8月22日にソユーズ・ロケットで打ち上げられたガリレオ衛星2機が、予定軌道に入っていないことが明らかになった(sorae.jp)。
本来これらの衛星は高度23,522km、軌道傾斜角55.04度の円軌道に投入される予定だったが、米国の宇宙監視ネットワークによる観測結果では、高度約13,700km x 25,900km、軌道傾斜角約50度という、予定とは外れた軌道上にあるという。
ロシアのフレガート(衛星や探査機をより高い機動に移動させるためのロケットステージ)は過去にも打ち上げ失敗を起こしている。
なにそれ? (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:なにそれ? (スコア:1)
んー、でも今回失敗した衛星が「ガリレオ」なわけじゃなくて、ガリレオシステムを構成する衛星のうちの2つということだから、「人工衛星ガリレオ」も違う。
なかなか簡単な呼び方はむずかしいですね。
Re: (スコア:0)
NHKみたいに「ガリレオ」衛星とするか
正確を期してガリレオFOC衛星とするか
Re: (スコア:0)
ガリレオの人工衛星
ガリレオシステムの衛星
測位衛星
う~ん、ガリレオってシステムを知らない人向けだと難しいね
Re: (スコア:0)
そこはヒューリスティックエラー訂正で気が付かんかった。
言われてみればそうだけど
#スルー力?
アポジマヌーバの失敗 (スコア:0)
この辺の軌道だと、失敗衛星はほぼ永遠に落ちてこなそう
墓場軌道は静止軌道の下にもあるのかな
軌道を調整できなければ、別ミッションに流用か(通信試験とか)
日本でも静止軌道に入れられなかったけど、別ミッションさせた半失敗衛星があったよね
#アポジマヌーバなんて用語があるかは知らない
Re:アポジマヌーバの失敗 (スコア:4, 参考になる)
爆発とか失火のような機械的な異常ではなくて、姿勢が少しまちがっていたような雰囲気です。2回の噴射のどっちから間違ってたかはわからないですね。
http://www.spaceflight101.com/soyuz-vs09-launch-updates.html [spaceflight101.com]
リフトオフから10分24秒後に13分8秒間の第1回噴射、3時間15分28秒の慣性飛行を行い、4分57秒間の第2回噴射の後衛星が切り
離される予定でした。
http://spaceflightnow.com/soyuz/vs09/140825board/#.U_3u5vl_t8E [spaceflightnow.com]
遠地点での噴射を行った後にFregatキックステージが再点火し余分の燃料で距離を取る予定だったところ、再点火もFregat自身のための
バーベキューロールもなく燃料切れ後のガス抜き操作が実行されているということです。
http://www.arianespace.com/launch-services-soyuz/Soyuz_Users_Manual_CS... [arianespace.com]
この Fregat というのはソユーズの上に衛星のように載せる装置で、950kgから1150kgぐらい(諸説ある)のドライウェイトがあり、
いくつかの企業で製造される誘導装置やらコンピュータやらを NPO Lavochkin というところが統合し、提供しています。
過去に失敗したPhobos-Grunt関連の記述によると、コンピュータはどうも2重冗長のようで、飛行中に2台が同時にリセット
したことでコマンド待機状態に入り、そのフェーズでは地上からの操作を予定していなかった体制の不備もあり通信を確立できず落下した
ということでした。コンピュータの片方が故障し停止させることにして打ち上げたとか、輸入品のCPUの不良が疑われるといった記述もありました。
今回は噴射時間が規定に近くそれなりの軌道は飛んでいることから、ジャイロのドリフトなどであらぬ方向へ飛んでしまったんじゃないかと
いう推測も見られます。伝説化しているエンジンとは異なりロシアの宇宙機で誘導装置が動かないということはままあることでもあり、
コンピュータのプログラムの問題とか設計・製造上の欠陥は辻褄の合う推測かと思います。
# なんで二重冗長なの...?
Re: (スコア:0)
GPS様の測位衛星だから、信号受信できるなら測位に使えますね。
本来の衛星群とは別軌道だから代替機を上げないといけないけど、たまたまこの衛星が見てる時なら、測位情報の強化として利用できるかもしれません。
…ちゅーか、現状ではガリレオシステムってGPS衛星の補完にしか使われてないんじゃないかな。
高性能なGPS端末だと、GPS衛星の他に日本の準天頂衛星と、ガリレオと、ロシアのグロナスが受信できるのあったような。