
遺伝子改変に関する研究の自由は憲法により護られている? 33
ストーリー by hylom
野放しで良いわけではないが 部門より
野放しで良いわけではないが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
安価な遺伝子改変技術の登場は、デザイナーズ・ベビーや人工種の誕生、クローンの作成など様々な倫理・政治的問題を生み出した。しかし、Motherboardの記事によると、倫理・政治的問題から遺伝子工学分野の研究内容に制約を加えることは、科学者に対する憲法上の権利の侵害につながる可能性があるという。
ウィスコンシン大学の生命倫理学者かつ法律教授であるAlta Charo氏によれば、米憲法修正第一条はこれまで最高裁判所によって言論の自由だけでなく、科学的な行為における表現においても自由であると解釈されてきたとする。生命を救うため確実かつ安全な方法があるにも関わらず、道徳や政治側にそれを禁止できる根拠があるのか、ということもこの問題には含まれているようだ(Scientific Inquiry and the First Amendment[PDF]、Slashdot)。
人権の問題 (スコア:1)
制限する根拠は道徳(文化)でもなく政治でもなく、人権 [wikipedia.org]に対する認識を考えなおす必要があるからなんじゃないか?
それこそ法の問題となり、場合によっては法を修正する必要がある話だと思う。
生存権 [wikipedia.org]に対する解釈とか、そもそも、人権があると認める対象を見直す必要があるのではないかとか。
#つきつめた結果、道徳(文化)であり政治の問題、つーか、まんま倫理の問題になりますが
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
そのとおりだと思います。
人権と、生命そのものの対する考え方をどうするかの問題ですね。
「生命を救うため確実かつ安全な方法があるにも関わらず」と書いてありますが、これも恣意的な見方ですよね。
ある患者を救うために、その患者から作られたクローンの臓器を使うということは、クローンの生命の観点から見れば、他者のために一方的に生存権を侵害されているわけです(クローンに生存権があれば)。
つまり、何をもって憲法で保護された生命とするか、を問われるわけですね。
Re:人権の問題 (スコア:2)
最初のコメントではクローンなどの研究対象からの視点だけだったのですが、
問題としては、研究者の「表現(研究)の自由」との衝突という事になるかと思います。
#でも、医学倫理の話で類似の話はあるような気がするんだよなあ。「死」をどう定義するかとか。
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
でも HeLa細胞 [wikipedia.org] は、元の持ち主のヘンリエッタには何の権利も無いんでしょ?
それはどうかと思うんだけど。
Re:人権の問題 (スコア:1)
HeLa細胞は何をどうしても、人権の主体となる「ヒト」になるとは思えないからなあ...。
#ヒトをどう定義するかによって変わるかもしれんけど、さすがに細胞の一欠片でもヒトであるという解釈は避けるように定義すると思う
#存在自体がホラー
デザイナーズ・ベビーは問題ない (スコア:1)
議論になっているのはデザイナーベビー(designer baby)です
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%... [wikipedia.org]
これに”ズ”を付けて
デザイナーズ・ベビー(designer's baby)にしてしまうと「デザイナーさんのお子さん」になってしまいます
これだと普通に沢山いるので,大したニュースにはなりません
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/163823 [nikkan-gendai.com]
Re:デザイナーズ・ベビーは問題ない (スコア:1)
自分の技術の見本として、自分のお子さんを使ってしまう事はあるんじゃなかろうか。
#見本が自分の体 [wikipedia.org]なら問題ないかもしれない。
##Wikipedia の肖像写真は美容整形の結果というより、コラに見える
まあ、レーシック手術をする医者が眼鏡常用だったりする事はよくあるようなので、あまりそんな事はないのかもしれない。
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
それはデザイナーズ・ベビーがデザイナー・ベビーであったというだけのことで、是非が問われてるのはデザイナー・ベビーであることだから、やっぱり「デザイナーズ・ベビーは問題ない」であってる。
#それは「国籍を理由に悪人扱いするのは差別だ」という話に「その国民にも悪人がいる」と言い返すのと同じレトリック
Re: (スコア:0)
ところで、被修飾語はbabyなのに、なんでdesignedじゃなくてdesignerなんだろう。
Re: (スコア:0)
http://dictionary.reference.com/browse/designer [reference.com]
3番の用法でしょうね。用例としてdesigner jeansが上がってます。
特にdesignされた、という強調する意味合いがあるのでしょう。
何月生まれにしたいとか、効くんだかわからない男女産み分けとか、
それこそ堕胎するしないもdesignっちゃdesignと言えそうだし。
そういうのとは違うという意味合いがあるのかもしれません。
Re: (スコア:0)
「危険ドラッグ」は"designer drug"だからね。designerは形容詞。
生命工学に積極的な宗教 (スコア:1)
タレコミだと言論の自由に関して言及されていますが、条文それ自体は
宗教の自由を基本として、それから派生して思想的自由を色々と規定したものですね。
生命工学に積極的な宗教というと、クローン人間の誕生を発表した
ラエリアン・ムーブメントなどが有名ですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%... [wikipedia.org]
改変自体は自由 (スコア:0)
改変自体は自由だと思うが、それを野に放つことは全く別の問題。
米国ではと書け (スコア:0)
憲法は国によって違う
国を省略すんな
Re: (スコア:0)
日本の場合、すべての権利は公共の福祉に供するためにある。遺伝子改変した生物を野に放つことが公共の福祉に反するならば、表現の自由があるからとかってにやってはいけないのである。もっとも、何をもって公共の福祉とするかは議論の余地がある。
Re: (スコア:0)
迷惑防止条例とかいう公共の福祉の濫用によって、基本的人権が侵害されていることになぜサヨクは反発しないのか?
Re: (スコア:0)
だから無届デモ(麻生邸見学のときは「散歩」と言っていたが)して夜中に太鼓たたいてたんでないの?
Re: (スコア:0)
このコメントにおもしろおかしいではなく素晴らしい洞察と言わなければいけない国になってしまったんだなぁ…
Re: (スコア:0)
>>日本の場合、すべての権利は公共の福祉に供するためにある。
>このコメントにおもしろおかしいではなく素晴らしい洞察と言わなければいけない国になってしまったんだなぁ…
「新しい公共」って、民主党が政権取った直後に鳩山が言っていたけど
それから5年以上たったけど何か劇的に変わった要素があるんですか?
#そもそも鳩山が何のこと言っていたのか意味不明だった、というなら同意しますが。
##大体、今の政権が言っていることは00年代の前なんとかさんとかの民主党が言っていることとかぶるからw
Re: (スコア:0)
お前のような馬鹿のために我らが自民党が改憲解説漫画を作ってくれたんだからちゃんと読んでおけよな
Re: (スコア:0)
>遺伝子改変した生物を野に放つ
遺伝子治療全否定っすか?
Re: (スコア:0)
>日本の場合、すべての権利は公共の福祉に供するためにある。
マグナカルタや自然権から、このバカには説明しないといけないのか。。。
#自民党の改憲案にどのような感想を持ってるのか聞いてみたい。
言論・表現の自由とか憲法とか筋違い (スコア:0)
遺伝子改変が「表現」だと言うなら、なんだって「表現」だと言えてしまう。
それこそ、銃をぶっ放すのだって「表現」だと言えてしまう。
言論・表現の自由だとか憲法を持ち出すのは筋違い。
命を救う可能性を論拠として議論を展開したいのなら、メリットとデメリットを具体的に議論したほうがいい。
Re:言論・表現の自由とか憲法とか筋違い (スコア:1)
無根拠な話ではなく、最高裁の判断を引いての話。
あと、表現ならば何でも許されるという話でもない。相応の理由でもって制限できる。
これはその、相応の理由が提示、議論されてないって話だろう。
Re: (スコア:0)
科学的な行為における表現の自由でNBC兵器の実験をやってみました、なんてのは当然許されないからな。
この場合は、他者の遺伝子あるいはホモサピエンスの遺伝子は、科学者が私的な権利で操作できる範疇のものなのかって所だろうか。
Re: (スコア:0)
たとえば片腕がない障害を持って生まれてきた子供が、親を訴えてもまず通らないと思う(「そういうこともある」のが自然の摂理なので)
でも誰かの片腕を、意図的でも意図しなくても切り落とせば責任を負わされることになるのが割と一般的な法律
というところから考えると、遺伝子操作をされて産まれた子供が、自分の体に何かしらの瑕疵を感じたら親(あるいは操作した人)が責任を負わないと筋が通らない気がするなぁ、だってその瑕疵が遺伝子操作によるものだったら人間の行為が介在したものなんだし
もちろん産まれてすぐにそう感じるわけはないので、一定年齢を過
Re: (スコア:0)
遺伝子操作の自由が認められたとしても、到底見合わないであろう重い義務が発生するってことかな
Re: (スコア:0)
> まあ「親を子供の側が選べないのは自然の摂理でもあるので、遺伝子操作するような親の子供として産まれちゃって残念だったね」で済ますのも1つの考え方ではあるのだろうけれども
虐待とか育児放棄するような親の場合には、「そういった親の子供として産まれちゃって残念だったね」では済まされないですので、
「親を子供の側が選べないのは自然の摂理でもある」という理由だけでは、「残念だったね」で済ますには不十分だと思います。
Re: (スコア:0)
それも正論だけど、線引きが難しいよね
妊娠中に母親が喫煙・飲酒をして、その結果産まれた子供に障害があったら、それは親による虐待とか傷害なんだろうか、とかね
#虐待だと主張する人も居るし、それは理解できる。そうじゃないという人も居る。自分はどっちが正しいとも言えないなぁ。
Re: (スコア:0)
アメリカじゃ、銃ぶっ放すのは認められてるので、矛盾してないじゃんw
Re: (スコア:0)
天動説を信じている政府が危ないから大西洋に出航禁止っていうよなもんでしょ。地動説派はぐるっと地球を一周したいのに、天動説派は「自殺する気か、水夫を危険にさらすな、常識で考えろよ」と言って制止する。これじゃ科学は進歩しないよ。
Re: (スコア:0)
遺伝子改変でトラブルの原因になり得ることもまた、科学的にいくらでも説明できるんですがね。天動説の問題とは全然違う。