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宇宙

市販の望遠鏡とビデオカメラで海王星よりも遠い距離にある小さな天体を観測 11

ストーリー by hylom
金が無くても大丈夫、という話ではない 部門より

国立天文台が1月29日、「小型望遠鏡で捉えた太陽系最果てにある小天体の影」という発表を行なった。「太陽系の最果て」に存在する、今まで存在が知られていなかった天体が恒星を隠す現象が確認されたという(Nature Astronomy掲載論文NHK)。

京都大学の有松亘研究員を中心とする研究グループが、市販されている口径28cmの望遠鏡とビデオカメラを組み合わせ、多数の恒星を60時間にわたり観測した結果、1つの恒星が0.2秒だけ暗くなったことが確認できたという。この現象を調べたところ、半径およそ1.3キロメートルの天体が恒星の前を通りすぎたためにこのような現象が発生したことが分かったという。

この天体は地球から約50億キロメートル離れた場所に位置するとのことだが、こういった遠距離にありかつ小さい天体は観測が難しく、実態がよく分かっていないという。なお、このプロジェクトで使用された観測装置の制作コストは350万円ほどだったとのこと。

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  • by Anonymous Coward on 2019年02月01日 15時54分 (#3558184)

    機材は
    光学系 セレストロン シュミットアストログラフ D=279mm f=620mm F=2.22
    駆動系 タカハシ EM-400
    ですかね

    撮像系のわかりませんね、改造したデジイチ?家庭用ビデオカメラ?Blackmagic辺りのカメラ?

    • by Anonymous Coward on 2019年02月01日 18時51分 (#3558335)

      東欧にアマチュア天文家の知り合いがいるが、セレストロンは中国製だからクソと言っていたな。最高なのはタカハシらしい。でも、見せてもらったのはミード。

      一般論として、日本のメーカーでも中国製のものが少なくないから、中国製でもいいものはあると言っておいた。分野によっては日本製よりも中国製の方が精度が高いし。まあ、それでもセレストロンは駄目らしい

      もっとも、この場合は口径が重要だからセレストロンというのは適切な選択だとは思う。

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    • by Anonymous Coward

      光学系が50万円、駆動系が100万円ぐらい?
      あとの250万がカメラ?
      アマチュアがまねしようとしても、結構な出費を覚悟だよね?
      # 論文は$8.99かかるので読んでません

      • by Anonymous Coward on 2019年02月01日 16時42分 (#3558214)

        車一台ぐらいだから予算請求不要なアマチュアに有利というか、そもそもこれぐらいの機材なら持ってるアマチュアが大勢いるような…。
        どちらかというと、少し離れた2台で同じ恒星を観測し、時刻同期する方が大変かもしれない。
        3台以上で観測できると形状なども推測できるかもね…。

        望遠鏡はどれぐらい離すんだろね。
        こういう観測って基線長を伸ばしたくなるけど、直径が1kmとかだと離しすぎるとすり抜けちゃうよね…。

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      • by Anonymous Coward

        引き算間違えた…

  • by Anonymous Coward on 2019年02月01日 16時50分 (#3558222)
    しろーとがそのへんで買えるのって10cmくらいじゃないの
    • by Anonymous Coward on 2019年02月02日 19時47分 (#3558930)

      素人も色々だが、口径30cmクラスの望遠鏡を持ってるアマチュアはそう珍しくない。
      天文雑誌のコンテストに発表されてる写真データを見ると、月面の拡大写真一枚に口径30cm、合成焦点距離600cmで846コマ合成、なんてのが、ごく普通に載ってたりする。

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    • by Anonymous Coward

      口径を求めるだけであれば、30cmで1万円台前半とか。
      https://www.syumitto.jp/smp/item/SWTSD12S.html [syumitto.jp]

      • 1桁違いますがな

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        • by Anonymous Coward

          単純に口径だけで性能が決まるものでもないしね。
          それでも市販品で観測できるなら、数を揃えれば天文台で観測してない所もあちこち探せそう。

          • by Anonymous Coward on 2019年02月02日 15時16分 (#3558830)

            そもそもこういうサーベイ系の研究って、昔からアマチュアが強いんだよね。
            彗星、小惑星、超新星。
            天文学会にはアマチュアも参加できる。

            でも、最近は自動化されたスカイサーベイのプロジェクトが増えていて、アマチュアより先に見つけることが多いようだけど。
            特に地球近傍小惑星の探索により、黄道付近の彗星と小惑星はアマチュアには辛くなってきた。
            超新星なんかは、黄道面と関係が無いのでアマチュアにも芽があるけれど。

            それと同じように、今回の研究もアマチュアが気長に根気よく研究する対象として向いてると思う。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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