
ベンチャー企業開発のスパコンが日本一の性能を達成 110
ストーリー by headless
達成 部門より
達成 部門より
northern 曰く、
ベンチャー企業のExaScalerとPEZYComputingは、両社が開発したスーパーコンピューターが国内1位相当の性能を達成したと発表した(プレスリリース、 NHKニュースの記事)。
独自開発した最新のメニーコアプロセッサ「PEZY-SC2」を基幹プロセッサとし、液浸冷却技術で高い省エネ性能を実現したという。
このスーパーコンピューター「Gyoukou (暁光)」は海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所に設置されており、6月分のTop500で69位、Green500で7位にランキングされていた。今回実現した性能を6月のランキングにあてはめると、Top500では世界6位(国内1位)、Green500では世界1位に相当するとのこと。昨年6月のGreen500で1位・2位を占めた理研の「Shoubu (菖蒲)」と「Satsuki (皐月)」も両社が開発したものだ。
「プロフェッショナル 仕事の流儀 齊藤元章」 12月放送予定です。 (スコア:2, おもしろおかしい)
なんだろう、カップで測るんじゃないのか、と思ってしまふのは。
Re:「プロフェッショナル 仕事の流儀 齊藤元章」 12月放送予定です。 (スコア:2)
カップで量れるのなら、ペタではないな...
# これに荒らしコメントがつくのか。
# 心の余裕が足りない気がする。
Re:「プロフェッショナル 仕事の流儀 齊藤元章」 12月放送予定です。 (スコア:2)
服を着たときに胸元に余裕があるんですよ。
これNHKの番組宣伝じゃ・・・ (スコア:1)
興味がある人は放送を観ましょう
>「プロフェッショナル 仕事の流儀 齊藤元章」12月放送予定です。
Re:これNHKの番組宣伝じゃ・・・ (スコア:1)
ベンチャー企業が話を盛るのは稼ぐためとしても,取材している NHK が冷静さを欠いているのは残念.
「スパコン日本一!」は正しくない.
現在は 6月の記録を10月になって上回ったことしかわかっていない.
11月の正式発表では,他がさらに上回る記録を出す可能性は残っている.
ExaScalerとPEZYComputingに有利な条件で比較した結果だけでニュースを作成する.
正式発表を待たず,NHK としてニュースを流さなければいけない理由は何なのでしょう?
やっぱり番組宣伝?企業の宣伝?NHK なのに.
そして 2017年6月の時点の Green500 [top500.org]の上位10組で,
消費電力の実測は行わず、メーカーのカタログ値や消費電力計算ツールの計算値などを使った (derived) [livedoor.com]
のは Gyoukou だけです.来月の結果では実測されていると良いですね.
この客観性を欠いた大隅亮ディレクターが作成する番組に,受信料が使われるのか.あーあ.
Re:これNHKの番組宣伝じゃ・・・ (スコア:1)
「国内1位相当」
齊藤元章って人は (スコア:0)
書いた物を見る限り、技術者じゃなくてビジネスマンですねぇ。
理研と高エネ研の技術を、商業的に軌道に乗せた人というべきか。
Re:齊藤元章って人は (スコア:3, 興味深い)
こう言う胡散臭さが滲み出ている人物は好きになれないけど、
少なくともTSUBAME 3.0と同等以上の計算能力と電力効率を実現しているっぽいし、ビッグマウスで資金を引っ張ってこれて実際に実現できる人材って貴重だと思う。
次期プロセッサで計画してる無線接続のメモリ技術 [wikipedia.org]とか、実現するならかなり革新的だと思う。実現するなら…
Re:齊藤元章って人は (スコア:1)
Wikipediaとかで経歴見ればわかると思いますが、元々医療工学の技術者ですよ。
アメリカでその技術を元にベンチャー立ち上げて、一旗揚げてます。
潤沢な自己資金と実績が既にあって、日本でやりたいことやるために戻ってきたのだと思います。
Re: (スコア:0)
技術者だけではなし得なかったことをなし得たのであれば必要な人材だったということでしょう
冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
省エネ性能を示す、消費電力1ワットあたりの計算回数では、1秒間に146億9000万回と、世界1位に相当します。(中略)
今回のスーパーコンピューターを見てまず驚くのは、機械類が液体にじゃぶじゃぶと浸かっていることです。
ほとんどの人が「壊れないんですか?」と聞くそうですが、これは電気を通さない性質の「フッ化炭素」という特殊な液体なので大丈夫です。空気を送って冷やすより、30倍も効率よく冷却できると言います。
冷却材であるフッ化炭素を液化するのに使うエネルギーは,消費電力に含まれているのでしょうか?
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:2)
フッ化炭素といえばいわゆるフロンであり温室効果ガスだと思うが大丈夫だろうか。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
この手ので使われるのは塩素、臭素、ヨウ素を含まない(パー)フルオロカーボンが主だから、オゾン層への影響は極めて小さい。
オゾン層破壊はフロン類の紫外線による分解で遊離するハロゲン原子が真の触媒だけど、炭素-フッ素結合を切断するには非常に大きなエネルギーが必要なため、フッ素のみならあまり問題にはならない。
一方で、(パー)フルオロカーボンの温室効果は非常に高い。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
うん。オゾン層の破壊に対しての影響は少ないみたいだけど、温室効果ガスとしては非常に強力なわけです。それってGreen500の趣旨から外れるんじゃないかな…と。
下の方に当システムに使用されている冷却材は3M社製のフロリナートで、揮発性が低いので密閉不要とのコメントがありましたが…
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
その頃、液体に漬けて冷却させることを考えた人は多いと思う。僕もマザーボードだけ超純水に漬ければ…?とか考えてた。アメリカではオリーブ油でやった人いたような。
フロリナート冷却自体は、古くは1980年代のCray-2でも使われているからそれほど珍しいものでもないみたいね。今回のシステムは何もしなくていいのか、あるいは流れを作ってやるのか、はたまた冷却装置を通さなきゃいけないのかわからないけど。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
循環装置,冷却装置が使われています.
ただし, gyoukouのZettaScaler-2.2 [mynavi.jp]が,同社のZettaScaler-1.6, 2.0と同じ仕組みになっている,と仮定したときの話ですが.
Green500の舞台裏 [mynavi.jp] (ZettaScaler-1.6, kukai)
CPUやGPUやDIMMなどを冷却して温まったフロリナートは、上部から吸い出され、冷却器で冷やされて液浸槽に戻されて、循環している。
液浸冷却スーパーコンピュータ「ZettaScaler」 [hpc.co.jp] (ZettaScaler-1.6, 2.0)
システムの基本ブロックを「ブリック」と呼び、超高密度実装のプロセッサモジュールを多数搭載しています。これらの超高密度実装ブリックを液浸槽内に設置し、液浸冷却システムで効率的に冷却します。
液浸槽の中はフッ素系不活性液体で浸されています。 優れた熱特性を有するこの液体を循環させることで、電子回路を高効率に冷却することができます。
Re: (スコア:0)
消費電力1ワットというのは、その機械に1ワット突っ込んだときのことを指すと思うのだけど、まさかその場で液化していると思ってます?
Re: (スコア:0)
一応常温で液体ということですがある程度は気化してしまうので少なくともその分は冷却器で液体に戻すのでは。
単精度浮動小数点演算性能は3.0TFLOPS、単精度浮動小数点演算性能は1.5TFLOPSである。ってどっちやねん。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
参考になる情報,ありがとうございます.
冷却の電力は含まれている,というコメントがいくつかありましたが,それとは違う感じですね.
PUE は Green500 の一覧に表記されていないので,別の指標という感じもしなくもないですが,
どちらが正しいかわからないですね.
Gyoukou の PUE は測定されているのでしょうか.
されているなら,どのくらいなのか気になります.
Re: (スコア:0)
スーパーコンピューターの消費電力の大半は冷却のため。そこを減らせば省エネ化低コスト化が可能になる。
などという説明はよく読むので多分入ってる。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
なるほど.入っているのですね.
ありがとうございます.
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
スパコンの消費電力の大半が冷却って、そんな馬鹿な。
Green500の上位に出るようなスパコンは、軒並みPUE=1.1とかそれ以下でしょう。
つまり冷却にかかる電力は10%以下。
Green500で1位を取ったTSUBAME3.0は、PUE=1.033だそうです。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170619/pr20170619.html [aist.go.jp]
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
PUE, Power Usage Effectiveness [nikkeibp.co.jp] という指標を教えていただいてありがとうございました.
2008年において日本IBM幕張データセンターの PUE は 1.8 とのことなので,TSUBAME の PUE が 1.033 というのは大きな技術革新ですね.
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
いや、それは「冷却状態を維持するための電力」いってみればランニングコスト的なもの。
元コメントが気にしてるのは「最初にフッ化炭素を液化するための電力」で、イニシャルコスト的なもの。
なので後者は含まれてない可能性が高そう。
うじゃうじゃ
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
たしかにそうかもしれないけど、
それ言い出すと、筐体に利用されているアルミ部材の精錬時にかかった電力とか、
ケーブルを製造する工場の照明に使った電力とか出てきて収拾つかなくなるし。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
そもそも常温で液体の特殊なフッ化炭素を使っているということなのでフッ化炭素を液化するコストはゼロでしょ。
Re:冷却材は省エネルギーに含まれる? (スコア:1)
そこまで考えていませんでした.
突き詰めていくと,確かに収集がつかなくなりますね.
冷却材は使い捨てではなく,冷やして循環させるので,
極端に電力を消費しないことがわかりました.
ありがとうございました.
ネーミングが盛りすぎ (スコア:1)
0.01ExaFLOPS なコンピュータを作っている会社の社名が「ExaScaler」なのは、将来的な野望としてまあ許せるにしても、
そのコンピュータで使ってるシステムボード名が「ZettaScaler-2.2」だというのは、あまりも盛りすぎじゃないですかね…
#ExaByteに比べればマシですけど…
Re:ネーミングが盛りすぎ (スコア:2)
Re: (スコア:0)
商標の関係で、ExaScalerは使えないから。
Re: (スコア:0)
1.0まではExaScalerだったのですよ。
http://news.mynavi.jp/articles/2015/11/19/sc15_exascaler/ [mynavi.jp]
世界一ならいいというものではない (スコア:0)
ただでかいものをつくれば偉いというものではない
世界一より世界最先端のものをつくらなければ
今は小さくても未来のスパコンの核をつくるほうがより重要な仕事
Re: (スコア:0)
でも他国が世界一のものを作ったら
日本は落ちぶれてるだの中世だのって大騒ぎするんでしょ?
Re: (スコア:0)
未来のスパコンは電力効率が重要だ、ということで性能と効率とを両立させたGyoukouが注目されているのではないかと。
スーパーコンピューターやデータセンターは建物などもシステムの一部として捉えることが出来ますし、
高性能な冷却システムは高い電力効率を実現するための重要な技術です。
自社開発のプロセッサ (スコア:0)
汎用的なプロセッサを使ったスパコンよりも、専用設計のプロセッサに回帰しつつあるのかな?
Re: (スコア:0)
もう少し色々出てこないと「しつつある」とは言えないんでは
Re: (スコア:0)
チップ辺り数百コアのプロセッサを万単位で使うようになると専用チップを起こした方が有利という状況はあるでしょうね。
ずっとx64が使われていたのは単純に量産品でコスパが良かったという理由で、必ずしもスーパーコンピューティングに向いていたということではないと思います。
Re:自社開発のプロセッサ (スコア:1)
google等の巨大クラウド企業にとっては 電気代が数%減るだけで莫大な節約になるので
パトロン無くても社内利用だけで元が取れる方向で開発していくと思います
米Googleが深層学習専用プロセッサ「TPU」公表、「性能はGPUの10倍」と主張
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/ncd/14/457163/052001464/ [nikkeibp.co.jp]
「電力あたり性能」に注力してることがわかります。
フロリナート (スコア:0)
>これは電気を通さない性質の「フッ化炭素」という特殊な液体なので大丈夫です。
NHKだから商品名を言い換えたのかな。
Green500の舞台裏 - 何がエネルギー効率の差を生んだのか? [mynavi.jp]
こっちの記事だとフロリナート [wikipedia.org]と呼んでいる。
商品名でない場合は、フルオロカーボンと呼ぶ方が通りが良いようだ。
液体呼吸 [wikipedia.org]研究でも用いられていたという話は興味深い。
>2015年6月には、Green500でフロリナートを冷媒とするスーパーコンピュータが1位から3位までを独占した。(Wikipedia)
>Gyoukou(暁光)と名付けられたシステムは、Green500のトップ10システムの中で唯一、
>NVIDIAのP100 GPUを使わないシステムで、自社で新開発したPEZY-SC2をアクセラレータとして使っている。(mynavi)
NVIDIA TESLA P100は高性能でビジネス的にも成功したのは間違いないのだろうが、
液冷システムとの組み合わせを前提にして限界までチューニングした独自開発チップで優位に立ったという事か。
Re:フロリナート (スコア:2, 参考になる)
NHKだから商品名を言わないのはその通りだと思いますが、同じ3MでもFluorinertとNovecの2種類、液浸冷却でメジャーな物があります。
以前からExaScalerの製品はFluorinert使用しているので、今回も多分Fluorinertでしょうね。
粘度が低く、表面張力が小さい、絶縁性能が高いのは共通です。
両方ともサラサラで電気を通さないので液浸冷却に適しています。
違いは、Fluorinertの方がより絶縁性能が高く、揮発性が低い。Novecは揮発性が高い。
Fluorinertは揮発性が低いので、密閉しないでも使える利点があります。
Novecは揮発性が高いので密閉する必要がありますが、ボード交換時に早く乾くのは利点かもしれません。
小売りだとFluorinertの方が2倍ぐらい値段が高いようですが、元々製造原価に差はなさそうだし、こういう用途だと契約次第なのでコスト差があるのかは分かりません。
Re:フロリナート (スコア:1)
フッ化炭素ってフルオロカーボンを日本語にしただけだろ。
the.ACount
Re:フロリナート (スコア:1)
むしろ市販のGPUの方が、空冷で耐えられるギリギリの熱密度の範囲でゴリゴリにチューニングしてると思う。
PEZY-SCは液浸専用だからそういうゴリゴリなチューニングなしに設計できるので、GPUメーカー秘蔵のノウハウなしでもエンスー向けGPUクラスの性能を実現できてるのかも。
Re:フロリナート (スコア:1)
それって「サーキットだけを走るレーシングカーと違って市販車は幅広い状況に対応しなければいけない」みたいな話だから、それはそれで苦労があるだろうけど「ゴリゴリにチューニング」と呼ぶことには違和感が。
うじゃうじゃ
海洋機構・・・ (スコア:1)
理研の利権って言いたいだけだろ!
Re:海洋機構・・・ (スコア:2)
そこは「利権」じゃなくて「わかめスープ」だろ!
#もう、わけわかめ…
Re: (スコア:0)
まぁマー、ボーりょくはやめなさいって。
# だいぶ無理矢理
Re: (スコア:0)
おベンチャー等かもしれない
Re:ベンチャー企業 (スコア:1)
自分の能力を買われたことのない人は、他人もみなそうだと思ってしまう
Re: (スコア:0)
他人もみなそうだと思ってしまうような人は、他人もみな「他人もみなそうだと思ってしまう」と思ってしまう。
Re: (スコア:0)
メリケンのベンチャーだってナサから仕事もらってんだろw
コンシューマーやB2Bじゃなくて、お上相手の仕事ならふつうやろ