長時間座って過ごす人の心血管疾患・早期死亡リスク、テレビ視聴で上昇し、仕事では上昇しないとの研究成果 19
テレビ視聴中って何時間も座ったままになるのか 部門より
headless曰く、
余暇に長時間座ってテレビを視聴する人は心血管疾患(CVD)・早期死亡リスクが高くなる一方、仕事で長時間座っていてもリスクは上昇しないという研究成果が発表された(論文、コロンビア大学アービング医療センターのニュース記事、SlashGear)。
座った姿勢(眠っている時を除き、横になった姿勢を含む)で過ごす時間が長い場合、CVDを含む疾病リスクや早期死亡リスクが高くなることが過去の研究で示されている(2010年の記事、2012年の記事、2017年の記事)。一方、最近の研究では同じ座った姿勢でも余暇の方が仕事中よりもC反応性タンパクや血中脂質といったCVDリスク要素が増加することも示されており、座った姿勢のすべてが同じではないとの見方も出てきている。
今回の研究は、米ミシシッピ州ジャクソンで行われたJackson Heart Study(JHS)参加者のうち、テレビ視聴時間と仕事中の座る頻度に関するデータのある3,592名を対象としたものだ。JHSはCVD・早期死亡リスクが高いアフリカ系アメリカ人を対象に実施され、中央値8.4年間の追跡調査が行われた。
結果としては、1日のテレビ視聴時間が4時間を超える人のCVD・早期死亡リスクは2時間未満の人と比べて80%高くなっている。テレビ視聴時間が4時間を超える人の場合はアルコール摂取量が多く、高喫煙率、不健康な食事、高BMI、高血圧、休暇時の運動量が少ないなどの傾向がみられるが、これらの要素と仕事で座る頻度を勘案しても50%高くなる。週150分以上中~強度の運動をしている場合、4時間を超えてテレビを視聴する人のCVD・早期死亡リスクは2時間未満の人よりも低くなっている。一方、仕事中にほとんど座っているという人の場合、ほとんど座らない人と比べてCVD・早期死亡リスクは30%低くなっている。ただし、上述の要素とテレビ視聴時間を勘案した場合の差は10%となり、(サンプル数が少ないこともあって)統計的に有意な差ではないとのこと。
このような違いが出る理由は明らかになっていないが、テレビ視聴中は何時間も座ったままになるのに対し、仕事中はしばしば立ち上がる人が多い点を可能性の一つとして研究者は指摘する。そのため、テレビ視聴中もずっと座り続けずに、時々立ち上がるだけでも悪影響を緩和できる可能性があるという。今後の研究では、長時間のテレビ視聴がCVD・死亡リスクを上昇させる理由や、夕食をたっぷり食べた後でそのまま座り続けるなどの生活習慣が与える影響を調べる計画とのことだ。
隙あらば踊れ (スコア:2, 参考になる)
CMの間に立ち上がり、あなたの素敵な踊りを家族に見せて喜ばれたり嫌がられたりしましょう。
という1文が素敵なダイエット本がお気に入り。署名はあえて内緒。
Re:隙あらば踊れ (スコア:2)
Re: (スコア:0)
最近のCMはけっこう手が込んでいるから見逃すと損だぞ
「君の名は。」テレビ放送の予告で、別の映画やドラマの放送予定をくっつけて
「「君の名は?」」→「シンデレラです」
「「君の名は?」」→「沢口靖子です」
とかフイタわ
Re: (スコア:0)
実際CMのほうが面白いから…
たぶん因果関係が逆 (スコア:1)
疾病リスクや早期死亡リスクが高い人ほどテレビ視聴時間が長いというだけ。
Re: (スコア:0)
いつもの相関と因果定期
Re:たぶん因果関係が逆 (スコア:1)
当然ですが、年齢、性別、教育、所得水準、飲酒状態、喫煙状況、健康的な食事(American Heart AssociationのLife's Simple 7の基準に従って定義)、肥満度指数(BMI)、高血圧、糖尿病、心筋梗塞歴、および脳卒中の病歴は共変量として含めた。とアブストに書かれています。
そして実際に、テレビ視聴時間が4時間を超える人の場合はアルコール摂取量が多く、高喫煙率、不健康な食事、高BMI、高血圧、休暇時の運動量が少ない。という傾向もでています。
そういう(不健康)要素を除いてもなお 50%リスクが高くなる。というのが研究結果です。しかし仕事で座っている時間が長い場合だと、どうもリスクは増えない。という結果も同時に出ました。
前述の共変量には現れていないけれど、リスクを高くする要因が、テレビを4時間以上も見る人にはあると考えた方が妥当に思えます。例えば、自分の健康や人生をどの程度大切にしているか?そういう感覚や姿勢を知ることのできるアンケートがあればはっきりするかも知れません。
Re: (スコア:0)
多因子の疾患の多変量解析なんて解析者の意思によってどうとでもなるのが実際のところ。
それっぽい交絡を考慮してそれっぽい結果が出ればオッケーっていう風潮。
もちろん改竄とかそういう意味でなく、「そういう条件で解析したらそうなった」のは事実なのだろうけど
条件変えたらコロコロ結果が変わるのよね。
前もってプロトコールを作成してたとは思えないし(偏見)
Re: (スコア:0)
座ってたり横になってるとリスクが上がるって研究結果があって
仕事中は座っててもリスクが上がらない
テレビ視聴中はリスクが上がる(何もしてないと同じ)
って話かと
Re: (スコア:0)
うーん、つまり
長時間座ってテレビ視聴する人と長時間座るけどテレビ視聴しない人(仕事してた?)を比べたら、
テレビ視聴する人が早死にした。
長時間座って仕事する人と長時間座るけど仕事しない人(テレビ視聴してた?)を比べたら、
寿命に優位差は無かった。
#で、モニタ監視が仕事の人はどうなる?(テレビじゃないので大丈夫です)
これって (スコア:1)
仕事でTV見てる人はどうなるのかなw
TV局で監視してるとか
対応は簡単ですね (スコア:0)
テレビは有害なので廃止すればいい。
一日中パソコン触ってるのは健康影響の観点からは仕事相当と同じと考えていいんですよね?(願望
Re: (スコア:0)
仕事でのPC操作については、「VDT作業」の1つとして、ずっと昔からガイドラインが定められています。
家庭でも、1時間ごとに10~15分の小休止を挟んで下さい。
そうすれば、仕事相当の利用形態となります。
こちらをどうぞ -> 東京労働局の資料 [mhlw.go.jp]。
Re: (スコア:0)
> 1時間ごとに10~15分の小休止
こんなん守ってるとこあるのか?
本当にテレビ視聴中は立ち上がらないの? (スコア:0)
大抵はソファの上でテレビつけたまま寝落ちするだろうに。
仕事と動く頻度は変わらないんじゃない。
こういう調査するなら映画2時間と仕事2時間とか、
入院中や睡眠中を比べたほうがいいんじゃないの。
Re: (スコア:0)
>入院中
今回のは中央値8.4年間の追跡調査って話だから、病状が変わらないまま長期入院している患者でないと比較サンプルとして扱いづらいし、病気の症状による影響が結果に反映されないように扱うのは至難の業。
>睡眠中
睡眠時間が異なる人を比較調査するのなら、睡眠そのものによる影響を除外するのが手間。
今回の目的は、あくまで「姿勢」であって、睡眠時間や病気による影響はノイズだからね。
Re: (スコア:0)
>大抵はソファの上でテレビつけたまま寝落ちするだろうに。
実は作業に使う椅子とソファみたいな安楽椅子系との着座姿勢の差だったりしてな。
スラドは? (スコア:0)
スラドは、あなたにとってアレゲの原因の一つとなります。
疫学的な推計によると、スラド民はアレゲにより死亡する危険性が非スラド民に比べて約2倍から4倍高くなります。
2倍で十分ですよ。わかってくださいよ。
TVは見るものじゃない (スコア:0)
仕事しながら時々画面見てれば問題ない