるいは、相手が降りると知って自分も降りることに決めたのか、
が気になる。
Re:驚き (スコア:2, 参考になる)
http://www.asahi.com/articles/ASG647GFNG64ULBJ01Y.html [asahi.com]
ネイチャーから二人に最後通告があったようで。
Re:驚き (スコア:1)
バカンティの方が先だったみたい [mainichi.jp]
Re: (スコア:0)
いまだバカンティを処罰しないハーバード大の方が驚きだわさ
Re: (スコア:0)
今回、バカンティ、なんか悪いことしましたっけ?
・モンスターを育てた
・なかなか折れなかった
・関係ない学会でSTAPは事実と言い続けた
小保方がやられたようだな… (スコア:0)
四天王もう残ってない… (´・ω・`)
Re:小保方がやられたようだな… (スコア:2, おもしろおかしい)
捏造四天王ぐらい、人類が居る限り何度でも現れますよ。
Re: (スコア:0)
いかにもラスボスがやられ際に言いそうなセリフでカッコイイ!
「だが、これが終わりではない」
「私はいつでも復活する」
「この世に人類と、そして論文の評価制度がある限り……」
撤回されたのか (スコア:0)
ちょっと悲しいきもする。
生命科学にうとい人間だもんで、つい最近まで存在すると信じてたのであるが、
あの実験ノートの破壊力はすごかった。
理化学系の採用では今後実験ノートを提出させるところがでるのじゃないか。
採用の経緯も怪しい (スコア:2, 興味深い)
小保方氏、異例の採用 英語面接を日本語で実施
http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014060401002234.html [47news.jp]
いろいろ科学的でない事情がありそう。
Re:採用の経緯も怪しい (スコア:1)
報告書では、通常求められるセンター内の英語による公開セミナーを小保方氏については省略。日本語で非公開の面接と質疑だけという例外的措置だったと指摘した。STAP細胞の研究内容が外部に漏れるのを防ぐためだったとみられる。
これが本当なら、ノッケから異常だったと言わざるを得ない。
しかし、本当にSTAPの研究を隠すことが目的だったのか?
個人的な
情事事情で採用したのを隠すためのカバーストーリーなんじゃないか?「全部STAPのせいだ」で逃げようとしてないか?
手続き終了 (スコア:0)
これでSTAPは海外の物になりましたね。
Re: (スコア:0)
理研が申請したSTAP関連の国際特許の申請については、今のところ取り下げないらしい。
Re: (スコア:0)
特許って捏造をもとにしても取ることできるの? 永久機関の特許が取れないのと同じ論法で取れなさそうな気がするんだけど
Re:手続き終了 (スコア:1)
明確にSTAP細胞自体が否定されるまでは有効なのかな。
Re: (スコア:0)
無期限ではないでしょう。
たしか理研の検証実験の結果を待って判断、だったはずです。
Re:手続き終了 (スコア:1)
公開実験イベントにしたら金取れそう。
物販で割烹着や実験ノート売ればより稼げるだろうし。
Re:手続き終了 (スコア:1)
ちゃんと追ってないんで分かりませんけど、申請じゃなく出願なのではないですか?
特許出願は書面を預けるだけのことで、書面上問題なければ受理されます。
また、STAP細胞作成の可能性がカケラでもあるならば、「出願を取り下げ」する意味はありません。
#とはいえ、出願内容として作成法が載っているので、そのノウハウの公開を避けるために取り下げ、というロジックはある。
理研としては急いで出願を取り下げる理由はありません。
(本当に作成可能だった場合、特許出願から申請までの期間は限られているので急いで追試→申請を考慮する必要はあります)
一方申請した場合、書いてある手順、実施例あるいは参考文献により十分確からしいと判断されないかぎり特許は得られません。
なので根拠が自分の論文にしか存在せず、その論文の信用性がない、という場合特許になりません。
たとえば、何も実験してないけど「ゴムボールに水をかけたら爆発する特許」について特許出願をし、さらに申請した場合、
特許出願としては受理されるものを書くことが可能です。しかし特許は得られないでしょう。
Re: (スコア:0)
存在しないものを所有できる「海外」パねえすね。
#海外ってなに?
Re: (スコア:0)
ES細胞発祥の韓国あたりじゃないですか?
Re: (スコア:0)
存在しないものを所有できる「海外」パねえすね。
#海外ってなに?
「海のものとも山のものともしれない」のだから「海の外のもの」ってことですかね。