
台風による倒木が停電復旧の妨げに 49
メンテしないと何か起こった時に問題が広まる 部門より
台風15号の影響によって千葉県で大規模な停電が発生した。この停電では復旧に時間がかかったことがすでに報じられているが、その理由の1つに、大量の倒木が復旧作業の障害となったことが挙げられている。こうした大量の倒木が発生した原因として、幹の内部が空洞化する「溝腐病」にかかった杉が多く存在していたことがあるようだ(NHK)。
pongchang曰く、
兎に角、伐れ。
犬の命、猫の命、思い入れが深すぎて、殺処分でイキリアガル種族が居るように、木を伐ると声を大にする人びとが居る。石垣や古墳は根が構造を破壊するのだが、保全すべきは木で、城郭や古墳(石室)の保全が蔑ろにされる事例もある(仙台市の史跡調査結果)。
仙台城跡は豊かな自然環境と共存しているという特色がありますが、一方、樹木の根が石垣や土塁の変形の原因となる場合があります。また、城跡からの眺望や周囲からみた景観に樹木が影響を与えている面もあります。そのため、樹木等の維持管理について検討する必要があります。
大火や空襲が無かった分、街路樹は長生きしている。しかし、街路樹の根張りは浅い(「街路樹の根系と植栽基盤の現況」)。街路樹は、盛んに植えられた高度成長時代から半世紀が過ぎ、全国的に更新の時期を迎えている(共同通信)。毎年計画をたてて、3本おきとか6本おきに順繰り若い子に植え替えるべきなのに、「植栽予算」「道徳的心理的樹木への愛着」から更新が怠られている。台風と倒木(平成16年度の考察)は兎も角、それから15年以上経って木も伸び放題なので、樹高だけでも脆弱になっている。
薪や炭、畑に鋤き込む草というもので、「禿山」だった明治大正に較べて、今は樹高が高く、更新されない木が多すぎる。戦前は細々とした森林鉄道が国土を覆い伐り出していた(千葉県にも、かつて森林鉄道があった)のが「緑を伐るのは駄目という道徳観」が邪魔するようになってきたとしたらシッペ返しは当然だろう。
病害が蔓延した理由 (スコア:3, 参考になる)
タレコミ文はツリなんだろうが、一応反論。
サンブスギ(山武杉)における非赤枯性溝腐病が手に負えない状態になったのは、輸入材の流入により杉建材の価格が劇的に低下して、商品価値が著しく毀損したことで、商品としての出荷が大幅に減ったため。結果として、杉の手入れが行われず病害が拡がることとなった。
さらにこの状況が好転する見込みがないため、林業従事者が減って、後継者もいない。そうこうするうちに、杉林の持ち主が死去して、土地の所有権が相続者(複数)に分散し、今では持ち主不明の杉林だらけ(空き屋激増と同じ理屈)。
このあたりの事情は国会でも取り上げられた [saitokazuko.jp]し、テレビでも報道されている [www.fnn.jp]。
Re:病害が蔓延した理由 (スコア:3, 興味深い)
輸入材っていうか、集成材がメインになって日本製の材木を使う理由が失せたのが大きいかと。
昨今の一般住宅はプレカット工法で工業的に生産されており、材木も品質として狂いがないことが求められます。
それに対応するために生木ではなく集成材を使うようになり、集成材の原材料としては品質の劣る日本製の材木を
使わずに海外輸入が増えたというのが聞いた話。
そもそも普通の木材はいくら乾燥させてもある程度の反りが出るので、大工はその経年の反りまで考慮の上で
組んだものですが、そういった工法のできる大工は需要がないため、昨今極めて少なくなっています。
山林の管理は、所有者が何年に一度建物を建て替えるという前提で管理し、前述のような大工の手を借りつつ
建物を更新することで成り立っていたそうなので、そういったローテーションのノウハウが住宅の工業化によって
失われた現在、山林が管理されなくなるのもむべなるかなと言ったところでしょうか。
Re:病害が蔓延した理由 (スコア:3)
中国では国有林の伐採が禁じられたのが要因の一つ。
九州地区では他人の山の木を勝手に伐採してしまう事例もあって問題になっている。
サンブスギのオーナーはビジネス感覚が鈍いということじゃないのか。
Re: (スコア:0)
ごく希な例を一般化しないように
そして伐採する人員がいなきゃどうしようもないことくらいわかれ
一朝一夕で人増やせる業界じゃない
Re: (スコア:0)
九州地区では林業用機器の導入もあり、若い人や女性の就業も増えている。
指を咥えて嘆いているだけでは何も変わらない。
Re: (スコア:0)
千葉県は林業就業者に力を入れ始めた段階じゃなかったかな。
すべてはこれからという話であるので、今回は残念ながら間に合わなかったのでしょう。
Re: (スコア:0)
千葉の場合は病気に弱い品種が多くすでに蔓延してるという事情があるわけで、不幸ですが今ある分については中国に輸出するには手遅れですね。
Re:病害が蔓延した理由 (スコア:2, 興味深い)
単に今までの台風で倒れなかっただけでしょ
西日本は台風が来るたびに弱い木から倒れていってるから、強い台風でも一斉に倒れることは少ない
20年くらい前の台風でうちの裏山一面に生えてたスギは、ほぼ全部がお菓子のポッキーみたいに幹がめちゃくちゃに折れたけど、停電世帯がなかったからニュースにもなってないよ
日田の杉林が大打撃をうけてダムが埋まってやばそうみたいな報道はあった
Re: (スコア:0)
聞き覚えのある言葉だと思ったら、阪神大震災や2018年の大阪自身のブロック塀倒壊のときだ。
>単に今までの地震で倒れなかっただけでしょ
>東日本は地震Mが来るたびに弱い塀から倒れていってるから、強い地震でも一斉に倒れることは少ない
実際、1970-80年代に鉄骨ないブロック塀って駆逐されていたと思っていたのに
(新潟と仙台でブロック塀に殺された人数観たら、地震があったらもう倒壊しているよね、と思い込んでいた)
超近代21世紀大都市の大阪様で学校の敷居に使われていた(ましてや80年代以降新設されていた)なんて
信じられませんでした
Re: (スコア:0)
ブロック塀を敷居にするってイミフ
Re: (スコア:0)
区切り線のことを「しきい」って言ってたなそういえば
漢字は敷居だったんかな
Re: (スコア:0)
たしかに言うな(北関東在住)。
しきい値とか言うから、区切り線的な意味はあるかもね。
尚、しきい値は閾値(いきち)の方が正しい。
いきち、というのが若干わかりにくいからしきいに鈍ったんじゃないかと思ってる。
Re: (スコア:0)
>しきい値は閾値(いきち)の方が正しい
それ、よく聞きますけれども、
しきい値も正しいみたいですよ実際は。
Re: (スコア:0)
Wikipediaの世界では
>生理学や心理学では「閾値」が、物理学や工学では「しきい値」が、学術用語として定着している。
ということになってますね。
実際、大学時代(20年ほど前の理系)でも「しきいち」って音は耳に入ってたなぁ。
スコア:-1, フレームのもと (スコア:2, すばらしい洞察)
タレコミがフレームのもとっぽさヤバイ
Re:スコア:-1, フレームのもと (スコア:1)
このタレコミ子、商売として木を伐りたいのかなあと思って読んだけど
なんか宗教的情熱としてとにかく木を伐りたいだけの人っぽい
アレですか前世がチェーンソーとかそういう人ですか
Re: (スコア:0)
pongchangはちゃんとソース付きで情報を拾ってくるのはいいが、書き逃げというような文ばかりで、
何を議論してほしいのか、いつもよくわからん。そこをなんとかしてほしい。
Re: (スコア:0)
雑談のネタって言うか、こんな事あったから話が始まる感じで、議論とかは求めてないのではないかと。
Re: (スコア:0)
akiraaniもそのパターン。日記もコメントも。
一部のオタクに特有の思考パターンなのかも。
Re: (スコア:0)
世間に漠然とした自然信望が強すぎて管理の重要性が蔑ろにされてるのは事実だと思うよ
Re: (スコア:0)
何か受信してるよね…。
大まかな趣旨は賛同できるものがあるんだが、細々と謎のこだわりが感じられて怖いw
Re: (スコア:0)
++
Re: (スコア:0)
精神科医ではない自分が知ってる範囲だけど、とりあえず精神病の人が書く文章に似ていて引いた。
Re: (スコア:0)
蒙昧な愚民を教化しなきゃいけないという強い使命感を感じる文だと思いました。
目ざめよ的な
#初見では、今流行のポエム調なのかと思った
Re: (スコア:0)
スラドは捨てて本家に移行する。
このストーリー見てスラドを読むのが恥ずかしくなってきた。
台風による倒木 (スコア:1)
昨年関西を台風が吹き抜けた日、僕の住む大阪市でも木がたくさん根こそぎになりました。
以下、木の多い住宅街の私見。
倒れた木は大抵、ヒマラヤスギのように「頑丈そうな太く(根本の径40cm程度)、少し高い木(10m弱程度)」です。
細い木や灌木、草花の多くは台風によく耐えていた印象です。生垣ごと斜めに傾いたりする例もありましたが。
メタセコイアのような高い木(15m以上くらい)も、大揺れはしても倒れませんでした。
片付けるために倒木を1mほどに切って集めている様子を見ましたが、切られた木片は捨てるのが勿体なく感じるほどしっかりしていました。
並木の一本だけが倒れたりもしていたので、建物が混み合った中で、一方向の強風を長時間食らったのが敗因のように思います。
幹はかなり太くても、根は意外と浅く張るものだなぁ、と実感しましたです。
Re: (スコア:0)
街路樹だろうが山林だろうが、どんな木でも1m以上深くはならない。そこに水はないから。
Re: (スコア:0)
ユーカリみたいな乾燥地の大木は、深く根を張って水を吸い上げてるはず
根が浅い日本の木とは違う
Re: (スコア:0)
杉はとくに根浅い系だしねぇ
Re: (スコア:0)
ヒマラヤスギは深根性らしい
去年家の前で倒れてたやつは根が浅いところでちぎれてた
「溝腐病」の影響ってどの程度? (スコア:0)
千葉県内に杉林を所有している者ですが、今回の台風15号で20本弱の杉が倒れました。
うち途中で折れた物は5本で、あとは根ごと倒れました。
倒木のうち、「溝腐病」の影響ってどの程度なんでしょうか?
詳細な統計情報が知りたいです。
むしろ (スコア:0)
その20本弱のうち「溝腐病」により強度が弱っていたものがいくつあったのか参考に知りたい。
#特に書いてないってことはなかったのかな。
Re: (スコア:0)
わかんないから知りたいんじゃないの
山持ってても詳しいとは限らないし
# 自分も山持ってるが知らない
Re: (スコア:0)
詳細な統計が出てるかは知らないけど、植物や森林関連の学会の論文を探してみると参考になると思うよ。
J-stageとかGoogle Scholarなどの論文検索サイトで調べればオープンアクセスのもいろいろ出てくる。
Re: (スコア:0)
まだ2週間だし。統計情報みたいなのが出るのはまだ当分先な気がする。
法改正や契約の改正が必要 (スコア:0)
法律や、電力会社が土地借りるときの契約を改正して、
復旧の障害になる木は所有者の許可採らずに勝手に排除していいようにしないと
Re:法改正や契約の改正が必要 (スコア:5, 参考になる)
Re:法改正や契約の改正が必要 (スコア:3, 興味深い)
問題は、所有者の許可ではなく感電対策のための法規制だそうです。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000164396.html [tv-asahi.co.jp]
| 電線に引っかかった木は感電などの恐れがあるため、自治体は電気事業法によって撤去できない。
| 電力会社の職員は普段、切れた電線などの修理がほとんどで、木を伐採しながらの作業は慣れていない。
林業事業者は、法規制から撤去作業にかかわれず、
電力会社は、慣れとマンパワー不足から作業がはかどらない、
ということのようで。
Re: (スコア:0)
ここまで同時多発に電線に倒木がかかるなんて、想定どころか想像もせんわな。
今後は電線近くの樹木については、樹高制限かけるしかなかろう。
Re: (スコア:0)
鉄道会社なら、日常的にその両方をやってますな。
Re: (スコア:0)
無条件に切ってしまうと問題になりそうなのであれだけど、基本的には強権的に伐採できるようにしたほうがいいかもね
こういう荒れ果てた雑木林は今後も増える一方なのだから、今回の一件を材料にしていろいろ考えたほうがよさそう
Re:法改正や契約の改正が必要 (スコア:1)
別レスでも書かれてるが、国としてはいろいろ解決しようと頑張ってるけど法やリソース的に難しいってのが現状。
今回の一軒を材料に…というなら国民感情操作だね。
東電や千葉県知事ではなく植林地を放置している地権者を攻め立てて、強制対処制度を作ってもがグチャグチャ言われないようしないと。
#日本の杉林はほとんどが植樹による単一種の林なので「ぞうきばやし」でも「ざつぼくりん」でもないぞ。
#雑木林なめんな
Re:法改正や契約の改正が必要 (スコア:1)
Re:法改正や契約の改正が必要 (スコア:1)
松本引越センター?
Re:法改正や契約の改正が必要 (スコア:1)
この間、テレビでやってたんだけど、旅館が植えた藤の木を、関西電力が勝手に立ち入って根元から伐採した事件がありました。
関西電力は事実を認めたうえで、謝罪…ではなくて、藤の蔓が電柱にまで伸びていたから伐採するのは正当だとして開き直ってました。
ただ、伐採した場所は私有地の中で、電柱に伸びていた藤以外の多数の藤の木も根元から伐採。
電柱に絡んだ蔦を撤去するのならわかるけど、それは放置したまま。
「いつもここの藤が電柱まで伸びて迷惑なんだよ。ここに植えないように全部根元を切っちまえ」
とやったのではないかと思われてもしょうがないやり方。
Re: (スコア:0)
そのニュース見ました。
復旧の障害になる、なんて曖昧な基準だと藤の木切るやつが出てくるんで
災害の規模やら制限する必要があるのか、と思ったけど
今回の千葉の災害は台風じゃなくて豪雨らしいんで災害規模じゃ難しいよね。
現場じゃ認定待ってられないだろうし。
復旧作業に対してかける保険でも作るしかないんじゃないか。
Re: (スコア:0)
勝手に伐採はできるのだろうけども、民事上の責任を回避できるわけじゃないから難しいところだよね。
逆に今回のように、木による損害を木の持ち主に請求、ということも考えられるけど、
電柱があるところとか電線があるところを、いくばくかのお金で使わせてもらっている立場上
それを言い出すと、そのお金に跳ね返ってくるから(それも全国に)、そんなことも無理だろうし。
根源的な誤り (スコア:0)
現在の日本の林地の大部分は
戦後の建設ブームのときに植えられた営業林だよ
自然林なんてごくわずか
はじめから木材にする目的で植えられている
伐採されないのは木材価格が低いから
それ以外の理由なんて無い
材木として利用するには間伐をして間引かないといけないが
それもしてないから
細い木が密集しているので
防災上問題が起きている
欧米だと国土保全目的の農林業補助金があるが
日本だと農家を票田としか見てこなかったので
そういうめんどくさい補助はなかった
民主党政権のときにやっと話が出てきたようだけど…