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サイエンス

ネアンデルタール人とデニソワ人の混血児の骨が見つかる 34

ストーリー by hylom
古いけど新しい 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

シベリアの洞窟で見つかった女児の骨の遺伝子を分析したところ、ネアンデルタール人女性の染色体とデニソワ人男性の染色体の痕跡(だけ)が見つかったそうだ。つまり彼女の母親がネアンデルタール人で父親がデニソワ人、本人は39万年以上前に分化した異なる化石人類の間に生まれたハーフの第1世代、ということになる(New York TimesGuardianNature)。

論文で遺伝の部分を担当したマックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボは、「もし前もって尋ねられたら、このような発見が出来る可能性はほとんどない、干し草の山から針を探しだすようなものだ、と答えただろう。でも、ひょっこりと見つけてしまって驚いたよ。」と語っている。

ネアンデルタール人などの化石人類が、他の化石人類やホモ・サピエンスと交雑し、現代までその血脈を伝えていることは、現代人のゲノムを分析することによって確かめられていたが、交雑の頻度がどの程度かという点は確かめようがなかった。しかし、こうしてあっさりと混血一世の骨が見つかったことと、今までに発掘された骨の量を併せて考えると、ヒト属同士の混血は想像以上にわりとよくあったことなのかもしれない。

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  • by TarZ (28055) on 2018年08月24日 16時19分 (#3467766) 日記

    ネアンデルタール人とデニソワ人の混血児と言われると、なんとなく「第四紀…(地質年代)」って感じで泥臭い空気が漂います。

    一方、ヌメノール人とエルフのハーフと言われると、「第四紀!(ミドルアース)」な感じで一気にハイファンタジーな空気に。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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