膨張式モジュール「BEAM」、国際宇宙ステーションに向かう 9
ストーリー by headless
膨張 部門より
膨張 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
空気で膨らむ宇宙モジュールはSFでは当たり前の存在だが、ついにその試験機となる「BEAM (Bigelow Expandable Activity Module: ビゲロー膨張式活動モジュール)」の実験が国際宇宙ステーション(ISS)で行われる(NASAのニュース記事、 マイナビニュースの記事、 TechCrunch Japanの記事、 Sorae.jpの記事)。
BEAMはNASAとの契約に基づき米民間宇宙企業のBigelow Aerospaceが開発した宇宙モジュールで、その技術はNASAが1990年代に開発していたものの予算不足でキャンセルされたTransHabに端を発している。BEAMは折りたたんだ状態でISSに取り付けてから空気を注入し、膨張後のサイズは直径3.2m、全長4mほどになる。2年間の実験期間中に耐久性や居住性を試験するが、試験時以外は基本的にハッチを閉じたままで運用されるという。
BigelowはこれまでにもGenesis 1, Genesis 2という無人の試験モジュールを打ち上げており、独立した宇宙ステーションとなる「BA 330」を打ち上げて宇宙ホテルにする計画もある。月や火星へ飛行する際の居住区として膨張式モジュールを利用することも想定されているとのことだ。
ISSにおけるBEAMの実験計画は2013年に発表されたもので、8日にSpaceXが打ち上げたDragon宇宙船の補給ミッションでISSに届けられる。
ちょいと歯がゆいのが (スコア:1, 興味深い)
BEAMのデブリバンパーを兼ねる外装に使われてるベクトランって繊維は米のセラニーズの開発なんだけど日本のクラレが製造してるんだよね。
こう言う機能のある製品を製造しておきながら、こういった企画が日本から出なかったのがなんとも残念。
ビゲロー・エアロスペースの軌道ホテルが建造される際に、結婚式場のモジュールにEgretと名付けられる事を祈ろうか。(関西人の30台後半以上にしかわからないネタ)
SFでは当たり前 (スコア:0)
損傷して空気が抜けるのも当たり前
Re:SFでは当たり前 (スコア:1)
で、エアが噴出して明後日の方角へ飛んで行くまで当たり前。
Re: (スコア:0)
Re:SFでは当たり前 (スコア:2)
Re: (スコア:0)
ギャグ漫画でもありそうやな。
オペレーター「ほら股間に血液を集中するイメージで!」
AI「え?こ、こう?」(もっこり)
#AIの音声出力は神谷明で。
Re: (スコア:0)
せっかくのゼネラルプロダクツ製の船殻があるのに、展開式の居住モジュールの方に入って
調査に向かうとか、フラットランダーは平和ボケしすぎなのですお。自分達の生まれ故郷の星が
安全だったからって、それが宇宙の常識と思っちゃいけません。
Re: (スコア:0)
板子一枚下は地獄 の宇宙バージョンですね。
BA330のISSドッキングも検討 (スコア:0)
ULA and Bigelow announce partnership for first commercial space stations [nasaspaceflight.com]
タレコミ文でも触れられている民間宇宙ステーションBA330ですが、2019年と2020年に計2機が打ち上げられる計画であることが昨日発表されました。
打ち上げにはアトラスVが用いられるとのこと。
さらにそのうち1機については、ISSに接続することが検討されているようです。
BA330は定員6名の体積330m3と、一機でISSの3分の1程度の規模を持つ巨大モジュールなので、これが確定すればISSの将来像にも大きな影響を与えることになるでしょう。