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バイオテック

2003年にチリで発見された謎の人型ミイラ、複数遺伝子の突然変異による形成異常との研究結果 24

ストーリー by headless
人型 部門より
2003年にチリ・アタカマ砂漠にある廃墟の街、ラ・ノリアで発見された人型のミイラ「Ata」は独特の外観が話題を呼んだ。このたび米国とメキシコの研究チームがAtaの全ゲノムシーケンス解析を完了し、研究成果を発表した(論文アブストラクトLive Scienceの記事SlashGearの記事The New York Timesの記事)。

Ataはヒトの形をしているが身長は15cm、肋骨の本数が左右各10本と通常のヒト(左右各12本)よりも少ない。胎児のような大きさにもかかわらず頭蓋縫合は既に癒合しており、骨年齢も高いという。頭の尖った外見もあって、異星人が地球に来ていた証拠だとの主張も出ていた。同研究チームでは2012年からDNAの分析を始めており、2013年にAtaがヒトであるとの事前調査結果を発表しているが、同年には異星人説を取り上げたドキュメンタリー映画「Sirius」も公開されている。

事前調査ではAtaの死亡時の年齢は6~8歳とされていたが、全ゲノム解析により骨の形成にかかわる複数の遺伝子が突然変異していることが判明。Ataの外見上の特徴や骨年齢の高さは突然変異による形成異常であり、早産の胎児とみられるという。また、性別は女性で、ミトコンドリアDNAハプロタイプB2グループが南米の人々と共通する部分が多いことも判明したとのこと。

Ataを古代のものとする仮説もあるが、さまざまな研究で近代のものだという結果が出ているそうだ。発見地のラ・ノリアはかつて硝石の採掘で栄えた街であり、母体が硝酸塩にさらされたことでDNAの損傷を引き起こしたという説もあるとのことだ。
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  • by Anonymous Coward on 2018年03月24日 17時25分 (#3381846)

    おまえはもう死んでいる(ミイラだからね

    >発見地のラ・ノリアはかつて硝石の採掘で栄えた街であり、母体が硝酸塩にさらされたことでDNAの損傷を引き起こしたという説もあるとのことだ。
    それならもっとこんなミイラだったり遺骨だったりありそうなもんですけどね。
    探してないのかな?

    • by Anonymous Coward

      >それならもっとこんなミイラだったり遺骨だったりありそうなもんですけどね。

      こんなんが頻繁に出てきたらとっくの昔に話題になってただろう。
      硝酸塩の影響があったとしても「ほぼありえない」→「稀に起こる」程度の確率の上昇なんじゃないか。

    • by Anonymous Coward

      >それならもっとこんなミイラだったり遺骨だったりありそうなもんですけどね。
      ミイラってむちゃくちゃレア物ですから。
      たとえば日本人のうち,ミイラになる人って毎年何人いますか?残ってるミイラって何個ありますか?

      遺骨の方は姿が分かる形で埋葬するとは限らんでしょ。例えば日本人だと遺体を焼いてその
      一部を骨壺に押し込む型式だから、生前の骨格の完全再現は不可能。結局遺体一式をミイラ化
      させて石棺にでも保管してない限り、一見しただけじゃ犬の骨とだって見分けは付かない。

      なにより興味本位の墓あらしは不許可である。

      • by manmos (29892) on 2018年03月26日 10時33分 (#3382379) 日記

        > たとえば日本人のうち,ミイラになる人って毎年何人いますか?残ってるミイラって何個ありますか?

        即身成仏は、ちゃんとやろうとしたら、保護責任者遺棄致死?

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          自殺幇助?

        • by Anonymous Coward

          細かいですが一応突っ込んでおくと、「即身成仏」と「即身仏」は別物ですからね。
          (「即身成仏」は輪廻せず、現世で生きたまま悟りを開くこと。輪廻を繰り返して最終的に悟りを開き解脱することを目指す「三劫成仏」の対立概念)

          まあ、輪廻とかミイラ化とか、結局はオカルトなので覚える価値はあまりないかもですが。:-)

    • by Anonymous Coward

      DNAの損傷が常に同じ箇所に起こるわけじゃないので。
      ぶっちゃけ、染色体の損傷なんて日常茶飯事に起きているけど、それがDNAの損傷に至ることは稀で
      さらに、この記事の様な現象を引き起こす損傷はさらに稀だというだけ。

      • by Anonymous Coward

        受精卵かまあそこに近い幹細胞の時点で損傷してると、この子のケースみたいに早産(当時の早産は生存絶望と思われる)なり流産なり死産なりすると思うんだけど、その遺体の遺伝子検査なんてあんまりやらないんんじゃない?普通の産婦人科医(当時なら産婆か)は「骨が育ちすぎてた」とか気にしないだろうし、ましてや全ゲノム解析までするのは初めてのケースだろう。

        だから、どれくらいレアなイベントかってのはちょっと想像にあまるな。意外と頻繁に起こってても「致死遺伝子」なんかと同じでカウントから漏れてるだろうから、実態が不明で大きくも小さくも見積もることができると思う。

  • by Anonymous Coward on 2018年03月24日 19時04分 (#3381873)

    私達の祖先はこの宇宙人であり
    宇宙人がDNAをいじって鯉に突然変異を起こした個体が我々人類なんだ

  • by Anonymous Coward on 2018年03月24日 23時42分 (#3381990)

    ウルトラQ 第17話「1/8計画」
    これをすでに実行してたのか!!(違う)

    • by Anonymous Coward

      そりゃ違いますよ
      マット・デイモン新作『ダウンサイズ』の宣伝ですから(それも違う)

    • by Anonymous Coward

      ブラックジャックの「縮む」かも。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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