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医療

人工中絶ができる段階で父親が誰かをDNA検査できる技術に対し議論が起こる 68

ストーリー by hylom
中絶は悪なのか 部門より

出産前の胎児の段階でその父親との親子関係を調べられる「出生前DNA鑑定」という手法があるそうだ。この技術を提供している業者によると、人工中絶ができる段階で親子関係や染色体異常の可能性を調べることができ、検査後に人工中絶ができるという。いっぽうでこの技術の信頼性や、出生前診断結果によって安易に人工中絶を選択する人が増えるのではないか、といった倫理的な問題について議論が出ているという(産経新聞)。

日本産科婦人科学会は2013年に「出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解」を出しており、このような出生前診断については適正な遺伝カウンセリングが提供できる体制下で実施すべきとしている。さらに同学会は親子鑑定などの医療目的ではない遺伝子解析・検査を行ってはならないとしているが、あくまで自主規制であり、産婦人科が関与しないような鑑定については効力が及ばないという。遺伝子検査を医療行為ではないとして行っている業者もあり、特にこういった業者への規制は現状では難しいという。

また、こうしたDNA鑑定の際には個人情報となる遺伝子情報を企業やクリニックに預けることになるが、適切な個人情報保護対策を行っていない業者も存在するという(日本医学会臨床部会運営委員会の発表)。

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  • by Anonymous Coward on 2018年01月25日 18時48分 (#3350711)

    >安易に人工中絶を選択する人が増えるのではないか

    染色体異常で障害があれば育てるのに金銭面精神面でも苦労が多いのは想像に難くないし
    父親が違ったら離婚の可能性も高いのに「安易」なのか?

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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