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「トリチウムは容易に有機結合し食物連鎖で高度に生物濃縮される」というデマ 33
またか 部門より
トリチウムは容易に有機結合し食物連鎖で高度に生物濃縮されるというデマがあるそうだ(Togetterまとめ)。
ネタ元は8月3日に原子力資料情報室CNICに掲載された記事「ブリーフィングペーパー 「トリチウム水と提案されている福島事故サイトからのトリチウム水海洋放出について」で、長年海洋の放射性物質を調査しているTim Deere-Jones氏から寄せられた情報(英語PDF)だという。その和訳要旨によると、「最近の研究では、有機結合型トリチウムは魚類・鳥類・哺乳類が水産物を摂取することで容易に吸収されること、非常に高い生物濃縮率で有機結合型トリチウムの生体内濃度を高めることが、決定的に示されている。同程度に重要なこととして、遅まきではあるが、有機物負荷の高い沿岸水域は、トリチウム水の放出により、有機結合型トリチウムの製造に極めて適していることがわかった」(原文ママ)とある。
しかしながら英語原文の参照資料を調べてくれた方によると、沿岸の海洋生物から高濃度の有機結合型トリチウム(OBT)が検出されている実例はあるが、「研究用の「有機結合型トリチウムの試薬」を製造している事業所からの排水」からのもの(生物学や薬学では体内の化合物の分布を調べるためにトリチウムH-3が広く使われているそうだ)。またトリチウム水(FWT)が水系中のタンパク質性物質に「吸着」されやすそうだという報告については、タンパク質性物質に吸着されたFWTが生態系の中でOBTに変換されるかどうかは示されていないとしている。また福島沖で捕獲されたヒラメからFWTは検出されるものの、OBTはNDであること(魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>)も指摘されている。よってトリチウム水FWTが有機結合型トリチウムOBTとして食物連鎖で生物濃縮するという根拠はないことを専門的に示していて、このTogetterまとめは非常に興味深い。
なお経産省のトリチウム水小委員会の資料(2016/6/3)内の参考資料4(2014年2月7日)「トリチウムの水産物への影響評価について」で、水産総合研究センターの森田貴己氏が「直接、有機結合型H-3を取り込んだ場合は、見かけの濃縮係数が非常に高くなる場合」の例として、Tim Deere-Jones氏が示しているのと同じ資料を挙げていたりするw
画期的発見! (スコア:5, おもしろおかしい)
Tim Deere-Jones 氏によって三重水素を濃縮する画期的方法が見出されたと言うことですね。
アホくさ。
Re:画期的発見! (スコア:2)
私も思ったわ
これができるんなら話は簡単になるんだけどなぁ
Re:画期的発見! (スコア:1)
核融合の原料が簡単に海水から回収できるよね。
バラ色の未来だ。笑
Re:画期的発見! (スコア:1)
あろひろしの漫画であったなー。
遺伝子操作してシャケの体に金など海水中の貴金属などを取り込みため込むようにし、遡上してきたところを捕獲して処理し資源回収。
しかしその話を盗み聞きした釣り人がウランだかなんだかを取り込むタイプを大量に集めてしまい臨界事故状態に!
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
バラ色の未来はおかしい。
現在実用化されている核融合の唯一の使い道は水爆、アメリカ人はどう思ってるか知らないがほとんどの日本人は水爆が作れると聞いていい顔はしないと思う。
核融合発電が実用化すれば話は別だがまだ遠い話のようで。
Re: (スコア:0)
水爆作るなら原爆も必須だぞ(水爆の起爆装置が原爆)
トリチウムがあるから水爆が簡単に作れるという代物ではないです
Re: (スコア:0)
だから、「バラ色の未来はおかしい」のでは?
Re:画期的発見! (スコア:1)
はいはい、言葉足らずでした。
これなら満足かい?
核融合「発電」の原料が簡単に海水から回収できるよね。バラ色の未来だ。笑
Re: (スコア:0)
20年くらいしたらレーザー核融合になってるだろうから、誤差みたいなもんだろ。今は集めるのが大変で実験もままならないから、中国が月の裏側にヘリウム3を取りに行こうとしてるくらいだし。
Re:画期的発見! (スコア:1)
水素とトリチウムの分離も容易に
福島第一原発の汚染水問題も解決!
(根拠はありません)
Re:画期的発見! (スコア:1)
汚染水という負債どころか核融合燃料として資産にすら変わりうる
ホントなら
CNICのオレ的評価って (スコア:3, 興味深い)
「サイトに書かれてる意見は主義主張のせいでアレだけども、載せてる情報は割とまとも」だったのだけど、とうとう阿修羅やらTwitterやらはてなやら個人ブログやらに巣食う凡百の放射脳共と同じ手口を始めたかみたいな。
しかも適当な引用先を示してデタラメ書かれた英語の文章を引用して抄訳するとか2段階の念の入れよう。一気に胡散臭さでNSRGを超えたなw。
Re: (スコア:0)
高木氏が代表やってた頃は、「科学及び技術の観点から見て、こういう理屈でムリがあるから原発はやめとけ」という感じで、
目的が原発廃止であっても徒に不安を煽ったりはせず、かつ、一定の客観性を確保しようとしてる印象があったのだけど、
そういう角度から喋れるのが山口氏ぐらいになってしまって、伴氏が出張るようになってからは、
なんというか、よくある団体の一つになってしまった感がある。
いち原発更新派として、CNICにはマトモな情報源であり続けてほしいところ。
#もっとも、山口氏も、思い込みは激しい人だったね。決して悪い人じゃあなかったが。
Re: (スコア:0)
あんたの方がよっぽど詭弁なんでは…。
Re: (スコア:0, 興味深い)
詭弁と言うよりは他のコメントも含めて文系だから量の加減がわからないんだろうなと言う印象。
Re: (スコア:0)
ここまで妄想と決めつけで詭弁展開ってすげえな
それで、汚染水を海洋投棄する (スコア:0)
デマだとして言い訳するのか?
ベータ崩壊は、変わらないよな。
よほど捨てたいらしい。
Re: (スコア:0)
んじゃ、君の部屋で引き取ってくれよ
Re: (スコア:0)
生体濃縮はデマでしょうが。
拡散されて容易に取り込まれると言えばいいのに。
Re:それで、汚染水を海洋投棄する (スコア:1)
引用部分に生体濃縮に関係することはまったく書いてありませんが。
そのリンク先の論文には、半減期が言われているより長いのではないかとは
書かれていますが。
容易に取り込まれるから危険なんですよ。わかります?
濃縮されなくてもそれだけの被害がでてるってことでしょう?
Re:それで、汚染水を海洋投棄する (スコア:3, すばらしい洞察)
この人に反論しても無駄ですよ。
>事実は事実であり、政治的に正しい科学が事実を変えることはできない
なんて太字で書くような人は、自身の「事実フィルター」を通して湾曲したものしか見えないので。
科学的に反論しても、こういう人は「自分が信じる事実」が絶対に正しいと思ってるので耳を塞ぐだけです。
どういう指摘をしても反論できないところは無視して、枝葉末節で反論したり、別の質問で返したりします。
Re: (スコア:0)
事実は事実であり、政治的に正しい科学が事実を変えることはできない
科学的事実を都合が良いように捻じ曲げるのが政治家のお仕事でしょう?それが出来なかったから菅直人は更迭されたわけで。
# 色々諦めているけどIDで
Re: (スコア:0)
ちょっと調べてみただけでも主張が意味不明だなあ。
たとえば
> Ⅰ.1978~1985年の間のピッカリング原発からのトリチウム放出量と周辺地域におけるそれ以降の先天欠損症による死産数および新生児死亡数との間には相関関係が見られる。
どこからどういう相関を読み取ったのかとか、
そもそもトリチウム放出量がピークになるのは1986年-1988年なのになんでわざわざそこ省くのかとか。
あと Rosalie Bertell で検索しようとすると候補ワードにHAARPとか出てきて懐かしさすら感じた。
パヨクが危険だって言ってるなら安心だ (スコア:0)
もはや重要なのはメッセージの内容ではなく、誰がそのメッセージを発したかのほう
福一周りでNDになる理由 (スコア:0)
組織自由水型で検出されている濃度(~0.12Bq/L)よりも有機結合型の検出限界(0.27Bq/L)が大きかったり。
有機結合型トリチウムは「魚を乾燥させてその乾燥筋肉を燃焼させたときに発生する水に含まれているるトリチウム濃度を測定する」のだけど、その測定単位が「Bq/kg(生)」。つまり乾燥させる前の重量に対する濃度になるから、これは検出される値が相当小さくなる。もちろん測定結果を出す場合は「(生)」の方がいいけどね・・・
Re: (スコア:0)
周りの海水より組織自由水型の方が高いのが気になる。
平均して1.3倍。
同位体の生体濃縮 (スコア:0)
科学的性質が同じ同位体をいかにして濃縮できるのか説明を聞きたい。
Re: (スコア:0)
水素と重水素では原子のサイズが異なるので脱水素酵素等で反応性が変わることはあります。
基質を厳密に区別する様な酵素が相手分子を掴む部分で分子サイズの微細な変化を認識して別の分子と判定するようなケースです。
なので、同位体を区別する生体濃縮がありえないとまでは言えないかと。
濃縮脳の恐怖 (スコア:0)
トリチウムが生物濃縮されるとしたらとんでもない大発見だろ
というかそれ利用して汚染水からトリチウム除去できるよね
トリチウムの多くは水分子に取り込まれて拡散していく
だから危険は少ないとされている
でも量は少なくても光合成や化学合成で有機物に取り込まれる
通常は問題にならない量だけど
あのたまり続けてるタンクの水をドバドバ流すとなると話が変わってくる
そういう意味では議論が必要だし
タンカーで遠くまで捨てに行くことも検討すべきだと思うんだけど…
むしろ問題なのはCNCIがなんでこんなポカやらかしたのかだな
hylomだったらまたかで済むけど
原子力の問題に取り組むということでお金を集めてるわけだから
水俣病のように生物濃縮されてれば…なんて考えで商売してましたなんて言ったら許される訳がない
で、誰が書いたの? (スコア:0)
>Tim Deere-Jones
これはそんなに信用できるやつなの?
Re:で、誰が書いたの? (スコア:1)
引用元の信頼性とか、論文形式だったら鵜呑みにするとか、いやはや何とも・・・。